ランド・オブ・ザ・デッド ディレクターズ・カット [DVD]

監督 : ジョージ・A・ロメロ 
出演 : サイモン・ベイカー  ジョン・レグイザモ  デニス・ホッパー  アーシア・アルジェント  ロバート・ジョイ 
  • ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
3.39
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本棚登録 : 204
感想 : 48
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4580120515883

感想・レビュー・書評

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  •  ランドオブザデッド(05米)
     ゾンビが蔓延る近未来、あるゾンビが知恵を付け始める。お金かけてるだけあって荒廃した街並は見事。人物造形もグッド。ただ、ゾンビの侵攻と主人公の任務が同時並行に描かれるのだが、関わりが薄いのが物足りない。もう少しゾンビとの戦闘を増やしてほしかった。
     また貧困層が生き、裕福層がひどい目に合うというのはいささか教訓的すぎるように思う。82点。

  •  ご存知、ロメロゾンビ三部作の続編。地球上がゾンビに覆われてから数年後の世界を描く。

     ロメロが描いているのはゾンビそのものよりもそこから見えてくる人間だと思う。人間の愚かさ、駄目さ加減がテーマ。
     今作も人間の駄目さ全開。川で囲まれた場所で何とか生き延びた人々は、階層社会を作っちゃう。薬も買えない貧民層の人々、いい暮らしして高層ビルに住んでる金持ちたち。でもそんな金持ちの中には世をはかなんで自殺しちゃう人もいたりして、ほんと駄目(ちなみに自殺するとゾンビになっちゃうんでご近所に多大な迷惑がかかります)。
     今回はゾンビが知能を得ることで、ますますどっちがゾンビでどっちが人間なんだか感が増す。

     そんな中、異彩を放つのは主要人物の一人チョロ。咬まれたら確実に死亡するゾンビの中へ、銃でなく改造ボーガンを持っていく。当然連射の効く銃の方が安全なのに。。かっこいい!
     彼の目標はちゃっちい。お金を稼いでビルで暮らしたいだけ。そして裏切られてヤケを起こす。
     でも、ゾンビの感染して助からなくなった時、自分を殺そうとする仲間に対してチョロが言う 「待て、ゾンビのなるのも悪くない」 この台詞がすごい好き!人間は駄目だ。でもそんな駄目なままでいいんだっていう感じがする。
     愚かさを受け入れてその中で自由に生きていく。今までのゾンビにいなかった人物。

     DVD版にはロメロ監督のインタビューなどの特典映像がてんこもり。おもしろい。
     ロメロ監督デカイ。アメリカ版荒俣宏って感じ。無駄に大きい眼鏡もいい。

     万人にお勧めできる映画ではない。でも、怖いだけでないホラー、怖さの向こうにある何かを求めている人にはお勧め。

  • 怒るゾンビ。その点、人間的だった。個人的には、見境なく人間を食べてこそゾンビだと思うので、その人間的残酷さが笑えたと同時に、ちょっと拍子抜けもした。

  • 知能を持ったゾンビとの戦い!!

    ゾンビに恐怖を感じるよりはアクションを楽しむ感覚の方が強い映画でした。
    バイオハザード的な?

    ゾンビを制圧しすでに人間は人間だけで住める場所を作っている世界。
    そこには貧富の差が存在し、そのために生まれた不満が漂っていた……もし、貧富の差を決定的にする絶対なる金持ちの存在が無ければこんな風にゾンビに攻められることも無かったでしょう。けれど、金持ちのお偉い様の理不尽な態度を不満に思った者の反感により。ゾンビから守ってくれる者はいなくなってしまうのです。
    それからはドタバタアクションゾンビ映画でした。

    人間社会の縮図が描かれていて良かったです。本来であれば不平等さだけに視点をおくところをゾンビも混ぜて魅せる映画にしてたのが素敵でした。
    さすがロメロ監督ですね!

    ただ、出てくるキャラクターにそれ程強い印象がなく。
    感想としては大きな話の展開にしか向きませんでした。
    この映画はゾンビ社会に置かされた人間をみるのではなく、
    人間社会をみる映画でしたね。
    難しいことを考えなくてもアクションと。ゾンビが臓物もぐもぐしてる点がなかなか怖かったのでそういう部分を楽しめる人もいるのかなと思いました。

    個人的メモ
    ・チャンネルを変えているにも関わらず言っていることが繋がっているところ
    ・庭にいる女性をしょぼい武器で倒そうとしているところ
    ・ゾンビのふりして歩いているところ
    なんかが最高に笑えました

  • 知能が残るのなら、ゾンビになった方がイイんじゃない?

  • 2回め。戦後の闇市みたいなもんですね。食料や資源が限定され、しかも生産されないわけですから、苛烈な生存競争がなされるのですが、それに対して支配階級と非支配階級が生まれるのは、競争を抑えるための人間の知恵でもあり、業でもあるかもしれません。それと同時に、それは一発の武器(核)、そして大衆(ゾンビ)の反乱により脆くも崩れ去る、虚構のような存在でもあったんですね。とか、そういう社会性を匂わせるのはロメロ作品たる所以で、この時代でも地に足をつけて作っていらっしゃる。ライバル?が移民系というのも実は熱い。

  • ロメロから投げかけられた、問題作と感じている。学習能力を身につけるゾンビは果たしてゾンビといえるのか?知性≠人間であるならば、何をもってして人間と定義づけることができるのか。この作品のゾンビは何の暗喩なのかと思いをめぐらした。

  • デニス・ホッパー

  • 「サバイバル・オブ・ザ・デッド」から遡るように観てるせいもあるが、この作品は割と楽しめた。ゾンビはもちろんのこと、ストーリー・キャラクター・設定共に悪くない。全体的に凄いあっさり風味なのはロメロ監督の作風なのかしら。今作の特徴は意思疎通が取れて、学習するゾンビたちとそれらを統率するゾンビ“ビッグダディ”の存在に尽きる。徐々に人間が追い詰められてく様が面白かった。そして当たり前だけど、ゾンビの描写が素晴らしい。このただグロいんじゃなくて、どことなくユーモアも含んだグロテスクさがロメロゾンビなんだなぁと思った。ロメロ作品を見ると他のゾンビ作品は全て偽物や猿まねにしかに感じないから、改めてゾンビのおじいちゃんであることを再認識。傑作とは言わないけど、普通に観れる良作。

  • ホラー映画でもあるしSF映画でもあると思う。ザ・スタンドとか、世界崩壊後に再建される街の描写はワクワクする。
    荒木飛呂彦はゾンビのリーダーを嫌がっていたが、リーダーがいなくてはとてもあの島には侵入できないから仕方がない。
    大量のゾンビが街に侵入する姿は圧巻でスカッとする。シム・シティでわざと災害を起こして街を壊すのと同じ感じ。

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