立喰師列伝 通常版 [DVD]

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監督 : 押井守 
出演 : 山寺宏一  兵藤まこ  神山健治  藤木義勝  榊原良子 
  • バンダイビジュアル (2006年9月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4934569626240

立喰師列伝 通常版 [DVD]の感想・レビュー・書評

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  • 【押井節満載の超難解で理解しずらい”立ち喰い文化”を考察する傑作】

    皆さん、たまには大切な方と一緒に、一覧では到底理解できない
    ディープでマニアックなテーマを持った作品を見て不思議な感覚
    を共有してみませんか???

    そんな今回は2006年に公開された独特の世界観を持った押井守
    監督作品の『立喰師列伝』をご紹介します。

    実は作品の選択と粗筋、評価を担っている妻はこの作品は難し
    すぎてレビューできないと言っており・・・
    今回は私の独断と偏見でレビューさせていただく事を最初に明記
    しておきます。

    ずばりそんな難しい本作品のテーマは表題にも有るように・・・
    『立ち喰い』です。

    立ち喰い・・・懐かしいですよね?
    このレビューをお読み頂いている皆さんの中には立ち喰いなど
    知らない方もいらっしゃるのでは???

    今はもう無くなってしまいましたが、有楽町駅の東南側のイトシア
    プラザが出来る前にあった今にも崩れそうな汚い立ち食い蕎麦屋で
    月見蕎麦に関東風のザラメと醤油がガンガンに効いた出汁にコロッ
    ケをどっぷりと漬け込み、盛り放題のねぎをてんこ盛りにすると・・・、

    ねぎのシャクシャクとした旨みとコロッケのふんわりとした食感、
    そして口の中になだれ込むシコシコした蕎麦と甘辛いだし汁に絡
    んだ卵のとろみ感が絶妙で・・・

    その瞬間こそ至福の時であり、日本街頭食文化の極みだと思いま
    せんか??

    ねえ、言いすぎ?言いすぎかな??←SPEC風(笑)

    そんな本作品は戦後から爆発的に成長した外食産業に焦点を当て、
    そこで生きていく様々な形態の”立ち喰いのプロ”をドキュメン
    タリ風に紹介している異色作品となっています。

    しかし”立喰師”と聞いてもピンと来ないですよね??

    説明すると彼らは蕎麦やハンバーガー、牛丼やカレーなど個々に
    特化した食域?において様々な技を用いて無銭飲食を行うプロ?
    なのですが・・・(謎)

    ここまで書いておきながら・・・
    実は”立喰師”など存在しないのです。

    全ては押井守監督の創作であり、原典は”うる星やつら”の122話、
    ”必殺、立ち食いウォーズ”から長年構想を練り上げてきたアイデ
    アを一つの作品に纏め上げた作品なのです。

    本作はそんな架空の立喰師達をメインに据え、彼らの活躍した時代
    背景と共にこれまた架空の立喰研究家の考察を交え、まるで学術書
    を読んでいるかのような不思議な構成で話が進んでいきます。

    そんな分かり難い本作品の予告をまずはご覧ください。

    【Youtube ”立喰師列伝予告”】
    http://www.youtube.com/watch?v=vsTp2LKQbCk

    凄く格好良くて興味をそそられませんか??
    この画は”スーパーライブメーション”と呼ばれ、CGを人形劇風
    に作り上げた画期的な押井監督考案の独自手法です。

    ”ケツネコロッケのお銀”もありましたのでこれもどうぞ!!

    【Youtube ”ケツネコロッケのお銀編”】
    http://www.youtube.com/watch?gl=JP&v=iwgy4PmMO0c

    参考として登場人物を明記しておきます。

    ・吉祥寺怪人:月見の銀二(月見蕎麦)
           戦後、闇市で薀蓄と説教でただ喰い
    ・兵藤まこ: ケツネコロッケのお銀(きつね蕎麦とコロッケ)
           昭和30年代、弁舌巧みにただ喰い
    ・石川光久: 哭きの犬丸(全般)
           押井守監督作品の御先祖様万々歳の犬丸
           プロのなりそこない
    ・鈴木敏夫: 冷やしタヌキの政(冷やしタヌキ)
           うる星やつら2で出ていた立食いそば屋のマッハ軒
           で撲殺
    ・樋口真嗣: 牛丼の牛五郎(牛丼)
           集団で予知野屋(吉野家)を襲うクラッシャー派
    ・川井憲次: ハンバーガーの哲(ハンバーガー)
           ロッテリアを襲いキッチンが破綻するまで食べ
           つくすクラッシャー派
    ・寺田克也: フランクフルトの辰(フランクフルト)
           ミンチ肉のネズミやミミズ混入問題の噂の考察
    ・河森世治: 中辛のサブ(カレー)
           一見インド人にしか見えないが、よく見てもインド
           人にしか見えない日本人??
    ・押井友絵: ロッテリア店員
           押井監督の愛娘
    ・榊原良子: 榊原芳子(監察医)
           Z、ZZガンダムのハマーンカーン・・・
           じゃなくて、ナレーション等(笑)
           
    どうです、出演者がすごく豪華でしょ??

    兵頭まこさんは次作もある関係で役柄と作風があってるので良い
    のですが、河森さんや石川さん、特に川井さんは大丈夫なのって
    思っちゃうよね??

    中でも一番心配になるのが、ジブリの鈴木敏夫さん・・・
    最高に面白いけどこんな作品に出て、ジブリ的に大丈夫なのかな
    って・・・ちょいと心配になっちゃったり?(笑)

    前述したように本作品は解説が多く、話し方や設定も難しい為、
    非常に難しい作品です。

    途中で疲れてしまう方が大半だと思いますので、オススメの部分
    だけ見るのも良いかと思いますよ?(笑)

    私のお薦めは・・・ハンバーガーの哲、中辛のサブですっ!!

    因みに本作を何度も中断しながら苦労して視聴した彼女の評価は
    ・・・1点でしたっ(泣)

    でもこのような押井節満載の超難解な作風が、私の好みにスッゴク
    あってて・・・なので今回はイレギュラーで私、むう個人の好みで
    満点評価しちゃいましたっ(笑)

    折角、苦労して評価してくれた彼女には悪いと思っていますが・・・
    私は押井守監督は日本が世界に誇れる天才だと思っているので
    仕方ないよね??

    押井守監督全作品が大好きで堪らない・・・むうでした!!

  • 『“立喰師”――それは、
    己の全知全能を懸けて言葉巧みに無銭飲食を繰り返し、
    飲食店主たちを震撼させる流浪の仕業師たち。
    敗戦直後の東京。

    混沌とした闇市の立喰い蕎麦屋に一人の男が現われた。
    「つきみ。そばで」。
    何やらただならぬ雰囲気を漂わせたこの男こそ、
    のちに“月見の銀二”として人々に怖れられた
    伝説の立喰師だった。』

    みはじめたが・・・
    すぐに眠ってしまった。

    ふーむ。
    もう一度 見る気はしない。

  • 立ち食い師(食い逃げなどを生業とする人たち)の歴史を、史実風にした嘘っぱちドキュメンタリー映画

  • 間違いなく一番観てるDVD。プラモを作る時、流しっぱなしにして観てる(観てないか…)たぶん100回以上観てるはず。iPodに入れられるなら仕事しながら聞きたいくらい。
    原作は、押井守作品のあちこちに断片的に登場する立喰師の物語を、第二次世界大戦の終戦直後から昭和60年初頭までの戦後昭和史に沿ってまとめた研究書のような小説。紙人形の芝居を見ているような「スーパーライヴメーション」は意見が分かれるところだろうけど僕は好き。

  •  押井守監督作品。
     実写を取り込んで人形劇のように編集した奇妙な作品。
     架空の戦後史を舞台に「立食師」と呼ばれる食い逃げのプロたちの歴史を描く。
     立ち食い蕎麦、ハンバーガー、牛丼、フランクフルト、などB級グルメが好きな人は一見の価値アリ。

  • 押井監督らしい作品。アバロンと同じ匂いがした。鈴木敏夫を観たかったから観たw

  • 映像と演出が面白かった。こんな映画もありなんだなー。エンターテインメント的にはパンチが弱いかも。立ち食い師なのにあまり食べ物がおいしそうに見えなかったのは色彩のせいなのかな。

  • いわゆる華々しい押井作品と異なり実験的手法で創り上げた映像作品。『立喰い』という一貫したテーマの中、ミニマル的またはガレージ的な映像手法と共に言葉、文章を紡いで行く事に特化した実験的な作品なのかな、と勝手に思った。

    言葉で虚構の世界を構築し、世界のルールを無理矢理押し付けざるを得ない手法を採用した本作は親を選べずに産み落とされた私という個人の人生と同じくらい理不尽な印象を与えるが、それと同時にルールさえ判ればすいすいと泳げる事を示唆するという、妙に逆接的とまでは言わないけれど、そのような方法論を示している作品なのかも知れない。

    どの件も無意味な都市伝説を熱く、また戦後くらいの外文の翻訳なんかで流行った似非文学的な言い回し、例えば岩波の茶けた外文なんかで出会えそうな全く伝える気の無い日本語ナレーションが前編を覆い、パロディとペシミスティックな言い回しで当時の盛者を蔑み憐れみながら展開して行く。

    およそ普通の観衆を鑑みない態度に圧倒され思考停止し逆に尊敬の念を抱くくらい、完全に一般受けを放棄している様に、この実験映像の肝は何だ?と焦りを感じさせるが、笑いで済ましユニークだと判断するのが妥当なのかな、と一周目は結論付けます。何にせよ、原作や出典元の作品を全く知らず時代背景のみで判断するのは難しい。

    しかしながら圧倒的な言葉の映像とも言うべき仮想空間は一見?というより一聴の価値ありです。色んな作品を作り終えた上で、スタイルという要素に関しての脱構築、その一環として更新され実験され続けている過程、それが本作なのかなと今は捉えています。

  • 押井守のやりたい放題。押井節の詰め合わせです。
    立ち食いそば屋や牛丼チェーン店など所謂B級グルメをよくもまあここまで構造解析し表現できるなと。
    僕はギャグとして笑えたけど他人には決して勧められない。押井好きな人間くらいしか楽しめんでしょ。

  • 作り方が面白い。立喰をこんなにあつく語れるなんて〜。

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