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- / ISBN・EAN: 4988126203771
感想・レビュー・書評
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「24、実に潔い数字だ。4の階乗だ」
随所にちりばめられる数学の知識が面白く、同じ会話が繰り返されるたびくすりと笑ってしまう。けれど、博士が目覚めるシーン。毎朝ああして現実を突きつけられ、人知れず苦悩しているのだろうか。涙が出た。博士の記憶は80分しかもたないけれど、それゆえ何度も繰り返される言葉は心の底からのものであると信頼できる。家政婦の背景は何も語られないけれど、そんな博士とのルートを交えた毎日はとても穏やかで大切だったろう。博士とお義姉さんは過去を断ち切れただろうか。その後、みんなで仲良くできていたらいいのに。
ルートは大きくなったけれど、博士や家政婦の今は描かれない。それもまた、答えのある数学と違って、なんだか余韻があっていい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
80分しか記憶が保たない博士と家政婦、その息子が数字を通して交流していく話。
数学に興味がない、もしくは嫌いな人でも魅入れるようになってると思う。
私は別に数学が嫌いではないけど、もっと知識が欲しいなあ、と思った。
いい意味で貪欲さを思い出させてくれるお話だと思います。 -
難しいテーマだと思ったけれど、大切なのは、今、と改めて思えた。
博士が博士であることに変わりはないように、
私が私で有る限り。
数学への苦手意識が邪魔をして、素数やら、何やら、なかなか頭に入らないけれど、数字の美しさは感じられた。
いつか、自分の子供が生まれたら、その子には数学を楽しんでほしいな‥
本編より
目に見えない世界が目に見える世界を支えている
肝心なことは心で見なきゃ
一つぶの砂に一つの世界を見
一輪の野の花に一つの天国を見
てのひらに無限を乗せ
一時のうちに永遠を感じる
ウィリアム・ブレイク -
笑顔を見せず淡々とした寺尾聰、こんな先生、大学にいた気がするなぁとなんだか懐かしくなった。深津絵里の健気な笑顔と季節のなんでもない風景と数字や数学にまつわるエピソード、どこをとっても美しい。
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「淡々とした寺尾聰」
初小川洋子体験で、この映画が好きになったので色々読みました。そしてやっぱりこの作品が一番好きです。。。
寺尾聰って、良...「淡々とした寺尾聰」
初小川洋子体験で、この映画が好きになったので色々読みました。そしてやっぱりこの作品が一番好きです。。。
寺尾聰って、良い役者になったよねぇと見直したりもしたのでした!2012/06/04
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原作は読んでませんが、
出演者の好演にひたすら魅せられた作品。
会うたびに博士にとっては初対面なのだけれど、
それでも毎回優しく温かく迎えて靴のサイズを聞く博士の姿が愛しい。
友愛数という存在を、この映画を見るまで知りませんでした。
友愛、性愛、親子愛。
色んな愛が流れる世界観です。
それにしても法則と不変にのっとった数学の世界がこんなにもきれいにみえるとは。
吉岡秀隆の先生役も素敵。-
「出演者の好演にひたすら魅せられた作品」
寺尾聰って良い役者になったなぁ~としみじみ思いました。。。「出演者の好演にひたすら魅せられた作品」
寺尾聰って良い役者になったなぁ~としみじみ思いました。。。2012/07/27
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悲壮感がなく、それどころかその日常を素晴らしく面白いものとして映してるとこが素敵。それぞれのキャラクターも温かくて、希望を感じられる。
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連休中に観ようと思っていた映画(録画)の一つ。
良かった、のだが、原作を読んだ時ほどの感動はなかったのは何故?
配役も素晴らしかったし、概ね原作通り(大昔の記憶だが)なのに。
ちょっと調べてみたら映画は原作の後日談(回想)のような描かれた方になっていた。だからかも。なんか勿体ない。 -
2021.11.15 BSプレミアムで。
ほっこりじんわりした。
人それぞれ感じる映画だと思う。
寺尾聰、深津絵里、吉岡秀隆。