メル・ブルックスの大脱走 [DVD]

監督 : アラン・ジョンソン 
出演 : メル・ブルックス  アン・バンクロフト 
  • 20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988142348722

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  • 『メル・ブルックスの大脱走』[To Be Or Not To Be] (1983) アメリカ

     “1939年8月、ポーランドの首都ワルシャワでは、人気劇団ブロンスキー一座がナチス・ドイツとの開戦の危機をよそに、連日満員の盛況ぶり。
     とはいえ時節柄、当局からはヒトラーを諷刺した寸劇の上演が禁止され、仕方なくフレデリックは「ハムレット」のさわりシーンを演じることに。
     8月31日、ついにドイツが国境を越えてポーランドに侵攻し、一ヶ月あまりでポーランドは降伏してしまう。偶然ナチスのスパイがレジスタンスの情報をゲシュタポに渡そうとしていることを知ったブロンスキーは、そのリストを取り戻すべく劇場をゲシュタポ本部に仕立て、フレデリックが大佐に化けての一世一代の大芝居を打つのだが…”

     と、こう書いてしまうと重たそうに見えますが、そこはメル・ブルックス十八番のギャグセンスを充分に発揮して、ユダヤ人一座の脱出劇をドタバタ・ハチャメチャ・コミカルに描いてるのはさすがです。

     1942年公開のエルンスト・ルビッチ監督の『生きるべきか死ぬべきか』[ To Be or
    Not to Be ]のリメイクで、監督に敬意を評して前作にかなり忠実な作りになってます。

     “彼の才能に一目惚れ”と妻のアン・バンクロフトに言わしめたほどの才気豊なメル・ブルックスの作品の一つです。毎回いろんなテーマに挑戦してきた彼が、今回はユダヤ人一座の脱出劇という重くなりがちなテーマを扱っています。

     メル・ブルックス[Mel Brooks];ポーランド系ユダヤ人移民の出で、本名はメルヴィン・カミンスキー [Melvin Kaminsky]。1926年6月28日、ニューヨーク ブルックリン生ま れ。
    アメリカを代表する映画監督・脚本家・俳優・プロデューサー。

     『メル・ブルックスの命がけ!イス取り大合戦』[The Twelve Chairs](1970);監督・脚本・出演
     『ブレージングサドル』[Blazing Saddles](1974);監督・脚本・出演
     『ヤング・フランケンシュタイン』[ Young Frankenstein](1974);監督・脚本
     『サイレント・ムービー』[Silent Movie](1976);監督・脚本・出演
     『メル・ブルックス/新サイコ』[High Anxiety](1977);監督・脚本・出演
     『メル・ブルックス/珍説世界史PARTI』[History of the World: Part I](1981);監督・製作・脚本・出演
     『メル・ブルックスの大脱走』[To Be or Not To Be](1983);製作・出演

     このあたりが、豆狸が思う監督・脚本・俳優メル・ブルックスのピークの時で、特に『ヤング・フランケンシュタイン』(通称;ヤン・フラ)以後の5本は、秀逸の出来です。これらの作品を劇場で観られた豆狸は、本当に幸せだと思います。
     残念ながら、『スペースボール』[Spaceballs](1987)は、彼自身監督・製作・脚本・出演と頑張った物の、以前ほどのインパクトが感じられなかったのは、残念なことです。

     どうも外国のコメディ物に今一シックリとこなかった豆狸が唯一ハマったメル・ブルックスの作品群、現在はプロデューサー専業の感があるのですが、彼の監督・脚本家・俳優としての、力量をもう一度観てみたいと熱望してやまない豆狸です★★★★★

    【追記2012/02/14】
    現在カテゴリ[コメディ映画]にて連日のメル・ブルックス特集ということもあって、熟考の結果[戦争映画]から[コメディ映画]にカテゴリを変更します。

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