- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4988113819886
感想・レビュー・書評
-
原作は、『羊たちの沈黙』などハンニバル・レクターシリーズで有名なトマス・ハリス。映画は上映中止のまま月日は流れ、数年前に原作小説は新潮文庫から発刊されていた。その面白さに身悶えしながらも、一生お目にかかれないんだろうなぁと諦めていた。のだが、「ミュンヘン」が公開できたこと、しかも大ヒットに便乗する形でのリリースである。世の中何が幸いするかわからんなぁ。
DVDリリースなのでシネスコサイズ当然だけど、海外でのビデオリリース版はビスタサイズだったとか。個人輸入などでビデオを購入した熱心なマニアの言は、シネスコ版の本リリースを絶賛しているのだが、それは正しい。見比べてはいないものの、シネスコサイズでの画面構成は全編実に計算されていて、これをトリミングされてしまったら眼も当てられんなぁというのは良く判る。
ストーリーやキャラクター造詣については今更言うことは無い。個人的に押さえどころのシーンは、主人公カバコフ少佐が、黒い九月の女闘士の情報開示をCIAに強談判するシーンだ。
モサドの情報将校を演じるのはロバート・ショー。そして、交渉相手のCIAライアット大佐を演じるはウォルター・ゴッテル。この二人、『007 ロシアより愛をこめて』で共演しているのだな。ショーはかの有名な「時計の殺し屋」グラントを、そしてゴッテルはスペクターのテロリスト養成所の教官である。しかもゴッテルは、『007 私を愛したスパイ』以降ソビエト海軍のゴーゴル将軍で準レギュラー出演。そしてショーは、『バルジ大作戦』では戦争マニアのドイツ司令官ヘスラー大佐を好演していた。。。。思わぬ師弟再会どころか、なんとも剣呑なキャリアのカウンターテロ責任者二人のランデブーは、思わず口元が緩んでしまうのであった。詳細をみるコメント0件をすべて表示