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- / ISBN・EAN: 4988105049079
感想・レビュー・書評
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和歌山の紀ノ川沿いにある旧家に嫁したヒロインが激動の明治・大正・昭和を生き、夫を支え、家を守り抜く女の一生を描いています。冒頭、塗りの駕籠に乗った花嫁(司葉子)と紋付の花嫁道具を乗せた何艘もの舟で紀ノ川を下って嫁ぐ花嫁道中の場面が豪華で美しい。京都の九条家の切り盛りを見ていて思いますが、家格や伝統を守るのは実は女性ですね。司葉子は美しさと風格、賢さを兼ね備えたヒロインをよく演じています。丹波哲郎も文句なしの名演技でした。原作を読みたくなります。
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この原作を読みながら紀ノ川沿いを行き、
和歌山を旅したことを思い返しながらみた…
明治・大正・昭和…3代にわたり女性の視線で描かれる。
3時間におよぶ大作だ。
なんといっても司葉子さんが、いいっ!
理知的で、芯が通っていて…それでいて、妻としての
立ち位置をわきまえている。それでなくても、
ただ、ただ、見とれてしまうような美しさ!
そして、岩下志麻さんが、いいっ!
はねっかえりが強くて、おてんば…あたらしい考え方を
体現してゆく…対照的な母役の司葉子さんとの絡みは絶品!
もちろん、岩下さんも、めっちゃ綺麗です!
日清…日露…大戦…と、悲しい時代にあって、女性は、
どのようにして生きたかを、この物語はみせてくれます。
県議までつとめた夫の遺産を、すべて売却し、
この世を去ってゆく…まさに精錬とした生き方です!
生きてゆくために、金は大事…名誉もいい…
でも、そんなん…あの世まで持っていけませんもん。
不動産、骨董…そうしたものを手放し、書を読み過ごす日々…
そうした生き様こそ、美しいものと思われました! -
2012年2月19日(日)、鑑賞。
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和歌山などを舞台とした作品です。