楳図かずお恐怖劇場 「蟲たちの家」 & 「絶食」セット [DVD]

監督 : 黒沢清  伊藤匡史 
出演 : 西島秀俊  緒川たまき  内田朝陽  上野未来  中川翔子  辻本祐樹 
  • 松竹 (2012年3月10日発売)
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988105045996

感想・レビュー・書評

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  • どんだけ少ない予算で作ったんだー、という作品。車は実際に運転してないし、ほとんどスタジオ撮影。クモはCG。

    「何かがいる」らしい2階の部屋へ続く階段を昇る際、樹木の影がさざめく。何かが起こる予兆へのイメージカットとして、申し分ない。

    ゆっくりと崩れ落ちながら「蟲になりたい…蟲になりたい…」という妻のつぶやきが、何とも良かった。

    この作品の底流には、discomunicationが流れている。それは、ラストに顕著だ。左側を向く擬態化した夫と、擬態から生還した妻。彼らがいる場所は違うが、「画面上」では、向き合っている。しかし、彼らはただ黙っているだけで、そこに会話はない。妻の内に秘めた微笑みが、なんとも不気味で怖い。


    【ストーリー】
     自分に好意を寄せてくれる大学時代の後輩・羽奈子に、妻・留以子の様子がおかしいことを打ち明けた蓮司は、それが自分の妄想かどうか確かめて貰う為、彼女を伴って帰宅する。果たして、そこで羽奈子が見たものは何だったのか。
     それは、猜疑心の強い蓮司に精神的に追い詰められ、自分を蟲だと思い込むことで、逃れようとした留以子の変わり果てた姿だった。羽奈子は、そんな留以子から蓮司を引き離そうとするが、その時、巨大な蜘蛛に擬態した留以子が彼女を殺害した。
     さらに、蓮司にも牙を向けた。だが蓮司は、初めて感情を剥き出しにして来た「妻」の体を優しく抱擁するのであった。
     それから数日後、すっかり正気を取り戻した留以子は、蟲になった蓮司の面倒をみている。

  • 「蟲たちの家」のみ鑑賞。それほど怖くはない。非日常ロマンス。

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