メゾン・ド・ヒミコ 特別版 (初回限定生産) [DVD]

監督 : 犬童一心 
出演 : オダギリジョー  柴咲コウ  田中泯  西島秀俊  歌澤寅右衛門  青山吉良  柳澤愼一  井上博一 
  • 角川エンタテインメント
3.75
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本棚登録 : 1019
感想 : 190
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988126203535

感想・レビュー・書評

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  • 先日おかまバーに行く機会があってからというもの、第三の人種の人たちのことを思うことが多い。
    この世に男と女しかいなかった時代はもう遠い昔なのだ。
    彼ら、彼女らはそこに確かに存在している。
    しかしながら現実の世界では偏見や迫害は強い。ゲイの老人ホームだなんて!というのが普通の感覚だと思う。
    でもそこでつつましくも明るく暮らす彼女(彼)らを見ていると、そういうことではなく、人としての温かさ、そういうことだよな、人間てって思えてくる。
    ちゃんと向き合えば、いいんだよ。そんな気がする。

  • ちょうど2年ぶりに改めて観た。
    以前とは評価が変わった。アップした。

    初めてオダギリジョーをかっこいいと思った。
    今まで全く興味なかったけど、小顔と身長と線の細さや立ち居振舞いがすごく、そして誰よりも(女性の柴咲コウよりも)絵になっていることに気付いた。かっこいいー。あんなに白いパンツを穿きこなせる日本人の男はそうそういないよ。

    視覚的には、開放感溢れる海辺に隣接しているメゾン・ド・ヒミコやそのリビング、サユリの父親(ヒミコ)をはじめとする住人たちの部屋の内装がどれも素敵だった。登場人物たちは別として、この場所に一時的に住んでみたい。

    あと、何人かの人が言っている「温かい映画」っていうの、私もそう思った。ゲイの人たちが中心にいて、同性愛が軸にある映画ってことは差別や偏見のシーンとは切っても切り離せないんだけど、なぜだか映画のワンシーンとかを思いだすとじんわりと心が温くなる。薄いクリームイエローやベージュ、薄いオレンジ色の映像とともに。
    それは、多分メインとなるメゾン・ド・ヒミコの人たちがみんな優しいからかなぁ?優しいと言うか人間愛に深いというか。むしろ、出てくる異性愛者(つまり普通の人たち)の方が人に対する許容範囲が狭くて冷たいのだ。ていうか、同性愛者というテーマに限らず他の事象も同じだが、「マイノリティ」が社会でうまく生きていこうとするならばマジョリティよりも受容的にならないとやっていけないかもしれない。そして、その結果が「他人に対して優しい」とか「あらゆる人に対する受容的態度」として表れやすくなるのかなぁと。

    邦画はこうあってほしいと思った映画だった。
    昨今、ドラマの続編や漫画原作の映画が頻発していてうんざりしているから。

  • 生きていくためには強い欲望が必要で、それがないとなかなか生きていけない(気がする)。

    上映当時、その時代に観たらもっと革新的に思えたのかもしれない。
    オダギリジョーの美しさが見どころ。

  • 観終わったけど、よく覚えていない。
    オダギリジョーの白い服が、めちゃくちゃカッコ良くて惚れる。また観たい。

  • 犬童一心監督&脚本・渡辺あやさんのコンビ、こらもう凄いですね。「ジョゼと虎と魚たち」の方が、好きなんですが、そこは個人的な好み、ということで、しゃあないのですが、この作品も、そらもう素敵です。好きなんだなあ~。

    まずなにしろ、この作品の、オダギリジョーの圧倒的な美しさ。これは凄い。オダジョー史上、最もそのハンサムさ、美形さを端的に表現し得た映画ではないでしょうか?映画的な好みでいうならば、西川美和監督の「ゆれる」が、俳優・オダギリジョーの最高傑作だと思うのですが、ことハンサム度、男前度、でいうならば、この映画のオダギリジョーは、凄い。もう、男が男に嫉妬しちゃいます。あんた、なーんでそんなにカッコいいのよ!って。B’Zの稲葉浩志さんか、オダギリジョーか。日本の生んだ男前トップ2か、というくらいに、この二人が好きなのですが、いやもう岡山県津山市は、凄い場所ですね。でえれえね。

    で、そんなオダジョーとともに主演を張るのは、これまた美人度数はスゲエっすよ、な筈の柴咲コウ、なのに、この映画の柴咲さんは、、、ありていにいうならば、あまり、そこまで、美人さんでは、ない。驚くべきことに。
    あの超絶美人の筈の柴咲コウを、あえて、そこまで美人さんとして演出しない作戦。すげえ。そんなん、贅沢すぎやんか。そんな感じの作品に出演オッケーした柴咲コウも凄いよね。

    あ、西島秀俊も、ええ感じですね。オットコマエの性格悪い系のだらしない女たらし、でもええ男、という?ポジション?いい味出してるんだなあ~。あの、性格悪そうで、でもそこまで悪い人じゃないし、エロいキャラでだらしないけど、決定的に憎めない、みたいなポジション、おもろいです。くう、ええ給料もらってるんやろなあ~ニクいなあ~みたいな感じ?ええ味出してるよなあ~。名、準主役、ですよねえ。

    で、映画自体も、凄いこう、ええ作品なんですよ。間違いなく、名作と言って良い存在だと思います。でも、自分の中では、大変申し訳ないのですが、犬童監督&渡辺あやさん脚本は、あまりに「ジョゼと虎~」が圧倒的に好きすぎた、という思いと、それでもこの作品のオダギリジョーは、圧倒的に男前すぎた、と言う意味で、思い入れの深い作品です。いやもうホンマにこの作品のオダギリジョーは、ヤバい。美しいんですよねえ。

  • 語弊あろうがあえて言いたい。
    結局ノンケかよ!

    衣装や調度品がこだわっているし、何より主演二人が美形なので眼福。
    今回のオダギリジョーはやたらイケメンに見えた。少年が落ちるのも納得。
    柴咲コウは可愛いんだけど、怒り方がいつも駄々っ子みたいで、演技がつまらないな。
    幾つかあるラブシーンはしつこいので飛ばしながら見た。

    ゲイ専用老人ホームとあるが、明らかに老人じゃない野郎がいるのは何故。
    本質はゲイでも両刀の登場人物が多く、ポエミーで、最後があれだし、女性向けファンタジー作品のように感じた。

    締めがロマンチックなのはいいが、金の問題はどうなったんだ?

  • 不思議なニンゲンの関係が、
    メゾン・ド・ヒミコのなかで繰り広げられる。
    ヒミコ/田中泯は、オカマで、妻子を捨てて、
    メゾン・ド・ヒミコで生活している。
    メゾン・ド・ヒミコは、ヒミコが
    オカマの老人たちのためにつくった。
    そして、ヒミコのがんの末期症状なのである。
    その捨てられた子供が、柴咲コウなのである。
    メゾン・ド・ヒミコから、柴咲コウに、オダギリジョーが、
    アルバイトをしてくれと言う。
    柴咲コウは、母親の病気で、借金をつくっていた。
    それの返済のために、会社で働き、そしてアルバイトを捜していた。
    メゾン・ド・ヒミコの仕事は、暖かい雰囲気に満ちあふれていた。
    また、柴咲コウは、父親のことを許せないのだ。
    柴咲コウは、オダギリジョーの魅力に惹かれていく。
    しかし、オダギリジョーは、父親の愛人であり、
    オカマなのだ。好きになっても、
    それで、会社の西島秀俊とセックスをする。
    オダギリジョーは、西島からその話を聞く。
    父親は 死んでしまうのだ。
    メゾン・ド・ヒミコは、閉鎖される。

    柴咲コウが、なぜか、いつも不機嫌で、
    怒っているばかりなんだね。

  • オダギリジョーの色気…。ため息。
    田中泯もなんだかすごくてこの人は本物だって気持ちにさせられた。

    ゲイ…。
    大学の頃ゼミにいたけど、なんとなく仲良くなれなかった。
    面白い子だと思ってたけど、一緒にいる自分がみんなにどう思われるかが気になってしまった。
    これが偏見だよね。
    仲良くなってたら楽しかったかも…。

  • 295-20

  • 同性愛者が集う老人ホームが舞台。
    その中にいる親を持つ主人公の葛藤が描かれている。
    愛したいのに愛せない、性の壁の不思議を感じた。
    でも、ハッピーエンド。

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著者プロフィール

1960年、東京生まれ。映画監督、CMディレクター、脚本家。監督作品に「ジョゼと虎と魚たち」「メゾン・ド・ヒミコ」「黄色い涙」「眉山」「のぼうの城」など。脚本作品に「大阪物語」「黄泉がえり」など。

「2016年 『我が名は、カモン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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