- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4523215008006
感想・レビュー・書評
-
ジャンヌ・モローは綺麗です。
でも尻軽です。
流れにまかせて好き放題やって羨ましいこと。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
その日、初めて会った人妻のジャンヌモローと旅風情の男が、深夜にジャンヌの自宅近くで、ひそひそと小さな会話を重ねる。ジャンヌは当初、男をうとんじていたが、次第に心を開いていく(この展開は急、というか秋の空のような移ろいやすい女心)グラスを手に水車の近くに歩いていく2人。モローは真珠の首飾りをはずしてグラスの中に入れると、カチカチという音がする。そして突如、「コーン」という音が響く。グラス同士が軽くぶつかり合うまで2人は近づいていたのだ。キャメラはそのままグラスを映し、重ね合うそれぞれの手を追う。これぞ至極の映画体験。中盤まで何ともない映画だが、この音がしたことで、佳作になった。
2人の心情と行動を離れた位置から語るト書きの声が「彼女は決心した...人は幸福に抗うことはしない」と述べる。すばらしい。
【ストーリー】
今年三十歳のジャンヌ(ジャンヌ・モロー)は、新聞社を経営するアンリ(アラン・キュニー)と結婚して八年になる。二人の間には娘が一人いた。夫婦の情愛より事業に専念するアンリに対して、ジャンヌは身心共に不満だった。ジャンヌの慰めは、毎月一度パリの友人マギー(ジュディット・マーグル)を訪ねることだった。大都会の華やかな社交界に出入りするうちに、常連の一人でポロの名手ラウール(ホセ・ルイ・ド・ビラロンガ)が、いつしか彼女の心に忘れ得ぬ存在となっていった。ジャンヌは想いがつのればつのるほど、夫に知れぬかと心配した。ある日、アンリはジャンヌのパリに行くことの秘密をたずねた。彼女は身の潔白を証明するために、ラウールたちを邸に招かねばならなくなった。ジャンヌはマギーにラウールを彼女の恋人と偽って連れて来るように頼んだ。その帰途、ジャンヌの車が故障した。彼女は通りがかりの車に乗せてもらった。車の持主はベルナール(ジャン・マルク・ボリー)という考古学者で、彼女を邸まで送った。マギーやラウールはもう来ていた。ベルナールも一緒に食事をして、泊っていくことになった。ジャンヌはこの風変りな青年に、いつしかひきつけられるようになった。一同は翌朝、釣に行くために早く寝室に入った。ジャンヌはなかなか眠れなかった。階下の広間の灯も消えなかった。ベルナールも本を読んでいた。彼女は広間に下りた。ジャンヌは戸外に出た。心地よい夜風、月の光、ベルナールは彼女の後に従った。二人は手を重ね、唇を合わせた。そして橋のたもとのボートの中に身を横たえた。二人はジャンヌの寝室に戻り、燃えるような一夜を送った。夜が明けた。ジャンヌは今までの生活を清算して、アンリと別れることにした。彼女は驚くアンリやマギーたちの前を通り、ベルナールの車に乗った。
「死刑台のエレベーター」でルイ・デリュック賞を受けたルイ・マル監督の第二回作品。イヴァン・ドノン原作の短篇小説「明日はない」にもとづいて、夫に不満をもつ若き人妻が、ふと知り合った若者と情熱の一夜をすごし、夫も家もすてて若者とともに去るという単純なストーリイが、黒白ワイドの画面にくりひろげられる。脚色はルイ・マルが自身であたり、助監督として、「抵抗(レジスタンス) 死刑囚の手記より」の主人公を演じたフランソワ・ルテリエが協力している。撮影を担当しているのは「死刑台のエレベーター」のアンリ・ドカエ。音楽には、前作のモダーン・ジャズにかわって、この作品ではブラームスの古典音楽が使用されている。出演するのは「死刑台のエレベーター」のジャンヌ・モロー、「ノートルダムのせむし男」のアラン・キュニー、「モンパルナスの灯」のジュディット・マーグル、ホセ・ルイ・ド・ビラロンガ、ジャン・マルク・ボリー、ガストン・モド等。黒白・ディアリスコープ。 -
大人の恋愛映画その2。
「夜が明けなければいい」
夜が明けて現実に引き戻されれば、この恋も終わると知っている大人のセリフですな。気だるい感じのジャンヌ・モローがいい。
恋が生まれる時間帯って、圧倒的に夜が多いんでしょうね。
(1958年 フランス) -
製作年:1958年 製作国:フランス 時間:89年
原題:LES AMANTS
監督:ルイ・マル
ジャンヌ・モローはこの作品がいちばん輝いていてきれいです。(3.5点)