世界 [DVD]

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監督 : ジャ・ジャンクー 
出演 : チャオ・タオ  チェン・タイシェン  ワン・ホンウェイ 
制作 : ジャ・ジャンクー 
  • バンダイビジュアル (2006年7月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4934569625502

世界 [DVD]の感想・レビュー・書評

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  • 2012.4 視聴

  • この映画のすべては、ラストのためにある。運び出される若い男女の亡骸に雪がちらりちらりと舞い落ちる。これ以上、美しい画はそうそうない。

    アニメーションには意表を突かれたが、こういうのもアリなのか、と勉強になった。

    パイロット席の2人が、むき出しの鉄骨がさらされる柱が立ち並ぶ建設途中ビルの上が、煙突から火を噴く工場からのロングショットが、いい。小さなニセモノの世界、というロケーション設定も成功している。ジャ・ジャンクーは画を切り取る天才だ、と改めて思った。


    【ストーリー】
    テーマパーク”世界公園“に所属するダンサーのタオ(チャオ・タオ)は、同僚たちから姐さんと慕われている26歳。公園の守衛主任であるタイシェン(チェン・タイシェン)は彼女の恋人だが、タオの元恋人リャンズー(リャン・チントン)と会って嫉妬心を抱いたりなど、関係はどこか不安定だった。

    そんなある時、タイシェンは同郷の先輩から偽の身分証を作るように頼まれ、また、借金を作って逃げた男のもとに、その姉のチュンを連れて行くように命令される。チュンに心惹かれるタイシェンだが、パリに住む夫がいる彼女は彼の誘いをかわした。やがてホテルに泊まったタオとタイシェンは、その夜初めて結ばれる。

    一方、タオの後輩ダンサーであるウェイ(ジン・ジュエ)は、恋人ニュウ(チャン・チョンウェイ)の嫉妬深さに堪忍袋の緒が切れ、別れを宣言。するとニュウは発作的に自分のジャケットに火をつけてしまう。まもなく2人は結婚を決意した。

    ある日の散歩中、タオはダンサーのヨウヨウ(シャン・ワン)と親会社の重役の不倫現場を目撃。そのあとヨウヨウは新しい団長に抜擢された。タオはタイシェンに自分たちの結婚の話を持ち掛けてみるが、彼は何も答えない。ウェイとニュウの結婚後、タオは新婚旅行中のウェイの新居に寝泊りしていた。そこを訪れるタイシェン。明け方、男女2人が一酸化炭素中毒で倒れていると近所の住人たちが騒ぐ。中庭に運びだされたタオとタイシェンの上に、今年の初雪がちらちらと降り始めるのだった。

    北京市郊外に実在するテーマパーク”世界公園“に所属するダンサーたちの日常を中心に描く人間ドラマ。監督・脚本は「青の稲妻」のジャ・ジャンクー。撮影はジャンクー作品をずっと手掛けるユウ・リクウァイ。音楽は「ミレニアム・マンボ」のリン・チャン。出演は「プラットホーム」「青の稲妻」のチャオ・タオ、「思い出の夏」のチェン・タイシェン、ジャンクー作品の常連であるワン・ホンウェイほか。

  • やっぱり良かった、ジャ・ジャンクー監督。

    空気感、人物との距離感、内包するテーマの滲み出し方・・・
    どれもが私の琴線に触れました。

    国としての中国の姿と、そこに暮らす人々の気持ちのギャップ。
    悠久の歴史が醸し出すのだろうかプライドと建前。
    そんな固い殻で覆われた生身の人間はピュアで柔らかく傷つきやすい。
    毅然とした姿は弱さの裏返しか。

    ドキュメンタリックに進む物語だがラストだけが幻想的な締めくくり。
    とても物悲しく、せつなさが残る。

    「長江哀歌」に引き続き心奪われる作品でした。

    これからもジャ・ジャンクー監督作品は大事に見て行きたいです。

  • これ以前に観たジャ・ジャンクー監督の作品、「四川のうた」「長江哀歌」はかなり好きな作品だったけど、この「世界」に関しては微妙かな。

  • 素晴らしいの一言。変化する北京でのトラジェディ。
    アニメ挿入なんかは石井克人の影響かそれともタランティーノ?
    ヒップホップが掛かり中国語だと青山真治の作品を思い出す。
    同時代性をひしひしと感じ、そこから頭一つ出た名作だ。

  • 近代化する中国。
    この映画に大したストーリーが有るわけでもないのだが。
    いやあでも素晴らしい。
    おれジャ・ジャンクー映画好きですなあ。

  • 北京を出ないで世界をまわる。こんなウソっぱちの狭くて小さい世界を抜けだしたい。育まれた愛に流れる涙。始まりと終わりの始まり。

  • 北京オリンピックを控えて、急速に近代化してゆく中国。しかし世界の回る速さと主人公達の間にはひらきがありすぎる。そのギャップに主人公がどう翻弄され生きていくか。なんかラストシーンが気狂いピエロみたいだったような気がする。

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