春の雪 [DVD]

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監督 : 行定勲 
出演 : 妻夫木聡  竹内結子  高岡蒼佑  スウィニット・パンジャマワット  アヌチット・サパンポン 
  • 東宝 (2006年4月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988104034182

春の雪 [DVD]の感想・レビュー・書評

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  • 奈良などを舞台とした作品です。

  • 三島由紀夫の原作を映画化した意欲作。
    幼なじみの運命的な恋。
    価値観の違う時代の空気感が出ています。
    金持ちでやり手の父親に反抗しきれない鬱屈を抱えた主人公。
    幼なじみで年上の彼女に好意を寄せられているのに気づきながら、素直になれないでいました。
    ところが、天皇家の宮様と婚約が決まってしまい…
    竹内結子が、華族の娘の抑圧された色香を品よく出しています。
    妻夫木くん、三島が見たら気に入りそうですね。
    いつも困ったような顔をしている高岡君も、適役。

  • 原作は、三島由紀夫『豊饒の海』第1巻。侯爵家の子息・松枝清顕と、伯爵家の令嬢・綾倉聡子の悲恋を描く。

    残念ながら、清顕への嫌悪感しか残らなかった。決して妻夫木聡の演技が悪かったわけではない。

    最初に「悲恋」と書いたが、身分などの障害があったわけでもなく、誰に引き裂かれたわけでもなく、清顕自身が聡子を突き放したことが発端なので、あらすじから期待するような悲恋ではない。
    清顕はその幼さと傲慢さでもって、聡子を自分の意のままにしようとし、彼女の人生を踏み躙っていく。聡子のひたむきな愛情とは対照的に、彼の感情は一方的で、常に自己中心的である。所有物が他人のものになることで初めて支配欲を自覚し、さらにその欲を愛情だと勘違いした男の姿にしか見えなかった。

    清顕には、聡子の心を奪い、本多繁邦に厚い友情を寄せられるだけの魅力が備わっているはずだが、それも伝わってこない。清顕のキャラクターが原因で、最後まで感情移入できなかった。原作でもそんな男なのか、それとも脚本が問題なのか、原作を読んで確かめてみたい。

    雪・蝶・夢という幻想的なモチーフを多用した映像は美しい。タイトルコールの明るく静かに降る雪と、清顕の夢に現れた雛装束の聡子が印象的だった。

  • 大正ロマンの耽美に加え、特に緑の自然描写の麗しい再現のことを、ふと思い出し再鑑賞。

    この作品、この世のものとは思われへんほどの美しく小さな滝が出て来る。
    あれはどこに行けば見れるのか?と、調べると、なんとセットだった(笑)。
    やはり、この世のものとは違った(笑)。

    でも、本物の自然の中に、あんな滝を拵えたというだけあって、作品の世界観への情熱は感じる。人物描写が蔑ろなのは、触れないでおこうと。
    ロケ地は香川だそうで、行ってみたい。

    また読みたくなる。
    春の雪に、降られたくなる。
    春の雪って、酷く冷たいねんなぁ。

  • ☆☆☆☆三島作品の映画は、先日観た『金閣寺炎上』につぐ2本目ですが、

  • 監督のミスリードとかはもうこの際置いといて、本多の眼差しと手つきに集中して見てもらいたい…
    ほんとめっちゃわかってるなこいつは!

  • 請求記号:06D020(館内視聴のみ)

  • 照明が本当に素晴らしかった。さすがだなぁ…

  • 原作は高校のときに2回、大学で1回読んでいます。
    DVDも出たばかりのころ1回見ました。
    原作に比べると難しくなくてわかりやすいです。

    賛否両論ある作品ですが
    清顕(妻夫木聡)の醜さと美しさ、死や儚いものへの憧れ、美の執着という三島作品の永遠のテーマ
    『春の雪』に続く3作のことなどを理解できていれば
    けっこう高評価になるはず!

    本多が清顕に
    「僕のことも信じてくれ、僕は君の友だ」
    って言うとこー!
    はぁー泣ける。友とか言っちゃうとこが大正の坊ちゃまっぽくて好きー

    全体的に始終「死」のにおいが漂ってるとこも
    三島のテーマを再現しようと伝わってとても素敵です。
    あと、音楽もね。


    清顕と聡子の許されない恋愛の儚さ
    とかよりは、やっぱり
    「死」や「儚さ」を美しく表しているところや
    本当は手助けしてはいけないのに協力する本多と清顕の友情
    そういう世界に魅了されました。

  • 時代設定は大正初期。
    幼なじみの2人、
    侯爵家の嫡子・松枝清顕(妻夫木聡)。
    松枝家は 成り上がりと 綾倉から見られていた。
    伯爵家の令嬢・綾倉聡子(竹内結子)。
    綾倉は没落する貴族だった。

    綾倉の父親は 松枝に対する仕返しを
    蓼科(大楠道代)に 結婚が決まったら
    聡子と好きなヒトと交わらせることを伝える。
    それが 悲劇を生み出すのであるが・・・
    その時代は 屈折した性格の持ち主が多かった。

    三島由紀夫は 確か天皇崇拝者であるが・・・
    こういう物語を書くこと事態が
    作家としてのアイデンティティを求めていたのかもしれない。

    ふたりは淡い恋心を抱くようになる。
    しかし、屈折した青年 松枝の若さまは・・・・
    それをどうとらえていいのかわからない。
    愛情表現が 違った表現でしかできない。
    それをいちばんよくわかるのが 
    友人本多(高岡蒼佑)だった。

    若さまはラブレターを出すが、赤裸々な性の経験を
    書いたのである。それを読まないようにと 
    聡子の世話係の蓼科に頼むが・・・・
    結局は読まれてしまう。

    そして 二人は 雪見の馬車の中で
    はじめて 接吻する。
    その接吻をしたときには 若さまは
    聡子が手紙を読んでいないと思ったが
    実は読んでいたことを 本多から聞かされる。
    そのことで 若さまは だまされたと思う。
    相変わらず、屈折しているのである。

    聡子に宮家の洞院宮治典王との縁談話が持ち上がる。
    若さまは 父親に 問われるが 『関係ない』といい・・・

    困惑する聡子は 若様に連絡を取ろうとするが
    若さまは 手紙を読まず 燃やしてしまう。
    冷淡な対応をしていた・・・。

    聡子の縁談が確実になり・・・公的な発表もある。
    ところが、いざ婚約が正式に決まると、
    若さまは初めて聡子への愛の深さを自覚するのだった。
    若さまは 徹底して 自分中心なのである。

    一転して激しく聡子を求める若さまに、
    聡子の心も大きく揺れ動き・・・・
    『罰はすべておれが負う』という若さま。
    そんなことはできないのである・・・若さまは 尊大である。

    そして二人は 激しく燃え上がる・・・
    お上のルールに背いた二人は 自から選んだ運命に翻弄されていく。

    この物語では 若さまの祖母役 
    岸田今日子が作品のすべてを決めた。
    若さまに 洟垂れだ・・・というと
    若さまは 『19歳だから洟垂れじゃない』というと
    そういうことが 洟垂れじゃ といって、わらう。

    聡子が妊娠したことがわかり
    岸田今日子は
    『天晴れじゃ。いまの腰抜けの若い者は
    そんなことはできないじゃろう。
    おじいちゃんの血を引いている。』
    といいながら・・・・
    『やることは決まっている。
    子供を処理することだ』といいのける。
    明治のオンナである。

    ひょっとしたら 三島由紀夫の言いたかったことは
    この岸田今日子に言わせているかもしれない。

    この作品の竹内結子はいつにもまして
    きれいであるが・・・
    笑わない竹内結子は つまらない。

    妻夫木聡は この屈折した青年の役を
    善良そうに演じている。それが物足らない。
    まだまだ ケモノが妻夫木聡の中には住んでいない。

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