スカーフェイス [DVD]

監督 : ブライアン・デ・パルマ 
出演 : アル・パチーノ  スティーブン・バウアー  ミシェル・ファイファー  メアリー・エリザベス・マストラントニオ  F・マーリー・エイブラハム  オリヴァー・ストーン 
  • ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
3.63
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本棚登録 : 260
感想 : 43
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4580120517696

感想・レビュー・書評

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  • 1984年日本公開作品。約3時間近い長編作品。個人的には長いかなあと感じました。オリバーストーン・ブライアンデパルマ・アルパチーノとくれば、面白いはずです。内容は古い例えになりますが、ギャング映画です。有り余る野心と度胸と手段を選ばない男が、成り上がって行く。ある意味、立身出世物語。しかし厳しいストーリーです。アルパチーノ、脂が乗りきっている感じです。欲しいものをドンドンと自分の手に入れながら、自分しか信用できない男の悲劇を演じ切っています。銃撃シーンは圧巻です。

  • 80年5月、キューバは反カストロ主義者をアメリカに追放した。その中には政治犯の他にトニー・モンタナ(アル・パチーノ)、マニー・リベラ(スティーヴン・バウアー)のような前科者もいた。
    彼らはマイアミの高速道路下にもうけられた移民キャンプに送られた。
    3カ月後、キャンプ生活に飽きて来たトニーは、政治犯レベンガの殺しを頼まれて実行する。
    数週間後、トニーとマニーはマイアミで皿洗いをしていた。そこにレベンガ殺しを依頼したフランク(ロバート・ロッジア)の部下オマーが、仕事を持って来た。
    あるモーテルに行き、コカインの取引きをしてこいというものだったが、相手は金を横取りしようとした。一瞬の隙をついてトニーは、敵を皆殺しにする。
    フランクの豪邸を訪れたトニーは、彼の知己を得て部下になった。
    フランクの情婦エルヴィラ(ミシェル・ファイファー)にひかれていくトニー。
    ある夜、トニーは自分より先に渡米した母親(M・コロン)と妹ジーナ(M・E・マストラントニオ)に会いに行った。
    母は息子のヤクザな生き方を嫌うが、妹は兄の派手な世界に関心を持つ。
    数カ月後、トニーとオマーはボリヴィアのコチャバンバに行き、黒幕のソーサと会い、トニーは独断で高額の取引きに同意した。そんなトニーをフランクは邪魔者と思うようになる。
    悪徳刑事バーンスタインが賄賂を要求するし、ジーナは屑野郎と付き合っているしで、放心したようにクラブでうなだれているトニー。トニーを暗殺者の銃弾が襲う。
    あやうく難を逃れたトニーは、マニーらをつれて、フランクの事務所へ行き、フランクと居合わせたバーンスタインを射殺。
    こうして、トニーはマイアミのボスの座につき、エルヴィラと結婚する。
    だが、彼の栄光の日々も長くは続かなかった。脱税が摘発されたのだ。
    一方、ソーサの方も麻薬取締りが厳しくなり、困っていた。
    ソーサは取締り委員会の最高顧問暗殺を手伝えば、トニーの脱税問題に手を廻すという。
    トニーはニューヨークに行き、ソーサの殺し屋の仕事を手伝う。
    しかし、顧問が家族と一緒なのを見て、爆殺に反対し、殺し屋を射殺してマイアミにもどる。エルヴィラの姿が消え、ジーナの行方も知れない。
    とある家に行ったトニーは、ドアを開けたマニーを射殺。「昨日、彼と結婚したの…」と、泣くジーナ。邸にソーサ一味が襲撃して来て、壮絶な銃撃戦が展開された。
    そして、ついにトニーは銃弾を何発もぶち込まれて死亡する。
    ブライアン・デ・パルマが、「暗黒街の顔役」をオリバー・ストーン脚本で過激に再映画化。
    若かりし頃のギラギラしたアル・パチーノが、コカインビジネスで命懸けのシノギを重ねながらのし上がっていく過程を、長回しや短いショットを組み合わせた流れるようなカメラワークとチェンソーで拷問したりなどの過激なバイオレンス満載で描ききっていて、太く短く生きて命知らずな「俺の武器はガッツと信頼」というトニー・モンタナは、黒人の間でカリスマ的なキャラクターになりました。
    ミシェル・ファイファーの妖艶な魅力やギャングのルール2箇条など、ギャング映画の古典として古くならない名作です。
    特にラストのトニーの屋敷にメキシコギャングが押し寄せ、ガンガンにキメたトニーが何発弾を食らっても、「俺の友達に挨拶しな!」とグレネードランチャーやライフルを乱射して、血だるまになって散っていくアル・パチーノは、アウトローとしての究極の死に様でした。

  • アルパチーノがギャングとして成り上がる物語。
    蛮勇と度胸で身を削りながら突き進む姿は、どこか痛ましい。

    アルパチーノの演技にはとても引き込まれた。派手なバイオレンスシーンに目が行きがちだが、手に入れた力とカネと女に囲まれても満たされない虚しさの演技も印象的だった。背中を丸めどこかしぼんでしまったような姿と、虚な表情。
    一方で銃撃戦では生き生きとし、そして破滅に向かっていく。

    サクセスストーリーを皮肉な視点で描いた作品。

  • アルパチーノのギャング姿はやっぱりかっこいい。
    最初から最後まで生意気な主人公。一気に栄華を極めるが、その後は身を滅ぼしていく。

  • 誰かがオススメしてたので観てみた1本。現代の成り上がりの典型例に表と裏があるとしたら、その裏の1本なのかなと。世界には、こうやって成り立っている国と社会があり、そこで生きている人もいる。それを改めて認識させられた。同じ人生を生きるなら、何の光もない道よりもこういうチャンスが転がっている道を選ぶという人もいるだろうし、それを選ばせてしまう社会的な構造があると思うと、全てにプラスをもたらす打ち手なんてないように思えました。それと、表にしろ裏にしろ、成功して得たものが大きくなっていくと、周りへの疑心暗鬼も比例して大きくなっていくならそれは幸せといえるのか、とかも考えさせられました。

  • カミソリのようなキューバ人のチンピラがミシェル・ハイファー演ずるエルビラに出会ったことで野心に火がつき、成り上がる前半に勢いがあります。カネ・力・女を得た絶頂期はスチールで見せるだけ、望んだ幸せは得られず高転げで破滅してしまいます。飛行船の広告に見たWorld is yours が自宅エントランスのモニュメントに刻まれていて、ラストで崩れるのが切ない。スカーフェイスは強面(こわもて)の意ですね。

  • 音楽がジョルジオモロダー。俳優人めっちゃカッコいいな。ミシェルファイファーは美人。なんていうか、この役のアルパチーノは、ゴッドファーザーに通じる何かがある気がした。子供の所とか。。。


    めっちゃ打ちまくり。

  • 2016.08.29
    UULAにて。
    時代を感じさせる音楽も意外と好き。こういう音楽もっかい流行ってもいいんじゃないかな。

    確かに名作

  • この既視感は何か…どうも思い出せないんだけどストーリーのみならずディティールも似てる映画があった気がする。それくらい常套な悲劇作品を170分に拡大させた大作ですが、まず音楽はモロダーでなく壮麗なサウンドの方が合うと思う。でも彼の冗談のようなバラード音楽のおかげでパチーノのバカっぽい演技に拍車がかかり、笑える点ではオーケー。相手はキチガイなんだから相棒も慎重にドアを開けないと!言わんこっちゃない…。ファック発言の回数はバタリアン並み。

  • 沸々と溜まるフラストレーションが最後に一気に臨界点に達してからの、 マシンガンぶっ放しシーンが超絶カタルシス。
    いつも何かにイライラしていて激高しやすく、おまけにシスコン拗らせ野郎の主人公は好きになれなかったが、クライマックスではまんまと感情移入ささられて爽快さはひとしおだった

  • 成り上がりチンピラの破滅への道。


    かぎりないもの、それは欲望!

  • 初めから破滅が見えている、クズで成り上がり根性バリバリのチンピラ。自分は何でも出来ると思っている自惚れ屋が無茶ばかりやって運よく金や家族を手に入れたけれど、家族愛や友情を自らの手で逃していく。他人を信じきれないのに家族への憧れが見えて悲しい。後半、ただのジャンキーになるけれど、女もそうだけど商品に手を出したらダメだね。大物は麻薬に対しても客観的でないと…。ヘロヘロでマシンガン撃ちまくり、予想通りの情けない最期を迎えるのがダサカッコよく、この役を違和感なく演じるアル・パチーノが凄いです。

  • 裏社会で成り上がるアル・パチーノというと「ゴッドファーザー」っぽいんですけど、アル・パチーノのちゃらいチンピラ風情のせいで「ゴッドファーザー」の重厚さは望むべくもありません。でも良いのです、この映画は。

    言葉遣いは汚いし、疑い深く、嫉妬深い。まったく共感できない主人公なのに、なぜか愛おしい。やはりアル・パチーノの演技力ゆえでしょうか。有名な「俺の小さな友達に挨拶しな」はもちろん「あとはいい女がそばにいればトップになれる」とか「俺様ほどの悪党にはもう会えないぞ」とか、一度は言ってみたい(けど絶対言わないであろう)トニーの名セリフの数々、大いに堪能しました。

    クライマックの銃撃戦も凄かったな。トニーの死に様がかっこ良いったらありゃしない。あの真っ赤で床と壁。色彩も強烈。

    ちなみにジョルジョ・モロダーの音楽も評価されてるみたいですが、「ザ・80年代」なダサいシンセサイザー音は個人的にNGでした(作品世界とマッチしてないよ〜)

  • アル・パチーノが似合いすぎてて!
    ラストが「知りすぎていた男」と被った
    チェーンソーの拷問シーンが怖すぎました。

  • アル・カポネの映画だと思って借りたら全然違った´・ω・
    でもめちゃくちゃ良かったです…。なんとなく、脚本がデ・パルマだってとこが納得できるような。作り物くさいというか、胡散臭いというか。そこがまたイイです。
    エルビラが、すっごい美人なのに、多分劇中で1回か2回くらいしか笑った顔見せないんですよね。そんな氷みたいな美女、たまらんー。
    ラストも、やるせないけど何だかかっこいい。「消え去るより燃え尽きる方がいい」っていうカート・コバーンの遺書の一文を思い出した。

  • アル・パチーノ全部入り。やはりチンピラを演じると一級、他の役者より一段ただ者ではない感が出ている。しかしながら成り上がり系は例外なく金に溺れて死ぬのであった。最後ターミネーター化してますね。

  • 暗黒街の顔役のリメイクとのこと。
    アル・パチーノがキューバから政治亡命者の名目でアメリカへわたり、チンピラからのし上がっていくも。
    金や権力を手にしたところで怒りや不満にまみれ幸せになれていなそうなのがなんともむなしかった。

  • ブライアン・デ・パルマ監督、アル・パチーノ主演。アルパチーノの狂気じみた演技が堪能できる80年代ギャング映画の傑作。。だが、音楽がどうにも。

  • アマゾンプレイむで、見たが、今から、見るとファッションも古いし、初めは、難を逃れる殺し屋がキャバレーで、主人公を一人を殺すために、みんながいる前で、機関銃をぶっ放すとか、シーンは、派手でも、本当のプロは、このような無駄な手順は、せずに、おそろく、逃げることも考えて、一人かあるいは、用心棒を含めて何人かの時を狙うと思うと、構成が雑であると思った。古い。

  • レンタル>長い~~~><!長いわ、疲れた。。最近集中が持続できない。。2h以降~しんどい。アル・パチーノ(トニー)小っちゃ。。が、あの存在感と迫力は何とも言えませんねwwキューバからの移民でチンピラから一躍、麻薬王まで成り上がる男の哀れな末路→破滅までを描いた作品。怒涛の銃撃戦が印象的。「世界は君のもの」…が何とも悲しい。盛者必衰の理をあらはす~奢れる人も久しからず…。

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