ジャック [DVD]

監督 : フランシス・フォード・コッポラ 
出演 : ロビン・ウィリアムズ  ダイアン・レイン  ジェニファー・ロペス 
  • ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
3.92
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本棚登録 : 339
感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4959241931436

感想・レビュー・書評

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  • 4倍の速さで歳をとる病をかかえるジャック。
    10歳で小学生のとき、40歳のような風貌。人間の寿命が80歳だとすると、ジャックにとってはそれが20歳だ。

    小学生のなかにジャック役のロビン・ウィリアムズが混じって遊んだりはしゃいだりしているのはたしかに滑稽で可笑しいのだけど、本作が若くして溺死したコッポラの息子に捧げられた映画だということをときどき思い出して我に返った。

    スピルバーグの『フック』でもそうだったけど、ロビン・ウィリアムズは「心は少年」という役を演じさせたら右に出る者はいない。「体だけ大きくなった」という感じがほんとにリアルに出ている。
    それと、笑い顔から泣き顔に移行する表情、またはその逆の表情の演技にはいつもほろりとさせられる。

    ジャックの家庭教師役のウッドルフ先生(ビル・コスビー)が、学ぶことへの熱意を失ったジャックに言ったセリフが印象に残った。
    「大人であることに縛られないために」学ぶのだ。
    なるほど。言い得て妙。読書もしかりだな。

  • 人の4倍のスピードで年をとっていくジャック。
    彼が学校に行くようになってからが、みどころ。
    最初、うまく学友に溶け込めないジャック(
    そりゃそうだよね。見た目40歳なんだもの。
    子供だって戸惑うのは仕方がない。)
    落ち込むジャックと父親の会話が好き。
    友達ができてからの楽しそうなジャック!
    外見は大人なのに子供の目をしたジャックは
    ロビン・ウィリアムズならではだよね。

    楽しくて、笑いっぱなしなのだけど、作文の
    シーンから、4倍早く年をとることの意味を
    突きつけられてショック、、、
    ジャックが引きこもってしまったからの、
    あの展開は泣き笑い。
    クライマックスは、もう涙が止まらない。
    クレジットのあとの、あの一言に、とどめ。

  • 「なん度でもなん度でも」

    トム・ハンクスの『ビッグ』を見ているとどうしてもロビン・ウィリアムズを思い出しでしまうけど
    この『ジャック』を見ていてもトム・ハンクスを思い出すことはないんですよね
    トムさんが劣るということではないしロビンさんが亡くなったからとかでもなく、やはり私の中でロビンさんは特別な人だったのではないかと思うのです
    多くの作品の中で彼は大人社会に対して「なぜ?」といつも素直に疑問を問いかけていたように思えてならないのです
    「いい歳をしてそんな事も分からないのか、もう大人なのだから」
    とどの作品にもそんな台詞があるようで、でも私だって思うのです
    「なぜ?」と
    口にも出さないし思う気持ちも薄れてきている頃に彼の作品を見直すとまた子供の頃の疑問が湧き上がるんですよ
    そんな気持ちを持ち続けると今の世の中では息苦しくなってしまうのでしょうかね
    それでもそういった作品は作られ続けています
    何とか社会がいい方向へ向かうようにとの願いが込められているのだと私は思いたい
    そんな未来が来ることが彼の本当の気持ちだったのかもしれませんね。

  • 制作年:1996年
    監 督:フランシス・フォード・コッポラ
    主 演:ロビン・ウィリアムズ、ダイアン・レイン、ブライアン・カーウィン、ジェニファー・ロペス
    時 間:113分
    音 声:英:ドルビーデジタル5.0ch、日:ドルビーサラウンド


    ジャックは、通常の人の4倍の速さで成長してしまう特異体質の持ち主。
    まだ10歳の少年だが、見かけは40歳の立派な大人だ。
    母のカレンと父のブライアンに愛されながらも、友達がいなくて寂しい。
    子供の心を理解できる最高の家庭教師ウッドラフ先生の提案で、ジャックは小学校に通うことに。
    だが、5年生のクラスに編入した彼を皆は白い目で見て、彼は深く傷つく。
    そんな時、彼はクラスのリーダー格のルイにバスケットに誘われ、予想外の大活躍。
    子供たちと友達になったジャックは、初めて見聞きする色々なことに素直に驚き喜び、充実した日々。
    そんなある日、「大人になったら何になる?」という作文の宿題に、ジャックは自分の命が他人より短いという運命を初めて自覚する。
    彼は憧れの美人教師マルケス先生をダンスに誘うが、断られてしまい、ショックのあまり失神。
    医師の診断では、年をとる速度が加速しており、些細なことでも彼の身体には耐えられないほどの負担になってしまうと言う。
    自分の生のはかなさを知って塞ぎ込んだジャックに、ウッドラフは「君は夜空の流れ星だ。すぐに消えてしまうが、あれほど美しいものはない」と語る。
    ジャックに会いたい子供たちは人海戦術を使い、交代で彼の家に呼びかける。
    その声に、ジャックは再び学校に通うことを決意。
    7年後、卒業式の総代として壇上に立ったジャックは、
    「将来を考えると不安になる。
    でも、どうせ人生は長くない。
    悩んだ時は夜空を見上げてほしい。
    流れ星が輝いたら僕を思い出してくれ。
    君の人生を輝かせてくれ。
    僕はそうしてきた。
    やったよ、ママ。僕は大人になれた」
    とスピーチ。
    両親やウッドラフ、そしてルイたちが、かけがいのないジャックの生命を讃えて感動の拍手を送った。

  • ロビンウィリアムズが出演してるだけで、暖かいいい話に見えてしまう。マジック。実際いい話やけど。

  • 笑って泣いて泣いて笑って泣いて泣いて…。
    クラスメートの子供の反応も、そうだよね、そうだよねぇと。
    いい映画だった。
    それにしても…ロビン ウィリアムズ、やっぱり最高!
    あぁ、なんと惜しい人を亡くしてしまったのか。

  • ロビン・ウィリアムスの演技はすごい。ほんとに中身は子どもになっているみたい。

    普通の人の4倍も早く歳をとってしまう悲しさと、それでも人生を楽しみたい気持ち、絶望と希望、などの複雑な部分をよく描いていた。

    親の苦悩もよくわかった。

    卒業式でのスピーチには泣けた。

  • 監督の思いがよく伝わりました。ロビンウィリアムズさん、素晴らしい俳優でした。

  • 身体は大人なのに、心は10歳の男の子、ジャック。彼は友達がほしくて小学校に通い始めます。ジャックの純粋で傷つきやすく繊細な心に感動しました。最初は打ち解けられなかったクラスメートと次第に仲良くなっていくところはすごく微笑ましいです。見た後に友達っていいな、と改めて思いました。

  • 普通の人より4倍もの速さで齢をとっていく主人公ジャック。
    まだ10歳なのに40歳の体。
    子どもなのだから当たり前なのだけれど、、
    中年男性の体でジャックが子どものように遊んでいる姿は
    本当にキラキラとしている。

    ジャックは20歳で80歳になる。
    大人になれないかもしれないことを悲しんでも悩んでも
    時が流れるだけ。

    大人になるということはどういうことなのだろう。
    命というものは、生きるということはどういうことなのだろう。

    きっと人生は楽しむことが大切なのだ。
    子どもの時はきっと楽しんでいたのに、
    大人になるにつれ忘れてしまう。
    そのときそのときをキラキラと生きていくのは
    難しいのだろうけど、忘れないようにしたい。

    そう思わせてくれる映画だ。

    ジャックの母親役のダイアン・レインがステキだった。

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著者プロフィール

これまで六つのアカデミー賞を獲得。代表作として主に『ゴッドファーザー』3部作と『地獄の黙示録』の監督として知られる。1939年、デトロイト州に生まれ、ニューヨーク州クイーンズで育つ。幼少期にポリオ麻痺に感染し、その治療期間に物語を書くこと、そして玩具として与えられた映画投影機に没頭し、映画製作への興味を育んだ。
 ホフストラ大学とカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で演劇と映画を学びつつ、短編小説や戯曲を執筆(コッポラ自身は己のキャリアの発端を「作家」であると見做している)。1970年、『パットン大戦車軍団』の脚本家としてオスカーを受賞、1970年代には『ゴッドファーザー』、『ゴッドファーザー PARTⅡ』、『アメリカン・グラフィティ』、『カンバセーション…盗聴…』、そして『地獄の黙示録』などの作品で監督・脚本・製作を手がけた。その間に、カンヌ国際映画祭ではパルム・ドールを2回、アカデミー賞では計12回のノミネートのうち5回の受賞を果たし、フィルムメイカーとして、その10年間は史上かつていない成功を成し遂げたことは疑い得ない。
 コッポラはまた35年にわたり、ナパ・バレーとソノマ・バレーにてワイナリーを経営し、ワイン生産を手がけていることでも広く知られている。その他のビジネス領域では、中米、アルゼンチン、イタリアでの豪華リゾート経営のほか、受賞実績もある短編小説を中心にした文芸誌『ゾエトロープ:オールストーリー』の発刊を手がけている。現在は、劇場、映画、テレビを組み合わせた「ライブ・シネマ」と呼ばれる新しい形式での芸術に取り組み、この新しいメディウムにおける脚本の執筆を続けている。

「2018年 『フランシス・フォード・コッポラ、映画を語る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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