スクラップ・ヘブン [DVD]

アーティスト : 加瀬亮/オダギリジョー/栗山千明 
  • バンダイビジュアル
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4934569624420

感想・レビュー・書評

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  • とりあえず加瀬亮が雨の中ずっこけるシーンは巻き戻して繰り返し観る事おすすめ。
    キャスト的な意味とは別にアカルイミライに通ずるものを感じたが、スクラップヘヴンの方が断然良い。
    世界を一瞬で終わらせる方法を見つけてしまったあとからが本番だ。

  • 愉快に狂ってて、親を大事にしてて、自殺してしまうオダギリジョーの役柄はかっこ良すぎるだろう。加瀬亮の役柄は情けなくてずるいけど、リアルで正直な気がする。何より加瀬亮は情けない役がとても似合う。最後に加瀬亮が排水溝にはまっていて、面白かった。

  • オダギリジョーが強引な勧誘するホストを成敗すると思いきや、勘違い女もまとめて成敗する場面。

  • 久々に観るとTHEゼロ年代邦画という気はするけど古くはないし、シンゴの鬱屈も肌感として分かる歳になったのでなかなかおもしろかった。もっと共感性羞恥感じるかと思ってた!笑

    メインキャストはもちろんだけどバスジャック犯の田中哲司、看護師の森下能幸、刑事の眞島秀和、と今となっては豪華キャストいっぱい。
    加瀬亮は「巻き込まれるその他大勢側の人」という役が本当に似合う。

  • 一体誰が
    狂ってるんでしょ-か。

    こういう映画だいすきです。
    ただ万人ウケはしません。

    オダギリジョーが父親に
    自分の食べたお菓子を
    あげてみると
    食べてくれて、
    それが嬉しくて
    お菓子を大量に
    買いに行くシーンがすき。


    前半かなりテンポ良くて
    おもしろい。
    後半はだんだん
    ダークに。
    映像も音楽も服装も動きも
    全部かっこいい。


    オダギリジョーが
    純粋すぎる。
    自由すぎる。
    そんで切ない。

    加瀬亮がだんだんと
    壊れていく様が
    怖かった。

    栗山千秋は
    あんまり出てこないけど
    かなりインパクトあった。


    誰も傷つかないなんて
    あるわけないだろ。
    想像しろよ、いつでも。
    世の中痛みを
    想像できない
    馬鹿ばっかなんだよ。



    世の中想像力が足りない。



    オダギリジョー×加瀬亮
    最高すぎる。

  • 2005年 日本 117分
    監督:李相日
    出演:加瀬亮/オダギリジョー/栗山千明

    警察官のシンゴ(加瀬亮)、清掃員のテツ(オダギリジョー)、薬剤師のサキ(栗山千明)は、ある日偶然乗り合わせたバスで、バスジャックに遭遇する。犯人(田中哲司)は自暴自棄になった議員秘書で、止めようとしたテツは銃で撃たれ、衝撃でサキは片目の義眼が外れる。シンゴは警察官にも関わらずぶるぶる震えているだけ。結局犯人は、その場で自殺する。3か月後、シンゴは偶然テツと再会。二人は意気投合し、憂さ晴らしのため正義の「復讐代行屋」を始めるが…。

    キャストは良い。たぶん当時勢いのある若手俳優の豪華共演だったんだと思う。ただ、現状に不満を持つ若者が面白半分で暴れた結果悲惨なことに…的な映画は基本的にイライラすることが多く、本作もそこはモヤモヤしかなかった。自分が10代くらいだったら共感できたかもしれないけど、すっかりおばちゃんになった今は、二十歳過ぎて中2をこじらせたような若者の蛮行をかっこいいとはとても思えない。

    テツは、要介護の父親が施設に入っており、その父親がそうなった理由が地下鉄サリン事件の被害者で退職に追い込まれて(このへんちょっと意味がわからない)というのはさておいても、なんとなく状況的に底辺なのは伝わり、鬱屈を抱えるのもわからなくない。とはいえオダギリジョーがかっこよすぎるのはちょっとマイナス要素だったかもしれない。栗山千明演じるサキは、片目が義眼であるという欠落を抱えている。地方の旧家の出らしく、家族のプレッシャーなど、彼女の鬱屈もなんとなくわかる。リケジョなので爆発物をこっそり調合している。

    問題は警察官のシンゴ。ヒーローに憧れて警察官になったが庶務課に配属され腐っており、花形の捜査一課に異動を希望している。ところがバスジャックの現場で、刑事でありながら一番ポンコツだったのは彼。その後も、地下道で女性がしつこい勧誘に絡まれていても見て見ぬふりをするなど、臆病なまま。そういう連中に殴り込みをかけたり、バスジャックにも平気で話しかけて撃たれたテツの破天荒さは、彼の目にはかっこよく見えたのだろう。一緒に復讐代行業を始めるが、しょせん虎の威を借る狐。

    二人は公衆トイレに復讐代行の落書きをしてまわり、トイレで依頼を受けるように。虐待されてる子供を助けるあたりはまだコミカルで救いがあったけれど、それでちょっと良いことをしているつもりになっていたシンゴはさらにエスカレート。やがて二人は交番を襲い拳銃を盗み、それをトイレに隠す。ところがその拳銃を使ってホームレスがオヤジ狩りの若者を射殺する事件が発生。拳銃を盗まれた警官は自責の念から自殺。捜査一課のベテラン薮田刑事(柄本明)はシンゴが関わっていることに勘付いており、自分で落とし前をつけろと彼をぶん殴る。しかし結局、テツが罪をすべてかぶり自首してくる。

    とにかくシンゴがつまらない人間すぎてイライラ。「想像力」という言葉がキーワードになっており、彼らは想像力のない大人たちや社会に憤りを感じているらしいが、もっとも想像力が欠如していたのはシンゴ自身であったことが終盤で露呈する。まあそうですよね、警察官なのに、仕事の場では臆病で役立たず、それは自分自身の問題なのに責任転嫁して組織批判、そしてやることといえば裏で憂さ晴らしの犯罪、それを警官の自分がやることの罪深さには全く思い至らない。サキに「助けてくれ」「誰も俺を助けてくれない」などと泣き言を言う場面も最悪。好き勝手なことしておいて、なんで他人が自分を助けてくれると思うんだ。

    結局、シンゴの愚かさを描きたかったというなら、納得。エンディング曲のフジファブリック「蜃気楼」はとても良かった。

  • 若者の青臭い思考や展開はさておき、この肝心な部分は想像にお任せなところはどうもスッキリしない。
    役者陣がしっかりしているから観れるけれど。

    オダギリ贔屓としてはなかなかはまり役だったのではと思う。

  • 誰しもが罰に怯えなければ、犯罪はなくせないのだろうか。人の良心のなんと心もとないことか。

  • これは日本版『ファイト・クラブ』である……と書けば呆れられるかもしれない。デヴィッド・フィンチャーのあの作品のような映像美は期待出来ないし、意外なオチが待っているわけでもない。だが、「クソ」を洗い流し世界を清潔にしようとさせる主人公たちが行う「復讐」の代行、その秩序を積極的に乱す姿勢、社会そのものを破壊しようとする展開がそっくりではないかと思ったのだ。しかも『ファイト・クラブ』もしっかり踏まえていた、そういった秩序を乱す姿勢、つまり正義の鉄槌を下す姿勢が結局のところは凡庸な「ままごと」でしかないところもきっちり描いている。キャラの造形の浅さなど不満も感じられなくもないが(いや、その浅さこそが深読みを誘うとも考えられるので痛し痒しなのだが)、加瀬亮氏が犯罪を通してアウトローになって行くその「先」もきっちり描いており、だからこそラスト・シーンはなんとも言えない味わいを感じさせる。

  • 義眼が転がるシーンで、前に観た事を思い出したけど、他はあまり覚えていなかった。

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