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- / ISBN・EAN: 4907953016224
感想・レビュー・書評
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言葉も交わさない二人の旅の終わりと始まり。
留守の家に侵入しては住人のように振る舞い、宿賃のように洗濯をして、壊れたものを直していく。
時には手厚く遺体を葬ることもする。
泣きながら湯船につかる女に、服を用意してあげるシーンが良かった。
それから、水草と金魚の美しさ。夏の情景がひっそりと描かれていて、そのどこか漂うむなしさが、まさに「うつせみ」のタイトルに相応しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
韓流ものは好きでないけど、面白く出来ている。
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鳥肌
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良かった。いい微睡み映画。だけど、気分によってはコメディ。
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キャッチコピーは誰もしなかった愛の形。
2本連続の韓国映画です。第61回ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞受賞作品。
この時の金獅子賞がヴェラ・ドレイクなんですね。成程。
この映画非常に不思議な描き方をしています。無言劇なんです。
完全なる無言劇では無いのですが、主人公(テソク)は一言も話しません。
学歴はあるが、日々留守の家に入り込みそこで寝泊りをする。
日本でいう一宿一飯の心なのか、修理や洗濯をする。住人が映った写真をバックに
写真を撮る等の自分のルールがある様。
そんなある日、いつもの様に留守宅に侵入したが
そこには夫のDVから隠れていたソナがいた。
その二人はよくあるパターンですが逃避行へ…。しかし、いつまでも
そんな日々が続く訳もない。終わりが来るが、二人の間には既に深い絆と愛が
芽生えていた。その後はどうなる…?ザックリ書くとこんな感じかな。
一言も言葉は無いから、視線と表情で観ている側(私)が感情や言葉を
埋めながら観ていました。
でも、言葉が無いからより想像力と集中力が働くので感じる事も沢山ある。
好き嫌いがキッパリと別れるであろう作品ですが、私は好きでした。
残酷であったり悲壮感漂う描写の中にも美学がある。と勝手に思った。笑
何故だろう?と考えながらエンドロールを観ていたら監督・脚本・製作・編集
がキム・ギドクさんと言う方がされているそうです。1人4役
考えたのが監督だから具現化する際にも、徹底できたのだろうなぁ。
個人的にはヴェラ・ドレイクよりもこちらが好きでした。
うつせみとはこの世。確かに原題の空き家より、うつせみの方がしっくりくる。 -
ギドク節はありつつ綺麗にまとまってる。まとまってるのか?俺は昔からキムギドクが好きだからちょっとその辺よくわかんなくなってるけど、人に勧めやすいギドク映画。あらすじを知らずに観て欲しいなぁ。
あとあんま関係ないけど、ユナイテッドアローズの一夜限りのロングCMで水原希子主演ジアコッポラ監督で「Trench Trip」ってのがあったけど、うつせみじゃん!と思った。 -
寂しさを煮詰めて牛乳で割ったそんな感じの映画。
ゴルフボールで誰かを傷つけるシーン以外は、概ね理解。
最後に出てくる文章は蛇足以外の何者でもない。
空想と現実の境目、恋愛も人生もそんなもんだろう。 -
これはファンタジー?