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- / ISBN・EAN: 4988102421229
感想・レビュー・書評
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ほんとに好き。ハマってしまった。
もう一回か二回見直してから感想書き直します…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
lainはサイバーパンクではない。
ただし、サイバーパンクである。
serial experiments lainは98年前後に展開されたメディアミックス。
1)TVアニメ
2)PSゲーム
3)イラスト集
の3つ(他にもいろいろあるけど)が中心となる。ゲームはプレミアがついて入手が大変だけど、アニメはこの新DVDボックスで手に入れやすい。
lainの魅力に侵されたいなら、この相場1万円前後のボックスが入門にちょうどよいだろう(どーでもいー余談だが、俺はコレ買った直後にVHSと旧DVD全巻を破格で発見するという屈辱を味わった)。また、近いうちにブルーレイで復活するとの話も聞く。
その作品の「不安定さ」には、一見の価値があると思う。
ついでに言うと、全体の雰囲気がブギーポップ(ジョジョ化前の)に似てると思うのは俺だけ? いちおうブギーとlainの中の人は本当に同じだぞ(清水香里)。2人ともワイヤー使いだし(違)。
あとMacファンも必見だけど、スパルタカスを子供向けにするってひでぇw さらについでに、AfterEffectを導入した初めてのアニメらしいとか、吉野家ゴノレゴtext to speechとか、毛布被った実写映像とか、ネタに事欠かないアニメです。
ググってもらえばすぐに出るけど、lainはサイバーパンクの一種として扱われることが多い。英語ウィキペディアなんかめっさ代表例扱いだし。
でもスタッフはあるインタビュー(こちらもググれば出る)で「lainはサイバーパンクではない」と明言している。
実際、アニメ・映像としてのlainはサイバーパンク臭があまりしない。これも先のインタビューで明かされているのだけど、電脳世界のイメージやジャックイン・ガジェット、荒廃したイメージなどは排除ないし色替えがなされている。
すくなくともぱっと見た感じでは、lainはサイバーパンクじゃない。むしろサイコやスリラーという言葉のほうが似合う(エレクトリックパンクという説もあるよ)。
でも、
じゃあここで言う/スタッフが言ったサイバーパンクってなんだろう。
「一般的なイメージ」といえば、それは当然ニューロマンサーかブレードランナーだろう。でも、それにはちょっとした落とし穴というか、定義問題が隠れている。
サイバーパンクには、極端な言い方をすれば2つの定義(種類)があるのだ。
ひとつめ、「一般〜」そのままの、あの退廃と電脳に満ちあふれるイメージ。ビジュアル的側面。
ふたつめ、その時点でホットな科学をとりあげ、それを「パンクさせて」逆に現在や近未来の人と社会を映し出すこと。原理主義。
この2つは両立できるけど、別にどちらか片方だけでも満たせていればサイバーパンクを名乗っても大丈夫(だと俺は思うぞ)だ。
ただ、「教祖と書記長」ギブスンとスターリングは、どちらかといえば後者を推していた。退廃はともかく、電脳がいらない(情報科学はいる。当時ホットだったから)のはディファレンスエンジンを読めば明らかだ。
じゃあ、lainは?
テーマのひとつは肉体からの精神の解放だった。それを実現するために情報科学を使った、というより情報科学があれば解放が可能になろう、というのがserial experiments lainだった。
そしてそれは個人の物語でありながら、「だれしもとつながっている」というもうひとつの不可分なテーマがあった故に、彼女の視点からではあったけど周囲も描かれていた。
定義は満たしている訳だ。スタッフが「ビジュアル面に於いて」否定しようとも。
この物語は98年に展開された。ネットが夜明け始めた頃。デジタルのバブルがふくれ始めた頃。2999年のゲームキッズもこの前後だっけ。
その時にホットだった話題は、今ではもう廃れている。
それでもlainは廃れていない。「つながっている」ということをパンクに追い求めたそれは、いまでも不安定な魅力に満ちている。
いま。このとき。
プレゼントデイ。プレゼントタイム。
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20年ぶりに見た。バ美肉バ美肉って最近ずっと言ってるのでやっと0.1%ぐらい実感が追いついてきた。変わらぬ悩みと届かない次元。
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おそらく、十七年ぶりの再鑑賞。最初はデジスタ関係の番組で紹介されていたのに影響されて鑑賞。当時は何が何やらさっぱりわからなかったのだけれど、ネット黎明期を経験してから改めて観てみると、いろいろと驚かされるものがあった。
バニヴァー・ブッシュのメメックスやテッド・ネルソンのザナドゥ計画といったハイパーリンクに関わる思想が大きな力を持っていること、それらがシューマン共鳴を利用した技術と統合されることで、現実と仮想空間の相互干渉が可能になっているなど、ある程度インターネットの歴史を押さえた上でオカルトチックな設定が展開されている。設定自体もワイアードがザナドゥ計画を取り上げた今でも面白いんだけど、これが二人目の玲音を現実世界で、あるいは超自然的な形態で見たという証言、ありすが覗かれていたと怯えていた理由、ネトゲーに影響されての自殺、記憶の改竄といった謎かけを解く鍵になっているのが良い。
あと、音響関連も良く出来ていた。毎度、冒頭で流れるモスキート音やそこに隠れるようにぶつぶつと呟かれる独り言、タイルを叩くような足音等々、ひとつひとつの音のつくりが丁寧で、効果音だけを聞いてみても飽きない。何より、モスキートやビープ音が生身の肉体によって立つはず現実が、機械によって侵食されるというテーマにあっている。
玲音の無表情、狂気を感じさせる目、人格転換、押井のような電柱長回しと映像的なインパクトがすさまじい作品だけど、意外にもサイバーパンクとしても優秀な作品で面白かった。 -
難しい。
何度か見ていつか全部わかりたい。
そんな作品。 -
GEOでこれのPSソフトが19800円で売られていて気になって観たんですが… 途中からよくわかんなくなったんでもう一回見ないといかんかもです
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灰羽連盟に感銘を受け、安倍吉俊先生に興味を持った時に見付けた作品です。
灰羽連盟に対を為すような世界観です。灰羽連盟は心が温まる世界に対し、こちらは闇の広がりを感じます。
やはりこの作品でも、この不思議な世界を身近に感じてしまう自分がいます。これが安倍先生の描く世界の力なんでしょうか(^_^) -
そんなに辛くないんだよホントは。
星とかつけたくない -
神が神だった。