あの頃映画 「紀ノ川」 [DVD]

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監督 : 中村登 
出演 : 岩下志麻  司葉子  田村高廣  丹波哲郎 
  • 松竹 (2006年4月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988105049079

あの頃映画 「紀ノ川」 [DVD]の感想・レビュー・書評

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  • 2017.10.9 視聴

  • この原作を読みながら紀ノ川沿いを行き、
    和歌山を旅したことを思い返しながらみた…
    明治・大正・昭和…3代にわたり女性の視線で描かれる。
    3時間におよぶ大作だ。

    なんといっても司葉子さんが、いいっ!
    理知的で、芯が通っていて…それでいて、妻としての
    立ち位置をわきまえている。それでなくても、
    ただ、ただ、見とれてしまうような美しさ!

    そして、岩下志麻さんが、いいっ!
    はねっかえりが強くて、おてんば…あたらしい考え方を
    体現してゆく…対照的な母役の司葉子さんとの絡みは絶品!
    もちろん、岩下さんも、めっちゃ綺麗です!

    日清…日露…大戦…と、悲しい時代にあって、女性は、
    どのようにして生きたかを、この物語はみせてくれます。
    県議までつとめた夫の遺産を、すべて売却し、
    この世を去ってゆく…まさに精錬とした生き方です!

    生きてゆくために、金は大事…名誉もいい…
    でも、そんなん…あの世まで持っていけませんもん。
    不動産、骨董…そうしたものを手放し、書を読み過ごす日々…
    そうした生き様こそ、美しいものと思われました!

  • 紀州の名家・真谷家に嫁いできた花。夫をけしかけて県会議員から国会議員にまでならせ、紀ノ川の河川改修をさせてしまう。すごいやり手!しかし戦争後、夫の死、家制度の崩壊、長男のふがいなさに愕然とし、家のためでなく自分のために生きようとした矢先寝たきりとなり亡くなる。進歩主義のはねっ返りの長女とぶつかっていたが、長女はやがて母の生き方を尊敬するようになる。男を立て、影となり、しかししっかりと夫のタズナを握り家を切り盛りする姿が美しく、没落が物悲しい。戦争はすべての価値観をひっくり返してしまう。

  • 2012年2月19日(日)、鑑賞。

  • 高校生のときに読んだ小説。それ以来、有吉佐和子のファンになった。そして、数年前に行った慈尊院と紀ノ川。しかし映像で観たのは初めてである。ストーリーはともかく、当然のことながら皆若い。司洋子、岩下志麻、田村高廣・・・。
    夫のそばで仕えるだけの母に反発した文緒も、やがては、母のそばで暮らすようになる。花が蔵の品をセリで売り飛ばしたあと病床で「お香典貰うても、香典返しなんてできない。その時のみんなの慌て様を想像したら、おもしろうて、おもしろうて・・・。」あっぱれな最期である。また、家を守るという「白ヘビ」。そうやって、代々の家の息づかいが聞こえてくるが、それをよしとするのは、かつての庄屋などの特権階級の人たちだけなのか?

  • とてもいい作品だった。

    冒頭の嫁入りのシーンから度肝を抜かされた。
    時は明治末期。紀ノ川を下り、花婿の元へ向かう花嫁。
    花嫁は御輿に乗り、川を進む。川を下り、陸に着いた時にはすでに辺りは夜の帳が下り始めていた。そこからは一路、花婿の家へと進む一行。総勢、どのくらいいようか、数々の提灯の灯りが揺れ、ぞろぞろと黒い影が連なる様は、まさに「花嫁行列」。御輿に乗り新郎の元へ向かう新婦の様は、文字通り、まさに「輿入り」である。
    この輿入りの様は明治期のそれを忠実に再現したものだそうだ。
    すごい。美しい。
    こんなに仰々しくやられちゃ、安易に結婚、離婚できないわな(笑)。

    司葉子、岩下志麻。お二方ともたいそうお美しいことで。。。
    岩下志麻の天真爛漫なお転婆娘っぷりが新鮮。度が過ぎて、司葉子演じる母 花に引き摺られて納屋に閉じ込められるシーンは圧巻。物凄い「絶叫」である。

    物語は母 花(司葉子)・娘 文緒(岩下志麻)・孫 華子の母娘の人間模様を、花視点中心に描くのだが、いやー、なんとも切ない・・。
    他家に嫁いでその家のしきたりを学び、夫を支え、娘が出来れば、聞かずん坊の娘の子育てに奔走し、それが落ち着いたと思いきや今度は夫を亡くし、孫の成長を楽しみに、やっと田舎で自由気ままな隠遁生活を送り始めた途端、自らの命の炎が燃え尽きてしまう・・・。
    いったい人生が何のためにあるのかわからない。
    いったい誰のためにあるのか、わからない。
    ふと、井上陽水の『人生が二度あれば』の一節が浮かんだ。

    文緒を「文緒さん」と呼び始める様や、台風で紀ノ川が氾濫しそうになった時も、亡き夫の尽力した治水工事に誇りを抱き、その仕事を信じ、夫を信じ抜いた様など、「母」・「妻」の顔が強く描かれるシーンは印象的。
    劇中音楽を武満徹が手掛けているが、これがまぁなんとも不穏なテイストで(笑)。
    だから途中までは、「もしや、この作品は古来よりの日本の田舎の土俗的で猥雑な部分も出てくるのかな?」と若干身構えたのだが、そうではなかった(司葉子がふと後ろを振り返って丹波哲郎と見合う場面なんか、犯されるんじゃないかと思ったもんね 笑)。

    時代は変われども、親子関係・家族模様は昔となんら変わることはない。
    そう、ちょうどそれは、連綿と続き紡いでいく紀ノ川の流れのように・・・。

  • 和歌山などを舞台とした作品です。

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