≪内容覚書≫
自分の家が欲しいジュエル。
その魅力に翻弄される男たち。
果たして、誰がジュエルを手に入れるのか。
ジュエルは、自分の望みを叶えられるのか。
≪感想≫
男って、なんて、おバカな生き物なの…!と笑わせてもらえる。
客観的に見れば、騙されているなんて、
火を見るより明らかなのに、
ふらふらと火に近づいていく男たちのその様は、
まさに、飛んで火にいる夏の虫状態。
いや、しかし、ジュエルがセクシーすぎる。
あれで迫られて、NOと言えるのは男じゃないのか。
まぁ、一時の夢を見させてもらったと満足すべきか。
自分の外見をフルに利用して生きるジュエルには、
不思議なことに、嫌悪感はわかない。
面白いと思ったのは、手に入れたい家が、
小さな普通の家だったこと。
最新の電気機器を盗んで持ってくるくらいなら、
最初から、それらがそろっている
弁護士さんの家を乗っ取ればいいのに、
それはしない。
小さな家を自分の手でリフォームして、
理想に近づけていく。
男に頼っているようで、
実は、しっかり自分の力で生きているジュエル。
だからこそ、嫌悪感も抱かず、きれいだと見惚れられたのか。
ラストで、愛に目覚めたりしないかと、ヒヤヒヤしたが、
そんなことはなく、最後までジュエルらしくてよかった。
ただ、他人の死に対しての感情が希薄すぎるのは、
個人的にNGなので、☆は2つ。
「死」に対する表現がもう少し違っていれば、よかったのに。