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- / ISBN・EAN: 4547462060099
感想・レビュー・書評
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ダン・ブラウンの世界的ベストセラーを映画化した「ダ・ヴィンチ・コード」に続く、ハーバード大学教授ロバート・ラングドンを主人公としたサスペンスミステリー第2弾。
イタリアのローマで400年の時を超えてよみがえった秘密結社・イルミナティによるバチカンへの復讐を阻止するべく、ガリレオの暗号コードに挑む宗教象徴学者・ラングドンの活躍を描いています。
化学vs宗教の戦いに巻き込まれてしまうラングドン博士。
全然本意じゃないのに無理やり渦中に引きずりこまれて命がけの謎解きをするはめに・・・。
私は、本を先に読んでいて、ラングドン博士が走り回るローマの街並みや教会、像などが魅力的で、それを映像で観たくて、この映画をみました。
映画では、「ダビンチコード」の続編となっていますが、ダン・ブラウンの原作ではこのシリーズの一番最初がこの「天使と悪魔」です。そのため、「ダビンチコード」の映画か、「天使と悪魔」の原作を先に読んでから、この映画を観たほうがよいかもれません。
この映画、キリスト教になじみの薄い日本人にとっては、専門用語的なものも多い上に、とにかくスピード感が半端ないので、置いてけぼりにされる可能性があるのでw
前情報があった方が、より映画を楽しめます。
最初はとにかく化学の威力に圧倒されるのですが、そこはすぐにひっくり返されて、舞台はヴァチカンへ。
新ローマ教皇選挙会の当日、失踪した候補者四人を、イルミナティを語る犯人から助けるため、ローマ中を走り回り戦うラングドン博士がめっちゃ素敵。
ただ、小説に比べると、わりとあっさり謎解きしてしまっていて、ラングドン博士が悩み、苦しむ様があまり描かれていないのが、ちょっと残念。映画は時間が限られているからやっぱりそこは難しいよね。
小説を読んだときに、映像で見たいとは思いましたが、これを2時間前後でまとめるのは至難の業だなとも思いました。
原作の大事なテーマは、宗教(キリスト教)と科学の何百年にもわたる戦いと、宗教と科学は決して相いれないものではなく最終的には一体となり得るという信念を題材にしています。また、科学者の親子、宗教家の親子の関係と愛情。そして、小説では大変重要な役どころの登場人物など・・・カットされている部分がかなりあります。そこまでを映画で描ききるにはやはり時間が足りない。
そのため緊迫感は映画より小説の方があったと思います。逆にアクションは映画の方が派手な感じがしました。
映画はアクションサスペンス的な仕上がりになっていて、小説とは違いながらも、とても楽しめました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
天使と悪魔、科学と宗教の二項対立
相変わらず街並みと美術品が美しい
芸術的な教養を得られる
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小説の雰囲気がうまく映像化されている。欲を言えばユアン・マクレガーの狂気ともいえる純粋さがもっと出ても良かったかも。前回のダ・ヴィンチ・コードもそうだったけど、今回の舞台であるバチカンに行きたくなります。
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犯人が捕まえてくれとばかりに歴史になぞらえた犯行をしていくのはなぜなのか。御都合主義すぎでは。
というのは置いておいて、面白かった。 -
前作よりもエンターテイメントとして
観やすくて、面白い。
謎解き部分は薄まったが、
その分、わかりやすい。
サブキャラクターも魅力的で、
細かな面白さもあって、
完成度は高い。 -
天使と悪魔。
「人間の心がいかにわからないかを骨身にしみてわかっている者が『心の専門家』である。」【河合隼雄】 -
観賞用に反物質ほしい
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2015年8月18日に再鑑賞。
WOWOWで。原作既読。2009年12月23日に観た記録があるが、公開は5月だったらしく劇場で観たのか定かでない。ダ・ヴィンチ・コードと同じく多くの意匠が実にリアルで、本当にバチカンが吹っ飛ばされたかのように思えた。ラングドン教授が象徴学の知識で次々と謎を解明していく過程が面白い。コンクラーベは根比べ、とくだらん事を考えたり。途中出て来る向かって右面が天使・左面が悪魔になっている像(天使と悪魔像)は、彫刻家マーティンス・ミートンが本作のために制作した架空の像であり、バチカンには実在していないそうである。 -
物事はきっとこういう風に伝わるんだろうな、と思った。
宗教を否定したりはしないけれど、信仰って少し悲しい。