Aerial

アーティスト : KateBush 
  • Sony Music Entertainment (2005年11月7日発売)
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本棚登録 : 20
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・音楽
  • / ISBN・EAN: 0827969777220

感想・レビュー・書評

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  • 気がつけばレッドシューズ以来12年ぶりだかの新譜になるそうで。今作は気合いの入った2枚組。AERIALといえば、かのシェークスピア『テンペスト』に登場する有名な妖精の名前ですが、アルバムタイトルにその名前を冠するあたりもらしくて嬉しい。レッドシューズのときは、ちょっと当時流行りのエレクトリック系に流されたかなという印象もあったのですが、今回はどちらかというと初期の印象に戻った感じ。気負わず、時代に左右されず生み出される音というのは本来こういうものなのかなという。80年代からずっと聞いてる彼女の声は、やはり耳馴染みがいいというか安心します。 (2005)

    Disc 1
    01. King Of The Mountain
    02. Pi
    03. Bertie
    04. Mrs. Bartolozzi
    05. How To Be Invisible
    06. Joanni
    07. A Coral Room
    Disc 2
    01. Prelude
    02. Prologue
    03. An Architect's Dream
    04. The Painter's Link
    05. Sunset
    06. Aerial Tal
    07. Somewhere In Between
    08. Nocturn
    09. Aerial

  •  やっぱり、2005年版「Hounds of Love」なんだと思います。アルバムの構成が同じ、というだけではなくて、向いている方向が似ているアルバムです。パーソナルな内容ばかりが歌われる1枚目はまるで日記。虚飾のない音楽はその一音一音の温かさによって支えられていて、その辺のこだわり方のベクトルが「The Dreaming」を経て「Hounds of Love」に至った軌跡に似ているかな、と。
     ただかつてよりずっと彼女自身が現実の人間として、聞き手に歩み寄ってくるようです。虚飾をここまで取り払って、まだなお音楽を成立させているところ、なんなんでしょうね。出で立ちが音楽、なんでしょうか。そんな人、他に思いつきません。すごく自然で、だからこそ、すごく変。リラックスして聴けるような音に、意識を集中させてしまう、この感覚はちょっと他ではあり得ないですね。
     そしてだんだんと彼女の作る虚構に巻き込まれていく2枚目。これも「Hounds of Love」の後半の再現であって、「終わり」と「続き」を同時に提示するやり方だとは思うのですが、ひょっとするとこれが最後なんじゃないかと思ったリスナーも少なくなかったであろうし、そのことを彼女自身も自覚しているに違いないのに、あえてこういう「続き」を選んだところに、私は鳥肌が立ちました。
     それからまた沈黙が続いていますが(今年ようやく新作らしきものが出た。もうすぐ本当の新作も出るらしいけれど……)、まだ絶対すごい作品を届けてくれるでしょう。それまでの繋ぎとして聴くには……あまりに豪華すぎる日記小説と言えるでしょう。80分。最初から最後まで、じっくり浸かるように聴きたい音です。

  • キャリア中に色々傑作があるケイト・ブッシュだけど、自分が一番好きで、最高傑作だと思うのはこの現時点での最新作だったりする。地に足が着いたケイト・ブッシュって感じだ。
    アヴァンギャルドな曲はないが、確かな凄みがある。スケールが目茶苦茶でかい。

  • ケイト・ブッシュの孤高の音楽性は健在。不思議と心地良くなれる傑作。

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