ダンボ [DVD]

出演 : ディズニー 
  • ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
3.72
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本棚登録 : 257
感想 : 48
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4959241951427

感想・レビュー・書評

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  • 1941年(アメリカ)
    原題:Dumbo
    監督:ベン・シャープスティン
    脚本:ジョー・グラント、ディック・ヒューマー、ビル・ピート、オーリー・バタグリア、ジョー・リナルディ、ジョージ・スターリング、ウェッブ・スミス、オットー・イングランダー
    音楽:オリバー・ウォレス、フランク・チャーチル

    出演(日本語吹替):エドワード・ブロフィ(牛山茂)、他

    製作:ウォルト・ディズニー

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    ディズニーの名作アニメ。

    ディズニーってテーマパークがあるおかげで有名なキャラクターが多いけど、知ってるだけでその作品はそういえば観たことないなっていうのが意外と多いのは筆者だけでしょうか?
    だって本作が製作された1941年って太平洋戦争が開戦した年。もはや歴史の教科書に出てくるレベルの時代なわけです。観たことない人が多くてもおかしくない。
    にも関わらず「ディズニーランド」を始めとした二次利用のおかげで、キャラクターの人気や知名度は恒久的に保障されてるわけです。
    そう考えるとディズニーって改めてとんでもないビジネス回してんなと、、笑
    レビューを書くにあたり製作者のプロフィールとかも調べちゃう癖があるのですが、その流れで「ウォルト・ディズニー・カンパニー」についても少し勉強したのですが、
    調べれば調べるほどやばい会社でした。
    本作において、ウォルトは監督ではなくプロデューサーとしてクレジットされてるのが、納得いったというか。
    コンテンツを生み出すクリエイターとしてだけではなく、それらをより効果的に運用していくビジネスマンとしての手腕を発揮すべく、この頃から奔走していたのかと推察しました。
    「ディズニー」がいかに優れた組織であるか、書き連ねたくてしょうがないですが、とっても長くなりそうなのでここでは「やばい会社」だという評価のみにとどめたいと思います。
    一応映画のレビューなのでね、、笑

    まあそんなわけでダンボも観たことがなく今回が初見だったのですが、64分という決して長くはない上映尺の中、目から鱗の連続でした。
    やはり時代を感じるのは致し方無いといったところか、現代では考えられない描写や表現が多かったのがとてもショッキングでした。
    当たり前のように重労働に課せられている黒人たち、暴れた動物を鞭で打ったり枷を付けて幽閉するといった調教、燃え盛る小屋に象を立たせる、そしてそれを見て歓喜する大衆。
    現代の視点からするとなんと民度の低い描写なんだ、子ども向けアニメーションにこんな低俗な描写を盛り込むとは!と苦言を呈したくなりますが、当時の製作者しかり視聴者たちの誰一人これをおかしな行動だとは思っていなかったのでしょう。
    もしこの時代においても低俗だと見なされていた行為、見なされていたであろう行為(窃盗や殺人)を表現に盛り込んでいたのだとしたら民度が低いと言えるでしょうが、この時代における上記の行為は決していけない行為ではない。
    つまり当時の彼らは決して民度が低かったわけではなく、これがこの時代のスタンダードだったわけです。
    スタンダードの話で言うなら、ダンボが誤飲酒をして、酔っぱらって幻覚を見てしまうシーンなども現在のスタンダードなら考えられないでしょう。
    もし現在製作されていたら、子どもが飲酒する描写を入れることそのものに対してはもちろんのこと、64分中少なくとも1分半はあったであろうあの狂気的なシーンを子ども向けコンテンツに入れることに対しても黄色信号を示す人の方が多いかと思います。
    繰り返しになりますが、赤信号だと分かってて作ったのだとしたら民度が低いと言えるでしょう。でも1941年においては青信号だったので何も問題ないのです。
    仮にも子ども向けのコンテンツを製作している存在の民度が低いわけないのです。
    何が言いたいかと言うと罪の自覚なき残虐が約80年前には蔓延していたという事実があり、それを裏を返せば現代の自分たちにおいても80年後の者たちからみたら恐ろしい価値観や概念があるのかもしれないということでもあり、そんな「現代」を自分は生きてるのかもしれないということに恐怖を覚えたということです。

    おおよそこんなことを考えてしまい手放しで楽しめなかったのが残念でした。
    その筆者の焦燥とは裏腹に惜しげもなくかわいさを振りまくダンボがとても不憫でなりませんでした。
    なんという皮肉でしょうか、、笑

    きっと当時の「ディズニー」が想定した娯楽的な観賞は出来ていないと思います。
    当時の「ディズニー」が伝えたかった教訓もきっとこういうことではないのでしょう。
    でも筆者は筆者なりに原題の価値観と照合して教訓を得させていただきましたし、そういった意味でとても意義深い、ある種楽しい観賞でした。
    このレビューが西暦80年後の誰かに届くかどうかは分かりませんが、もし目にする人がいたらきっと違和感を覚えるのでしょう。
    80年前の映像に違和感を覚えた「現代」の筆者のように。。

  • ピンクの象のところは
    トラウマになるよね。

  • 子供の頃は大好きだったディズニー映画のひとつ。大人になってから見て見ると、結構やばいな(笑)。どうして子供んときコレ好きだったんだろう?って素朴な疑問が浮かんだわ。

    だってシンプルに、「赤ん坊を自分たちの欲のために利用してる」だけの映画だったもんな……。

  • 「私の赤ちゃん」の歌が泣ける・゜・(PД`q。)・゜・


    愛らしいしぐさにメロメロになるっヾ(*´∀`*)ノ

  • ダンボかわいいし曲もいいし大好き。

  • 小さい頃に絵本で読んで、初めて映画を観てみました。最初のこうのとりが赤ちゃんを運んでくる場面がお気に入りです。どちらかというと大人向けかなと思いました。

著者プロフィール

くまのプーさん ブランケットBOOK _ 【特別付録】3WAYふかふかブランケット

「2016年 『くまのプーさん ふかふかブランケットBOOK 【特別付録】3WAYふかふかブランケット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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