エターナルサンシャイン DTSスペシャル・エディション [DVD]

監督 : ミシェル・ゴンドリー 
出演 : ジム・キャリー  ケイト・ウィンスレット  キルステン・ダンスト  マーク・ラファロ  イライジャ・ウッド  トム・ウィルキンソン  トーマス・ジェイ・ライアン 
  • ハピネット
3.73
  • (316)
  • (327)
  • (397)
  • (85)
  • (19)
本棚登録 : 1999
感想 : 365
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4907953018792

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 平凡な男・ジョエルは、彼とは正反対の個性的な恋人・クレメンタインと喧嘩をしてしまう。ジョエルは仲直りにプレゼントを持って彼女を訪ねるが、彼のことをまったく覚えていない様子で、違う恋人を連れていた。ジョエルはやがて、クレメンタインが彼に関する記憶を消去する手術を受けたことを知る。悩んだ末、ジョエルもまた同じ手術を受けることを決意した。しかし、施術中にクレメンタインとの思い出をさまよい、記憶を失うことを拒否するようになっていく──。

    ジム・キャリー好きとして、ラブストーリーでどんな演技が観られるの?!とワクワクして当時観た作品。今回はネトフリで再視聴。めちゃくちゃ哀愁を感じるくたびれた男を演じる渋いジム・キャリーが楽しめる。抑えめの演技もカッコいい。いつもの陽気さはほとんど封印され、味が染みた大根のような演技に引き込まれる。うって変わって、エキセントリックさを発揮してくれるのが彼女役のケイト・ウィンスレット。衝動的で何をやらかすかわからない綱渡りの魅力がいい。

    ぼくの気持ちの変遷をどうぞ。
    ラブストーリーか→ラブストーリーか?→これサイコサスペンスでは?→この会社のコンプラヤバすぎる→SF的な夢の演出が好き→おっと、ミステリだったりするのか?→ラブストーリーだった(完)。

    当時はかなり混乱して観終わって、つまり…どういうことだってばよ?という思い出。今回もそれに近いけど、構成の仕掛けに気づけたり、二人が最終的に達した結論の言葉に余韻を感じられてよかった。とにかく、設定や演出の割に物語がじわじわ系なので、評価がくっきり別れる作品だと思う。二度見推奨作品だけど、二度目観たいかと聞かれると、全体的なトーンが暗いし不気味な登場人物もいて、うーん…となってしまうかも。

  • 愛おしい作品。
    あとからジワ〜ってきますよ。

    二人の幸せがもっと深まればいいな!

    今の幸せが当たり前ではないことを知るともっと優しく愛おしくなるね。

    ぜひ〜

  • DVD

    バレンタイン・クレメンタイン

    劇場公開時、ラブコメ好きの母と観に行って、予想とのあまりのギャップに2人でポカーンとして帰ってきたのを覚えている。
    でも今改めて観てみると、色々な所に仕掛けがあって面白い。

    「生まれ変わっても、ず〜っと一緒だよ♡」を噛み砕いて説明した映画なのかな。記憶が無くなっても、本能的に惹かれあう男女的な。

    エターナルは永遠、サンシャインはクレメンタインのタンジェリン色のパーカーかな?
    ジムキャリーに永遠と降り注ぐ、ケイトウィンスレットの笑顔…
    クレメンタインの髪色は、天気のようにクルクルと変わって注目してしまうね。

  • 不思議な手紙により、恋人が自分との記憶を消したことを知った男は、自らも彼女との記憶を消そうと奔走するが―。ジム・キャリー、ケイト・ウィンスレット共演のスパイラル・ラブストーリー。(Amazon.co.jp)

    「一番好きな映画は?」と聞かれたら、恐らくこの映画だと答えると思う。かれこれ7~8回は観ている作品。あまりにも好きすぎて、DVDとサウンドトラックCDも持っている。(笑) 40歳を目前にして恋愛映画が好きだという青臭さが恥ずかしいのですが、こればっかりは仕方がない。

    これは誰も経験したことのない物語。過去の記憶をめぐって、心が穏やかになったり寂しくなったり、複雑に感情が絡み合う。特筆すべきは、アカデミー脚本賞にもなったチャーリー・カウフマンのストーリー構成。一回鑑賞しただけだと、全てを理解するのは難しいと思ってしまうほど、緻密に作り込まれている作品です。そんなワケで、いつも見始めると開始から10分もたたない内にのめり込む。ジム・キャリーとケイト・ウィンスレットの演技もとても素晴らしく、2人の繰り出す世界がとても好き。

    ちなみに原題は「Eternal Sunshine of the Spotless Mind」。訳すと「汚れなき心にさす永遠の光」。多くの大人たちは社会の中で生きるために、さまざまな犠牲を払わざるをえなくて、そんなセンシビリティ(感受性)が欠けてしまった心をゆっくりとやさしく蘇生してくれる・・・そんな感覚にさせてくれます。恋愛とは・・・もっというと人生とは、瞬間と瞬間の連続をつなぎ合わせたようなもの。それぐらい不確実で不安定なモノなのですが、いろいろな障害に翻弄されながらも、それでも自分を偽らず突き進んでいく姿に心が打たれてしまうのだと思います。だから人は強い。だから人は美しい。そう思わせてくれるステキな映画です。

  • 大分前に録画していたがやっと鑑賞。かなり気に入りました。もっと早く見ればよかったです。

    別れた恋人(ケイト・ウィンスレット)が医療行為により自分との記憶を消してしまったのを知ったジム・キャリーが自分も彼女の記憶を消そうとする。

    だが医療行為を受けている時にやっぱり彼女との記憶を消したくないと思い直し、操作している医師と助手を止めようとするが睡眠状態で彼女との記憶の中にいるため中止できず、何とかしようと悪戦苦闘するが…というストーリー。

    ジム・キャリーとケイト・ウィンスレットの2人だけでなく、記憶を消そうする医師と助手2人と受付女性(キルスティン・ダンスト)がストーリーに重要に関わっていて、かなり凝った脚本になっていて楽しめました。

    余談ですが、かつて恋人だったという記憶をなくしたけれど、再び惹かれてしまうというくだりは去年見た映画にもあったけど何の映画だったかな?と思いましたが「天国から来たチャンピオン」でした。

  • ケイトウィンスレットが美しい・・・!!

    まーちょっとばかり難解ですね。
    そして男にも女にもあまり感情移入できなかったのは残念。キャラクターの問題かな?

    ただ、過去の恋愛、失恋の痛みを忘れたいがために当時の記憶を消すってのはまあ人間なら誰しも一度は考えたことがあると思う。

    おれは、消せない。残しておきたい。
    名前をつけて保存します。

  • 喧嘩別れした彼女が、彼との記憶をごっそり全て 医術で消去してしまうお話です。
    男にとって とても屈辱的なお話ですが、元カレカノジョの想いでの品をひっそり取っておくか、捨てるか、
    みたいな男女の違いと言えばそれまでのことかも知れません。
    このお話の彼ジム・キャリーは、「なら、俺だって!!!」と当てこすりで同じ施術を受けます。

    このシム・キャリー演じる男は、派手を好まずとても優しい気持ちの持ち主で、彼女もそこに惹かれますが、
    自意識強くて、女性に声かけられただけで自分のこと好きなのか?と思ってしまったり、
    それで、嫌われたくない気持ちも強いので、彼女にハッキリ物言わないくせに、溜まると当てこすりに嫌味な一言を
    言ってしまいます。正直、いたく共感できてしまいました。外見は大人ですが、中身は子供なのでしょう。

    話を戻しますと、「なら、俺だって!!!」と当てこすりで同じ施術を受けます。
    でも、施術中、消される彼女との記憶を辿っているうちに、「やっぱり好き!」と昂り、精神の力づくで
    施術から目覚め、医者を慌てさせますが、大先生が駆け付けて施術は成功します。
    この大先生がまた、受付嬢と不倫した挙句、都合が悪くなって彼女の記憶を消してる男なんです。
    このお話、記憶の世界を辿るシーンがまるで夢を見ているようで不思議な映像で、
    監督が「マルコヴィッチの穴」を撮った監督と聞いて納得したんですけど、
    冬の海のシーンとか、不思議で幻想的なシーンとかの割に、とても生々しい男女の恋愛を描いている気がします。

    結局、二人とも記憶を消去したのですが、彼等は出逢った想い出の地に、衝動的に赴き、偶然出会い、
    “初めまして”として再び惹かれ合います。
    不倫の記憶を消されたことを知った受付嬢が、消えた記憶はやはり知っておくべきだとの正義感で、
    施術に使う消したい記憶を録音したテープを、全ての被施術者に郵送します。
    テープは再び惹かれ始めた二人にも届き、二人でテープを聞くと、もうひどい罵りが互いのテープから
    聞えて来ます。恋に燃えようとする二人も流石に引くほどでしたが、
    「それでも いいよね」と互いに確認しあい、付き合い始めました。
    ちょっぴり不思議な映像と、時系列を巧みに並べ替えた脚本の妙を感じる 内気な男目線?の映画でした。
    (140209鑑賞)

  • 洋画はあまり観ない上に、ラブストーリーなんてまず選ばない私ですが、友達に勧められて観たこの作品は本当に面白かった!
    構成が素晴らしく、張り巡らされていた伏線が上手につながって、いや~うまい!と感動しました。
    何度見返したかわかりません。
    主人公の2人だけじゃなくて、脇役の登場人物もちゃんとストーリーに大きく影響を与えているのも見事だと思います。
    あとジム・キャリーってコメディ要素を抜くとこんなにかっこいいんだと知りました(゚∀゚*)

  • 作品の中で何回かニーチェの
    「忘却は前進を生む」
    っていうフレーズが出てくるのだけど・・・

    (大学でドイツ文学科だったので、ニーチェの授業とか思い出したよね)

    なんだろうね、難しいね。
    人生にムダはきっとないから記憶を消しちゃうなんてこと
    私は絶対にしたくないけど、でも、忘れたいって思うことはあるし。
    忘れることで少し心が軽くなることもあるし。

    忘れるくらいじゃなく、抹消したい記憶ならあったわ、一つ(笑)

    でも、何でも時間が解決してくれるよね。あるていどはさ。
    同じ出来事でも人によって受け止め方って違うし、
    心のディフェンス強い人もいれば弱い人もいるわけで、
    その人が決めて、その人が選んだことなら、
    その時点ではそれが正解なんだよね、きっと。

    って書いてるうちにわけわからず・・・。

    って、なんだかこの映画から話それたけど、
    この映画いいですよ。恋ってやっぱりいいなって思う。

  • 1つの恋が終わったとき、その恋を記憶ごと捨ててしまった恋人と捨てられなかった主人公の話。

    極めて日常的なのにどこかファンタジー。
    観終わった後に不思議な余韻が残る。

    きっと記憶を消して新しい人生をやり直そうとしても、人間というのは同じことを繰り返すのでしょう。
    消してしまった記憶もその人を構成する大事な要素の1つなのだから。
    あるいは記憶を完全に消したと思い込んでいるだけでどこかでまだそのことを覚えているからかもしれません。

    これからこの映画を観るという人は、クレメンタインの髪の色に注目すると時間軸が分かりやすくていいかも。

全365件中 1 - 10件を表示
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×