- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4988113756174
感想・レビュー・書評
-
ご存知トルストイ原作の『戦争と平和』のダイジェスト版。映画は3時間30分あるけれども,原作のほうがとてつもなく長いので,映画で描かれているのは本の僅かな部分なんだろうな。
本作品がNHKプレミアムシネマで放映された2022/02/24は,プーチンがウクライナへの攻撃を始めた日でもある。そういうわけで,この映画の最後の台詞も,なんとも言えず重いものがある。
モスクワを逃げ出したロシア兵も,モスクワまで攻め込んだナポレオン兵も,どちらも大変な目にあっている。その中でも人の命は輝いていることは確かなのだが…。
戦争反対! WAR IS OVER!
《NHKプレミアムシネマ》の解説を転載
文豪トルストイの名作を、オードリー・ヘプバーン、ヘンリー・フォンダはじめ豪華キャストで映画化した超大作。ときは19世紀、ナポレオンの侵攻が迫る帝政時代のロシア。貴族の私生児として生まれた理想主義者の青年ピエール、ロストフ伯爵家の美しい令嬢ナターシャ、ピエールの親友アンドレイ、さまざまな人間模様を壮大なスケールで描く。キング・ヴィダー監督の格調高い演出、名撮影監督ジャック・カーディフの映像美も光る。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
原作は過去に2回通読していて思い入れがあるので、この映画も良い作品なのかどうかを客観的に評価することは難しいです。手際よく各エピソードを詰め込んでいますが、やはりドラマとしてはせわし過ぎで、噛みごたえがどうしてもないです。最後にナターシャとピエールがくっつくのも唐突に感じられます。
キャストでは、オードリー・ヘプバーンは適役かと思います。彼女が輝きすぎていて、アンドレイ(演じるのは当時の彼女の夫でであったメル・ファーラー)やニコライ、ソーニャといった重要人物がどうにも存在感が薄いのが残念。 -
原作を読んでみたくなった。信仰が死にゆく人の心を救っていることに、無宗教に近い自分にも考えさせられるものがあった。信仰心の篤い男にずっと注目していた。神に身を委ねることで、無闇に嘆くことをせず心の平安を保つことができる。
自分の不幸を神の思し召しと考えて無闇に悩まない姿は、一見他力本願のようにも見えるが、心の平安を保ったまま自らの不幸を受け入れてコツコツとまた人生を歩いて行こうとする様は、スマートだった。 -
200分長編映画。
愛、戦争、倫理、慈悲などテーマが大きく、
とっ散らかるもんかと思ったけど、
よく寝られた構成で、
圧倒された。
●愛
心に異性への何かが芽生える時、「これが本物の愛だ」と思い、都合良く解釈する。真実を知った後では引き戻せなくなることすら知らずに。危篤寸前で言った「こんなときに自分を開けることになるとはな」という言葉。裏からしか真理にたどり着けないのかなぁ。
●倫理
「快楽をおうまえに他人の幸福を考えろ」まさに。その場の需要供給の一致で善悪なんて判断できない。その先の相手をみる視点があるか。その場が楽しければなんて快楽主義は滅法。
●戦争
家具より負傷兵を優先できたのは余裕があったから。極寒で倒れそうになった時、人はマフラーや毛皮を奪い合う。人間って汚いなぁ。結局自分かぁ。
「成したい難いが大切なのは命を愛し耐えきることだ」 -
オードリーがホントきれい!実は長くて飽きちゃったんだけどね。