ハウルの動く城 [DVD]

監督 : 宮崎駿 
  • ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント (2012年3月10日発売)
3.71
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感想 : 822
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4959241980762

感想・レビュー・書評

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  • 唐突に話が進み、わからなかった。

    小説では「呪いで老婆に変えられた女の子ソフィーは魔法が使える」と、観終わった後、知った。映画には魔法が使えることは描かれていないが、じつは使っていると考えると理解できそうだ。

    90歳のおばあさんにしては体力があるなぁとまず感心。
    ソフィーの若い継母が(最初は妹かと思った)ドア越しに 「90歳のおばあさんの声みたいね」と言っただけなので何歳ぐらいのおばあさんかはよくわからないが、ソフィーの心の持ち方ひとつで若くなったり齢をとったりするみたいなので、ソフィーが自分で魔法を解いていっているようにみえる。

    ハウルの城が向こうからやってきてくれたり、悪魔カルシファー(炎)が簡単に城に入れてくれたり、あらあらと思っているうちに展開はやく進む。人生このくらい急がなくてはならない。齢を取ればなおさらだ。
    かかしのカブはソフィーおばあちゃんの飛ばされたストールを取ってきてくれる。「なんてやさしいかかしなのかしら」心があたたかくなったりしながら、話は説明なくどんどんと進むのだ。

    さて、カルシファーがなぜソフィーを城に入れたか推測すると、おそらく自由になりたいと思っているカルシファーが自分を救う力をソフィーが持っているかもしれないと見破ったのだ。かわいい顔をしているので忘れてしまいそうになるがカルシファーはやはり悪魔だ。そのくらい計算してのことに違いない…。

    後半、ソフィーの暴走についていけず見守るしかなくなる。城を壊すし、死んでしまうかもしれないのにカルシファーに水をぶっかけるし「ソフィー何がしたいんだ。どうするんだ。あら、過去にまで行ってしまった」と温かく見ていたら、なんとキスを連発することでいろんなことを解決してしまう。魔法だと思わなければ納得ができない。

    ハウルとソフィーが仲良しハッピーになっているのを見て、ハウルの敵で王宮付きの魔女サリマンはやる気をなくしたようで、「このくだらない戦争を終わらせましょう」と云う。
    戦争にハウルが巻き込まれたのか、ハウルが戦争を大きくしていったのかわからなくなるようなセリフだが、とにかく戦争は終わりそうだ。めでたしめでたし。

    ハウルがなにをしているのか、よくわからなかった。
    「作品の説明は全部はぶいてある」らしいから、わからないで当たり前か。

    ともあれ、映画はすべてうまくいきましたハッピーエンド。

    ハッピーエンドで終わるのに、最後に流れてくる主題歌「世界の約束」は別れの歌。
    この映画のために作った歌ではなく、詩人の谷川俊太郎さんと木村弓さんが連絡を取りながら作った歌で、それを聴いた宮崎駿監督が気に入り主題歌としてソフィー役の倍賞千恵子さんが歌うことになった。

    ~思い出のうちにあなたはいない~と歌われる。

    木村弓さんが明るい別れの歌をと思って作った歌。
    大きな愛のテーマを感じる。

    晴れた日の海の輝き、空の大きさ、湖に浮かぶ花畑や雲、星の光など、風景が素晴らしい。映画館の大スクリーンで観たらすごくきれいでひきこまれたであろう。
    動く城が面白い、かかしのカブや子どものマルクルがかわいらしい。
    ソフィーは面倒見のいいお母さんみたいで、相性の悪かった人(自分に呪いをかけた荒野の魔女)の介護まではじめてしまう。恰好つけていけているけどハウルは子供みたいでおかしかったり、最後の最後にかかしのカブにかかっていた魔法が解けて、なんとかっこいい王子(こっちは大人だ)になったりなんでもありだ。ファンタジーだもの。

    そんなステキな映画。町が火の海になるシーンがなければいいのにと思う。

    ハウルが手際よく作ったベーコンエッグ。
    卵6個で3人分。多いなぁ、配分はどうなるんだろうと思っていたら、子どもと若者と年寄りが同じように2個ずつ食べていた。おいしそうだった。おわり。

  • ジブリってやっぱりいいですね!
    音楽も風景も美しいです。

  • 決して簡単ではないのだけれど、難しさが消えて、胸にすっと入ってくる爽やかさがある。愛を謳うのに罰を用いないところに、強い意志を感じた。

  • 色彩が溢れてうっとりするほど綺麗。魔法使いの対決、戦争、中世風の街並み…とことんファンタジー。

    よくわからないまま始まって、よくわからないまま終わったのだが、二回三回と見るうちに味が出てきそう。

    とにかく何もかもが美しく綺麗で、目が楽しい。ハウル、街並み、ファンタジックな小物、魔法…。

    主人公とハウルの恋愛をもう少し深く描いても良かったように感じる。

  • 恋愛映画です。

    愛する人を思う。人を思う。

    それってすごいことなんだよな。

  • ジブリん中で一番好き。ハウルの美しさにもソフィのたくましさにも勇気をもらう。ハウルかわいい、かっこいい。かっこいい。

  • 今晩テレビでやるってのに、やっと昨晩DVDで鑑賞。
    やっぱ宮崎駿作品はふつうにおもしろいや。

  • 2004年12月25日ツレと映画館で観賞。

  • 金曜ロードショーで何回かやってますよね。何回か観ているうちに魅力が高まっていきました。ハウルの「絶望だ」でなぜかめっちゃテンションあがります(笑)その直後の、ソフィーの涙にものすごく共感してしまう。景色の描写力が半端ないです。ハウルの城の外観やら寝室の感じもすごく好き。そしてなにより曲がいい!!

  • 世界観は好きだったし、キムタクもなかなか、悪くなかった。
    ただよく分からないなというところも多くあったので、
    原作を読んでみることに。
    トールキンに師事したらしいですが…微妙でした。
    面白くないとは言わないけれど。

    結論から先に言うと、映画は駿趣味満開、アレンジしまくり、です。
    途中から全然原作と全然違うことになってしまう。

    特に、映画でクライマックスと言える戦争や“悪役”との対決シーンが
    原作には一切無かったのには驚きました。
    「なぜ?僕はもう十分逃げた。
    ようやく守らなければならないものができたんだ」
    この台詞は確かに好きだけれど。
    戦争が嫌だ、やめさせたい、好きな人を守りたい。
    とっても素敵ですが、原作では微塵も無かったものなので複雑。

    ハウルが、本当は怖いんだ、とソフィに告白するのはちょっと良かったし、
    「(変名の数は)自由に生きるのにいるだけ」という台詞も好きだった。
    ハウル扮する王が言う、
    「魔法で爆弾が王宮に当たらない。その代わり周りの街に落ちるのだ」
    という言葉は良かったと思う。


    原作と映画を並べると、つっこみどころは沢山あったし、
    原作ではわかりにくい雰囲気を映画で補ったり、
    映画で描かれていない設定が原作にあったりで、
    互いに補完しあっているとは言える。

    で、どっちがいいんだと言われたら、原作ファンからしたら
    あまりにジブリテイストに好き勝手半端にいじられてるんで
    結構頭にくるだろうと思うけれど、
    私としては、原作の、ソフィに力があることにしてしまうと
    元も子もないじゃないかと思うし、
    女好きのハウルにヤキモチをやくソフィ、でも結局ハウルもソフィが好きで、
    敵役は分かりやすく魔女で、なぜだかお城に家族揃って
    みんなで戦って悪い人に勝ったからハッピーエンド、ってのが
    納得いかないというか、如何にも女の書いたファンタジーという気がして、
    底が浅く恋愛沙汰にしかなれないんだと思ったんで
    (魔法関係の設定などは面白いと思ったんだけど)
    そこからすると、映画はこれはこれで、よかったのではと思うのでした。

    ただ、今年の夏公開されるというゲド戦記。
    原作にされる3巻はまだ面白い時期なのですが
    ハウルがこんなになってしまっているということは、一体どんなアレンジを加えられることやら。
    アレンジどころか別物にされそうで心配です。

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著者プロフィール

アニメーション映画監督。1941年東京都生まれ。学習院大学政治経済学部卒業後、東映動画(現・東映アニメーション)入社。「ルパン三世 カリオストロの城」(1979)で劇場作品を初監督。1984年には「風の谷のナウシカ」を発表。1985年にスタジオジブリの設立に参加。「天空の城ラピュタ」(1986)、「となりのトトロ」(1988)、「魔女の宅急便」(1989)、「紅の豚」(1992)、「もののけ姫」(1997)、「千と千尋の神隠し」(2001)、「ハウルの動く城」(2004)、「崖の上のポニョ」(2008)、「風立ちぬ」(2013)を監督。現在は新作長編「君たちはどう生きるか」を制作中。著書に『シュナの旅』『出発点』『虫眼とアニ眼』(養老孟司氏との対談集)(以上、徳間書店)、『折り返し点』『トトロの住む家増補改訂版』『本へのとびら』(以上、岩波書店)『半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義』(文春ジブリ文庫)などがある。

「2021年 『小説 となりのトトロ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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