SHINOBI [DVD]

監督 : 下山天 
出演 : 仲間由紀恵  オダギリジョー  黒谷友香  椎名桔平  沢尻エリカ  りりィ 
制作 : 迫本淳一 
  • 松竹
2.87
  • (19)
  • (37)
  • (166)
  • (62)
  • (27)
本棚登録 : 480
感想 : 85
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988105047839

感想・レビュー・書評

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  • 2005年 日本 101分
    監督:下山天
    原作:山田風太郎『甲賀忍法帖』
    出演:仲間由紀恵/オダギリジョー/沢尻エリカ/坂口拓

    1614年、すでに戦国時代は終わり、徳川家康が世を平定している。甲賀忍者の隠れ里・卍谷、伊賀忍者の隠れ里・鍔隠れの二つの里は、それぞれの一族で最強ゆえ恐れられ、互いに戦ってはならないという協定を結ばされていたが、家康は平和な治世に彼らは不要と判断、互いに争わせ殲滅する計画を立てる。しかし甲賀の首領の孫・弦之介(オダギリジョー)と、伊賀の首領の孫・朧(仲間由紀恵)は密かに愛しあっており…。

    昔テレビで見た懐かしのトンチキ映画を久しぶりに見てみる。なんと一応原作は山田風太郎の『甲賀忍法帖』!原作未読だけど、読んでたら激怒しそうな仕上がりながら、まあある意味原作もきっとそれなりにトンチキな部分もありそうなので(忍術じゃなくて幻術みたいなのとか)これはこれで、トンチキ映画として楽しむのも一興。

    若きオダジョと仲間由紀恵は美男美女で目の保養にはなるけれど、恋愛ものとしては二人が惹かれあうようになったきっかけやエピソードが皆無なので感情移入できず。目が合ったら即一目惚れって、完全にどっちも顔だけやないか(笑)映画的には二人のロミジュリ的悲恋をクローズアップすることで女性客をあてこんだのだろうけど、そういう意味ではあんまり成功してるとは思えない。

    さて家康と手下の柳生十兵衛、三代目服部半蔵(松重豊)らは、甲賀と伊賀双方の隠れ里から、5人の精鋭を選抜して戦わせ、勝ったほうを徴用すること、さらに家康の二人の息子のどちらを後継ぎにするかを、この戦いで決めるとそれぞれの首領に告げる。

    甲賀側は、弦之介をリーダーに、毒娘の陽炎(黒谷友香)、他人の顔を写し取れる如月左衛門(木下ほうか)、なんかよくわかんないけどナンバー2っぽい室賀豹馬(升毅)、そして唯一正統派忍者っぽい筑摩小四郎(虎牙光揮)の5人。伊賀側は、朧をリーダーに、朧に懐いている少女忍者・蛍火(沢尻エリカ)、不死身と噂され300年生きたという薬師寺天膳(椎名桔平)、めっちゃ長袖で糸とか繰り出す夜叉丸(坂口拓)、なんか凶悪そうな蓑念鬼の5人。

    なぜ戦わなくてはならないのか納得のいかない弦之介は、駿府の徳川家康に直訴しようと他の4人を連れて旅立つが、伊賀の5人は彼らを追って来て、道中各所でバトルとなる。なんというか、チーム戦ゆえ、少年マンガのような展開。いやむしろ現在の少年マンガが、この原作の影響を受けているということでしょうね。「るろ剣」とか「ナルト」とか、こんな感じだったもんなー。

    この忍者バトル、アクションとして見応えあったのは、最初の筑摩小四郎と夜叉丸の戦いのみ。こちらは中の人がそれぞれちゃんとしたアクションのできる俳優さんということもあり、まあ夜叉丸の技はちょっとイロモノ系だったけど、ちゃんと体を使ったアクションで迫力ありました。他の人たちは、不意打ちだったり幻術みたいなのだったりして、忍者アクションとしてはイマイチ。最強集団のわりに簡単にやられすぎなキャラもいるし。でも毒娘の陽炎ちゃんは可愛かった。不死身の椎名桔平は虫を体内に飼ってる系だったのかな?

    さてもちろん最後に残るのはロミジュリな二人なわけですが、肝心の、主人公のこの二人の能力が、映画だとあんまり伝わって来ない。仲間由紀恵のほうは、なんか相手の目を見るだけで殺せるみたいな感じ?節子それ忍術ちがう、超能力や。オダジョのほうの能力も、相手の攻撃をそのままブーメラン化しちゃう系なのか、それともスピード早すぎて敵がスローモーションに見える系なのか、なんかよくわかんなかった。そしてそんな二人の対決は、まさかの、たったーたーと走ってきた仲間由紀恵に、オダジョが黙って刺されて愛を証明する系で、おいおい、せめて死力を尽くして戦ってくれよーと(苦笑)

    そうやって精鋭たちが戦っている間に、家康は忍者の隠れ里に軍勢を送り込み(※椎名桔平が裏切って里の場所教えてた)大砲でドカンドカン攻撃。そして生き残った仲間由紀恵は家康に面会、里への攻撃をやめてくれと直訴し、自分で自分に目つぶし、その能力を封じる。

    仲間由紀恵が川の水を片手で救って飲む場面が2回あるのだけど、そんな汲み方で飲めるかい!とか、忍者なのに里の女性たちはピンクやラベンダーカラーのお揃いの服を着ていて全然世を忍んでなかったり、その他ツッコミどころは山ほどあるし、エンドロールで浜崎あゆみが流れるにいたってはもはや爆笑するしかなかったんだけど、そのトンチキさも含めてなんかちょっと愛おしい映画ではあるので、嫌いじゃなかったです(笑)

  • 2022.11.19 再見 ほとんどストーリーを覚えていなかった。前半よし、後半10分ほど冗長

    原作 山田風太郎 甲賀忍法帖

    沢尻エリカが出演している

    2005年に『SHINOBI-HEART UNDER BLADE-』(シノビ-ハート・アンダー・ブレイド-、仮称:忍-SHINOBI-)として映画化。人物設定の変更、原作と異なる展開と結末、忍法争い勃発に映画オリジナルの動機を追加など、大胆なアレンジが施されている。

  • これも一つの解釈で

  • 今日見ました。

    公開前、すごい楽しみだった映画。
    ジャパンプレミアを甲賀・伊賀に分かれて見る企画とか、甲賀・伊賀の里見学ツアーなんかもあったりして結構宣伝頑張ってんな、いい映画なんだろなって思ってた。

    でも、見てみた感想は「・・・」。
    正直微妙だったなー。普通の戦隊モノと大して変わんなかったかも。

    いきなり朧と弦之介が付き合うことになってて、なんで?って思ったし、争うのを止めたいが運命に流されてしまうっていうとこで伝えたいことがなんなのか伝わってこない。

    運命には逆らえないってこと?
    昔はこういう忍って奴らがいたんだよってこと?
    こんな術が俺らも使えたらいーよね、とか?
    自由に恋愛ができる今は最高だ、とか?
    すごい奴らもそれなりに苦労してんだよ、とか?

    映画の監督は、映画を作るのが仕事だけど、その中に自分の撮りたいものだったり、伝えたいことが詰まってて、事前の勉強なしに観に来た人にストレートに伝わる、そんな自分にしか作れない映画を作るべきだと思う。
    じゃなきゃ、自己満じゃん。

    確かにオダギリジョーはこーいうしゃべらない感じの役の方がいい気はするし、仲間由紀恵の髪はほんとにキレーだった。

    でも、この映画の伝えたいことはそんなことじゃなかったと思う。
    誰でも、守るべき人たちがいて、その人たちを守る為に自分の立場でできることをしなくちゃいけない。その中で禁断の恋に手を出した自分は、思い通りにいかない運命の中で流されながらも懸命に生き、命をかけて仲間を、彼女を守る。
    これは俺の予想だけど、2時間とかの枠におさめるためにこの監督が削った部分が、本当は重要な箇所だったんじゃないかな。だとしたら、そこは一言で言えば才能。

    俺が撮っても大したもんにはならないと思うけど、違う監督にこの映画をもっかい撮ってみてほしいと思いました。

  • 見て損はない

  • Amazonプライム・ビデオにて。
    バジリスクを読んだらコッチも見たくなったので鑑賞。
    久々に見たけど好きだわー。
    原作ともマンガとも全然変わっちゃってるんだけど、それはそれでいいんだよねえ。
    筑摩小四郎がなぜか甲賀側になっちゃってるし、特殊能力もなくなっちゃってるんだけどそれがまたいいんだよねえ。
    努力で才能をねじふせた感じがもうホントカッコよい。
    いやホントいい映画だわ。
    あと沢尻エリカがまだ清純派だった(笑)

  • かなり残念。甲賀忍法帖もバジリスクも読んだが、端折り過ぎていて原作が大切にされていないと感じた。設定を頂戴して技術を見せ付けたいだけの作品という印象。

  • 2005年9月 日本 101分

    話は軽め。とにかく画が綺麗で、グロもなく終始プロモーション映像を観ているようやった。
    伊賀側も甲賀側もそれぞれのキャラクターがたっていて技も面白そうやから、ひとつひとつの闘いや想いをもう少し深く掘り下げて欲しかったかな。
    朧や蛍火の衣装がとっても素敵で可愛かった。

  • 日本版Mr&Mrsスミス。
    ジャケットもとても良くて期待したのに、
    たぶん二人が好きあってるって感じが伝わってこなくてのこの評価。あとアクションの比率が高い

    主題歌はあゆのHEAVEN

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