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- / ISBN・EAN: 4982509315228
感想・レビュー・書評
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私は面白さを理解できなかった
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これも…すごかった…。
映画好きな上司に教えてもらった作品。
ハネケ監督インタビューで、思考を深める。
個人が罪に対してどう向き合う、か。
やましさを個人がどのように消化するかは人それぞれ。
人間の誰もが持つ罪をどう描くか。
わたしはどう向き合っているのか、他人に与えたり、自身の生き方の選択で償っているのか。 -
興味深く観れたのも確か。始終退屈だったのも確か。犯人がどうとか、そういった小さな枠よりも大きな視点で見ても、どうとでもとれる作品である為なんとも語りにくい。
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鬼才と呼ばれる監督の作品はどうにもこうにも理解するまでに長い時間を要するか、もしくは分からないままになるのだが、大抵が人それぞれの考え方で納得する方が多く感じるような気がします。本作はそういった前振りに「ショコラ」以来のファンであるジュリエット・ビノッシュが出演するのでなんとなく購入してみた。
「隠された記憶」
https://www.youtube.com/watch?v=i5yxMNjEqkk
正直、難しいです。他の方のレビューを見れば「あっ~」なんて納得できるのかもしれませんが、僕は一度は見てみたのですが、断片的に記憶が残る程度で理解という境地にまでは達していません。サスペンス作品で理解に達することができないと寝覚めは悪いし、なんか消化不良です。
また時間があるときにじっくりと…って感じです -
面白い。
実際には映さない恐怖。
ただ最後のシーンのやつは未だに分からない.. -
これは「観てはいけない映画」。
ハネケ作品は基本的に「観てはいけない」部類なのだけれど。
記憶は、常に曖昧な「印象」として残る。
そして絶えずそれは変化している。
人は悲しみや苦しみの記憶を過去のものに変える。
「今を生きるのに忙しい」などど嘯いて、悲しみや苦しみを消し去ろうとする。
消しゴムで消したつもりになっても、ノートが新品になる訳ではない。上から砂をかけて目隠ししても、風が吹けば不意にその姿をあらわにする。
私たちは隠された記憶を誤魔化しながら生きていく。
記録というかたちを提示されたとき、私たちは自分が育ててきた記憶にやましさを拭えない。
直視しつづけて生きることは、あまりに残酷なのだ。 -
ハネケ監督のインタビューが特典にあり、彼の意図するところが語られていました。後で長文書きます。子供は残酷だ。
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いきなりビデオテープの映像から始まるメタい映画。テーマは隠された=記憶から抑圧された・している「疚しさ」。主人公ジョルジュが幼い頃ついたマジッドの人生を狂わす嘘、妻であるアンのピエールとの不倫(疑惑)、果てはフランス人のアルジェリア人に対する抑圧まで…
普通に考えると、解釈としては、息子のピエロとマジッドの息子が親しく話すラストシーンから、この2人がビデオテープを送りつけていた犯人であろう。(非常に冷静で知的に「疚しさ」に迫ろうとするマジッドの息子と母親の不倫という「疚しさ」を好奇心で暴こうとしているピエロが同監督の「ファニーゲーム」における2人と酷似。)
ただ、この映画自体を監督が撮影した「ビデオテープ」であると捉えれば、色んなものを人にせいにして「疚しさ」から逃れようとする作中の人物と同様に、犯人探しに明け暮れることで、この映画を撮る・見る主体としての我々自身を忘却しようとしている「疚しい」犯人は我々であると捉える事もできる。
何か解釈しようと思うと、メタい罠に嵌ってしまう、娯楽性の低い、小難しい作品でした。