いまを生きる [DVD]

監督 : ピーター・ウィアー 
出演 : ロビン・ウィリアムズ  ロバート・ショーン・レナード  イーサン・ホーク  ノーマン・ロイド 
  • ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
3.93
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  • (7)
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感想 : 211
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4959241930712

感想・レビュー・書評

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  • 1959年、伝統ある寄宿制学校、卒業生でもある新任のキーティング先生(ロビン・ウィリアムズ)は、自分の頭で考える、を目標に「言葉」の重要性を説く。この先生の授業がとても魅力的なのだ。自分で詩を作り皆の前で朗読させる、机の上に立つと視点が変わる、と言って机に立たせる、生徒は最初しり込みするが、次第に内なる心を開放させてゆく。

    親たちの多くは固い職業のエリートになることを期待している。そんな中演劇をやりたいニールは反対する親を振り切りシェイクスピアの舞台に立ったが・・  切なすぎる結末に苦い心情がしみ込んでくる。

    伝統的な堅苦しい学校に新風を吹き込む若い先生、というと「コッホ先生と僕らの革命」を思い出す。コッホ先生は実在だがこちらは創作のようだ。

    ニールと同室の内気なトッド役がイーサン・ホーク。公開時20歳。そのほかのクラスメイト役の役者も1969~71生まれ。


    入学式の場面から始まる。小中高生までが学んでいるようで、入学時期は小学から高校からといろいろなようだがいずれも両親そろっての見送り。この学校に入学するのは親にとってもステイタスなのだろう。


    1989アメリカ
    2023.3.20BSプレミアム

  • 紡がれる言葉達もさることながらNew Englandの風土も豊かで美しい。

    あの冒頭でイギリスの寄宿学校が舞台なんだといとも簡単に勘違いする。(校長の”We are the best preparatory school in the U.S.”でようやく分かった笑)
    Harry Potter映画に出てきそうな校内に併せて、50年代POPS、私達がよく知っているAmerican Highschoolやホームパーティーの様子が映し出され「一体何だろうこの土地は」の連続。

    古典的&質実剛健な環境の中で、何か新しいものを求める少年達。
    その世界で紡がれる言葉達は特別な光を放っていた。
    ”Carpe Diem”
    ”We read and write poetry because we are members of the human race.”
    聞いたことのない言葉や価値観が少年達を生きた顔にさせる。
    (皆基本的にぼんぼんだけど、その中でも色んな意味で大胆不敵なCharlie君が一番好き笑)

    Mr. Perryが残酷すぎる…
    自分が原因と気づいていないのか、はたまた気づいていたがそれを認めたくなくてKeating先生に濡れ衣を着せようとしたのか。
    Niel君がお父さんを”Sir”と呼んでいる時点で「あ、おかしいな」と思っていたけどあそこまで服従させちゃっていたとは。
    希望を感じさせる、あのEnd creditsが流れている間ずっと少年達の行く末を考えてしまった。

  •  伝統ある名門男子校に通う生徒たち。表向きには従順に見えるが,裏では,煙草を吸ったり,学習をサボったり…。その生活は,具体的な目的もなく,ただ大人社会や学校に反発することに生きがいを感じている…という年頃とも言えるだろう。こんなことは,誰でも心当たりがあるのではないか。
     そんな高校に,ユニークな英語教師が転勤してくる。彼は授業を通して「自分の感覚を大切にするよう」に生徒に促す。これまでなんとなく社会に反発していた生徒たちは,自分の進むべき道について考え始めるようになる。
     最後の教室での場面はとても印象に残る。英語教師との別れの場面だ。クラスの生徒全員が同じ態度をとったわけではないところが,またなんとなく説得力を持つ(ネタバレになるのでこのくらいで)。
     教師の影響って大きいんだなって思う。と同時に,教師という職業のやりがいをも感じさせてくれる映画だった。

    《NHKプレミアムシネマの解説を転載》
     1950年代の厳格な名門校を舞台に、新任英語教師と多感な生徒たちとの、心のふれあいを描く感動作。
     型破りな授業を行う教師を演じるのは名優ロビン・ウィリアムス。当時10代だったイーサン・ホークはじめ若手俳優たちの好演、名撮影監督ジョン・シールの映像美、オーストラリア出身のピータ・ウィアー監督の巧みな演出、ベートーベンなどクラシックの名曲や、モーリス・ジャールの音楽も魅力的。アカデミー脚本賞受賞。

  • 試写会で一度見て今回2度目。
    なんとなく覚えていたということは、それだけ良かったという印象が残っていたからだろう。

    ロビン・ウィリアムズ、いい役者さんだったのに、何で死んでしまったんかなぁ。残念。

  • TVにて
    良い教師とは何かということを考えさせられた.

  • 自由に生きるとは難しい。でも、わずかながら希望を見出せる。そんな映画。

  • 若者はもっと夢を見るべきだ
    明日への希望を諦めずに

    富を得て優雅な生活をする事は悪くはない
    そのために戦い続けて気がつけばもう老人だ
    まだ間に合う
    まだ遅くはない
    美しいものを見て音楽に酔いしれて
    そして微笑みながら死んで行こう

    悩む事はない
    考える前に感じよう

    感じたものを伝えよう
    あなたの友もそうしたように


    老人はもっともっと夢を見るべきだ
    最後の最後まで明日への期待を持つべきだ
    それがいまを生きる糧になるだろうから

    O captain! My captain!

  • 解説:

    1959年、バーモントにある全寮制の名門進学校にやって来た新任の英語教師。

    破天荒な授業を通して、詩の美しさや人生の素晴らしさを説く教師に惹かれていった生徒たちは、彼がかつて学生だった頃に作っていた“死せる詩人の会”という同好会を自分たちの手で復活させる。

    ドラマの背景となる、初秋から冬にかけてのニューイングランド地方の風景も美しい。

  • 授業でワンシーンだけ紹介してもらったこの映画。
    エリート校ウェルトンの生徒たちが、新任教師キーティングの授業を通して「いまを生きる」という言葉を勇気に変え、自分らしさを見つめていく。

    与えられた道、敷かれたレールの上を歩くことしか許されない家庭や学校という狭い世界の中で、自分を殺しながら生きてきたニールは、今までの夢であった演劇の世界に一歩踏み出し、輝きを放つ。
    しかしそれを許さぬ父親との間で身動きがとれなくなり、自殺してしまう。
    自分の生きる道を自分で決めて何がいけないんだろう。子どもの人生は親のものではなく、子ども自身のものなのに。
    教育って、怖いものだ。よくも悪くも、人に影響を与えるものなのだから。考え方や価値観を形成する土台になりうるのだから。
    毎日毎日、同じことを言われて育てば、例えそれが間違ったことだとしても「そうなのかな」って思えちゃうということが恐ろしい。家庭でも、学校でも言われたら尚更。
    夢を見ることはいけないこと、自分のしたいことをするのは悪いこと、そう思わざるを得ないのに、夢を持たないなんてことはできなくて、行き場のない葛藤が苦しみを生む。だからきっと隠れて反抗してみたりするんだ。何て辛いんだろうと思った。
    でも、キーティング先生の伝えたかったことは、ちゃんと届いていて、生徒たちの心の中で芽吹いていたことが嬉しかった。抗えないことはもちろんある。でも、その芽がいつか花を咲かせて種子を飛ばし、また誰かの心に芽をつける。そうやって新しい考え方や価値観が広がって、時代が変わっていくんじゃないかな、少しずつ、少しずつ。

  • ヘルマン・ヘッセの『車輪の下』を思い出した

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