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- / ISBN・EAN: 4988111282446
感想・レビュー・書評
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高杉良の企業小説『燃ゆるとき』と、その続編『ザ エクセレント カンパニー』の映画化。
カップラーメンを主力とする日本企業「東輝水産」(モデルとなったのは「マルちゃん」の東洋水産)の、米国進出の苦闘を描いた物語である。
全体に泥臭く、洗練など薬にしたくもない映画だが、よくできている。
家族的経営をする古い日本企業の美点を謳い上げた作品といえる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「赤いきつねと緑のたぬき」の東洋水産がモデル。
アメリカでは サンサン食品で、インスタントラーメンを作る。
アメリカへの進出で、リストラをせざるを得なかった時から始まる。
創業の社長津川雅彦は、中井貴一を、大変だからといって、
アメリカに送り出すのである。
アメリカの現地法人でつくっているラーメンは、
コストで勝てず、そして 味も受け入れられていないために
販売不振に陥っていた。
現地法人の社長は、鹿賀丈史。リーダーシップを発揮している。
ただ、日本人だけで経営する方針をもっている。
首切りの仕方も、実にドライである。集会で読み上げてしまう。
工場長が、伊武雅刀。この雰囲気がじつにいい。
現地法人の工場長と言う感じだ。
その中で、中井貴一資材担当であるが、味のアドバイスをする。
チキンテイストに、レモンをすこし搾った味が
現地の人にいいのではないかと言う。意外と風通しがいいのですね。
資材の担当者から、開発の人はあまり聞かないはずなのだが。
品質を良くするために、品質にあった原料を仕入れ、
また、優秀な社員であるキャサリンをほめたりする。
キャサリンは、管理職に採用してもらえないとわかると、
セクハラで上司の中井貴一を訴えたりする。
これは、罠であるが、しかし、アメリカでは
なかなか日本人の側の意見を認められず、
10万ドルの示談をはかることになり、中井貴一は日本に戻される。
鹿賀丈史の指示で 津川雅彦社長に 辞表を提出するが、
社長からは、慰留される。ほんのわずかな失敗で人が大切なんだと言う。
それに、涙する 中井貴一だった。あぁ。日本的なのだ。
その4年後、アメリカの現地法人は、軌道にのり、社員も増えて、
ユニオンをつくろうとする動きがあり、
そのサポートに、中井貴一をおくるのである。
ユニオン結成しようとするリーダーから、
セクハラした日本人が、またやって来ていると言われ、
中井貴一は、集会で 一生懸命 説明するのだ。
会社の人と、家族に支えられたのだと言う。
そこに、キャサリンが現れて。
ふーむ。実に複雑な問題をシンプルによく整理しているね。
アメリカ式のドライな経営と 社員は家族だと言う日本的経営。
ただ、純粋の日本式ではなく、すこしアレンジされている。
首切り場面が 日本的ではないなぁ。 -
アミーゴ!
キャサリンが重要人物すぎかな……?
中井貴一さんの必死気味な英語から日本語に切り替えた時、心を込めた語りにはグッときた
アメリカへ旅立つ時の飛行機内で食べるおにぎりおいしそうだった
中井貴一さんのサラメシだ(笑) -
国内で生き残るのも大変だろうに海外進出して売上を伸ばすということは、並大抵のことではないんじゃないか。
習慣、人種など、国内と異なることがたくさん出てきそう。
特に、人種に関しては独自の考え方もあるのだろうから、多人種ではない日本では考えられないことだしなぁ。
それぞれの言い分を聞いて、会社としても経営も成り立たせてと考えると大変そう。
でも、しっかりと向き合えば、ちゃんと結果は出てくるものなのかもしれない。人間同士なんだから。 -
英語という言葉の壁、経営陣と労働者との考え方の違い、第三者による手段を選ばない乗っ取り計画など海外進出企業が直面する問題を取り上げた作品。
外国人を管理職につける難しさは、すなわちその人間をどこまで信用し、会社に貢献するか見極める事が重要なのだが、経営陣は会社を大きくし、雇用を増やすだけ問題も増えていく。
日本人がもつ浪花節が多国籍の人間に理解されることは、決して簡単な事ではない。 -
[2006年日本映画、TV録画鑑賞]
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熱いビジネスマンの姿ここにあり。
セクハラ訴訟、レイオフなどの多くの壁に阻まれながらも自分、そして日本人としての誇り、信念を貫くビジネスマン像が描かれている。中井貴一の誠実な日本人ビジネスマンの役どころが見物。
こうした人に揉まれる経験が人を強くし、揉まれることから逃げない人間が誰からも信頼されるのだろう。副題である~ザ・エクセレントカンパニー~が日本企業独自の経営手法に当てはまるものだと誤解してしまう視聴者が出てしまうのではと感じた。 -
相変わらず役者さんだけでストーリーなど何も気にせず購入する性格は直りません!主演はスーツをビシッと着こなし顔に力を入れパッケージの中央にいる中井貴一さん。その他に津川さんに伊武さんに鹿賀さんに長谷川さん。えっ~みるまではやくざ映画だと思っていました。タイトルもねぇ~
「燃ゆるとき」
かなりフェイントでした。日本のカップラーメン企業がアメリカに進出して戦いを挑むといった話でした。パッケージの厳しい表情はパッケージだけで中井さんは終始優しい表情で仕事をしている平凡なサラリーマンでした。
アメリカの解体屋に企業買収をかけられそうになるのですが、一致団結してそれに打ち勝つ。日本人らしい働きで日本の映画そのものです。僕的には波がなさすぎて少々飽きました。と言うよりもいたって平凡です。 -
カップラーメン会社のアメリカでの話。
アメリカ人の裏切り。再生。
プロジェクトXみたいで熱い! -
カップラーメンの会社のアメリカ支社での話だった。
主人公が地味なおっさんだった、アメリカ進出ときくととても華やかなものを想像してしまうが、とても地味なものであった。
仕事をする際は、その仕事を愛していないと熱意を注ぎ込むことが難しいなと感じた。
セクハラとかの事件はとても怖いなと思った。そのあとの社長の計らいには少し感動した。