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- / ISBN・EAN: 4988111281739
感想・レビュー・書評
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ほぼ密室劇。演劇っぽい演出。
出てくる人たち、大体悪者。
主人公たちの家族でさえ、狂ってる。
だまし、だまされ、誰が黒幕で、
誰が一番悪いのか大会。
この時代で、この脚本だもんな。スゴイ。 -
この監督の作品は初めて観ましたけれども、なかなか見応えのある作風でした…途中で眠たくなりましたけれども。 ←え?? 社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
まあ、もうちょっと体調というのか、映画観るぞ! ってな意気込みを維持できるような状態で再視聴したいですね! どうにも眠気を感じつつ観てしまった感が否めないので…。
団地の一室からほとんどキャメラが動かないのが眠くなってしまった原因でせうか…けれども、話自体は非常に興味深く、なんというかまあ、人間の業の深さみたいなのが如実に表れている映画かと…自信なさげに思ってみます。
まあ、なんつーか、平凡に見えるような団地の一室でもこのような野次馬の興味を引く? 事件が勃発しているということでしょうかねぇ…このモチーフは現代にも通ずると思います! ←え?? 社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
ま、そんなわけで一度観ただけではうまく内容を消化できないと思われますので、今後機会を観て再見しようと思います…さようなら。
ヽ(・ω・)/ズコー -
「幕末太陽傳」以来、二本目の川島雄三でしたが、これもインパクトの強い一本。
まるで舞台劇のような趣向。
公団住宅の一室が舞台で、階段と踊り場はさながら花道といったところでしょうか。
そして、ここに巣食う強欲家族のそりゃあまあ、凄いこと凄いこと。
兄弟でゴーゴーを踊る姿なんてまるで魑魅魍魎ですよ。
まさに人間の欲望には果てがない。
しかし、そんな家族に輪をかけて凄いのが若尾文子。
「騙される男のほうが悪いのよ」と言わんばかりの開き直りっぷりには、あっぱれというほかありません。
彼女の口からポンポンと繰り出されるセリフも痛快で小気味いい。
あと山岡久乃のこの上なく腹黒い母親役も見逃せない。
一見、良妻賢母を装いながら実はこの人が一番の悪なんじゃないかなと思ってしまいました。もの凄い形相のアップ顔は、脳裏に焼きつくね。
階段の使い方や歌舞伎のような音楽もとっても効果的で印象に残ります。
(1962年 日本) -
原作/脚本は新藤兼人。アパートの一室のみを舞台に、十名の男女が次々と出入りするブラック・コメディの傑作。ヒロインの若尾文子ほか面々がみんな、どろんどろんの欲(ま、本音なんだよね、心の)を放出しててみてて、わらえるほどだぞ。
そこがもうすごいんだけど、見てるほうの驚きはそれだけじゃない。
ざん新なカメラワーク、音楽どれをとってもほう! となってしまうすごさがある。私は川島雄三の作品で一番すきだ。 -
なんだろう。このつややかさ。
着物がほんとに素敵で。
全然場面変わんなくて、ずーっとアパートの一室なんだけど、その中で展開する人間関係がとにかく暑くて。汗だくで。
人間の泥臭さみたいなのを感じます。 -
出演者達が嘘や言い訳を朗々と話し飄々と進む中、突如表れる沈黙と真実の間。
この間から、登場人物全員の強烈な「生」を感じる。
全ては生きる為、したたかにしとやかに生きる女性陣は本当に美しかった。
いつの時代も男は弱く、女は強いものなのだなとも。 -
マンションの一室で繰り広げられる欲と欲とのぶつかり合いはお見事。伊藤雄之助、山岡久乃の夫婦が、他人事のようにそのぶつかり合いを傍観している姿が凄かった。それぞれ獣になる理由があるのだけど、こんな人間にはなりたくないなって正直思う。若尾文子の妖艶さは流石です。
1962年の作品なんだけど、山岡久乃さんが渡鬼の頃とあまり変らない感じで笑ってしまったw。欲にまみれて汚い連中で最初は滑稽なんだけど、どんどん軽蔑したくなる。かといって上から目線で観る気ないし、むしろ人間らしいような気がする。でも、お金なんかはちょっとでいいや -
たぶん私が生まれるより以前の昭和なアパートで繰り広げられる、金と色の欲ずくなカケヒキ。欲は自分の中にもあるから話は理解できるけど、一家全員普通でワルすぎておもしろいくらいです。だけど今見ると皆さん品が良いですよ。今だったら絶対、あの親見捨てられる&二人くらい刺されてると思います。あと住宅あけっぴろげすぎです、なんて平和なんだ。主役?の若尾文子より山岡久乃が海千山千なくせに夫をたててるカンジに目が離せません。
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んんだかなぁ・・・
映画の出来は見事だけど。
後味の悪い気分(;-_-) =3 -
川島雄三監督作品。腹黒い家族が繰り広げる団地のデカダン。タッチは喜劇だが鈍く黒光りする凄みを湛えた傑作。