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- / ISBN・EAN: 4523215015530
感想・レビュー・書評
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ある小学校の図工の授業をドキュメンタリー風にしたものです。1枚板を使って作る卒業制作。受験勉強の合間にノコギリやヤスリ、釘を使って思いを形にします。感動しますよ。
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教師は教えるべきことをしっかり教える。
子どもたちは自分が表現したいものを、試行錯誤を楽しみながら作っていく。
単に「活動」があるのではなく、
作品をつくることを通して技能を身につけていく。
教師は、子どもたち一人一人の状況(願い、つまづき、達成度など)を把握し、必要なサポートを行っていく。
図工以外の教科でもこのような学び方ができれば、子どもたちは夢中で取り組めるのだと思った。
「表現したいもの」を掘り起こすこと。
「表現したいもの」を表現するために必要な技能を身につけること。
道具の使い方を教えること。
作りたいものを作るための時間と空間の確保。
見通しをもって学ぶための授業の枠組み。
「図工のように国語を学ぶ」ということなのかもしれない。教科の特性を越えて、つながっていくものがある。 -
自分の手でつくる。正解なんてないんだって、
一本の木と、粘土と、紙と絵具と、そこにあるものと、空間と、向き合いながら、自分の手で、つくる。
そこには仲間がいて、時々頭と今までの経験とで解かなきゃならないことがでてきたりして、そうしてまたゆっくりと進んでいく。
子どもたちのわらう顔、今となってはさして驚けないことにえー!と本当にびっくりしている姿、「大変だけどたのしい。図工の時間がすき」と話す素直さと愛らしさ。子どもって叩けばちゃんと響くというか、奇跡みたいな存在だなーあーもどりてー小学校。こんな自由でやさしい図工の授業だったらなー。トントンギコギコしたくなった。
おとなが心配しなくとも基本的な使い方や注意事項さえ伝えればこどもはちゃんとイメージして、感覚を研ぎ澄ませて、想像以上にできるんだなー。
「休みの日は水曜日であとは勉強。土曜日も日曜日も。図工と体育の時間が一番たのしい」「中学受験のために1年くらい勉強ばかりだったから残りの時間で思い出をつくりたい」「中学行ったら塾とかで忙しいから今を精いっぱいたのしみたい」
‥なんつか、世の中ってなんてたのしくなさそうなんだって思うと同時に小学生にまで「割り切る」っていう感覚が浸透してることにかなしくなりました。。。
つくりたいもの・やりたいことをイメージする、自分の五感を使う、仲間と助け合う、思いがけない問題を処理する、そしてそれが基本的にたのしい方向にすすむ。結局そっちのやりかたのが社会構築的に効率的だったりするんじゃないかしらー
などなど考えた映画でした。自分がこどもだったらすげーたのしいこととか、こども相手にやってみたいなーこんなトントンギコギコみたいな。「宝物」置き場のあのやり方みたいな。新しいものを買い与えて作らせるんじゃなくて、使われなくなった役にも立たないとされたもので組み合わせてつくっていく。ブリコラージュ。