ナイロビの蜂 [DVD]

監督 : フェルナンド・メイレレス 
出演 : レイフ・ファインズ  レイチェル・ワイズ  ダニー・ヒューストン  ピート・ポスルスウェイト 
  • 日活
3.63
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  • (5)
本棚登録 : 755
感想 : 162
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988103631238

感想・レビュー・書評

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  • 夫を守りたいと一途に願いながら、自らを取り巻く危険にはひるまず飛び込み、直情的に行動するテッサの若さが眩しい。テッサが子どもを死産した産褥の床で、隣のベッドで子どもを産み落として死んだアフリカの貧しい少女の赤ん坊を抱いて授乳するシーン、そして静かに行動し始めた夫ジャスティンが、テッサがかつて住んでいた家の荒れた庭に立ち、彼女の永遠の不在に打ちのめされて泣き崩れるシーンが印象に残った。
    テッサの行動は正義のためというよりも、ただ裡から発する愛、あるいは大きな母性とも呼べるような力に突き動かされていたのではないかという気がする。

  • ナイロビで暮らすイギリス外交官のジャスティン(レイフ・ファインズ)に弁護士である妻テッサ(レイチェル・ワイズ)の訃報が届くところから始まります。いや、、スラム街への出張場面からかな?
    訃報を届けるのはジャスティンの友人。
    ジャスティンはガーデニングが趣味の保守的で温厚な人。一方妻のテッサは正義感が強く、正義のためならばどんな犠牲をもいとわない、まぁジャック・バウワーみたいな人。
    正反対な二人だからこそ惹かれあったのか、、

    でもテッサはジャスティンを愛しているがゆえに外交官である彼の立場も考慮し、自身の取り組んでいる仕事に就いて一切、相談しなかった。
    故に無残な最期を遂げ、ジャスティンは何が起きていたのかを調べることになる。

    このお話はフィクションでしょう、、、でも貧困なアフリカを舞台にした製薬会社とその陰謀はあるのではないでしょうか。
    そして陰謀を暴こうとした人物は次々と葬り去る。ありえるのでは?

    ジャスティンはテッサの思いを引き継ぎ、製薬会社の陰謀を暴こうと動き、かつての「目の前のこの子だけでも救わねば」というテッサになっています。かつてのジャスティンではありません。(飛行機に現地の子を乗せようとしてパイロットに止められたシーン)

    そうして、、そこから不思議なんだけど、、、、死を、殺されることを覚悟したんでしょうか?テッサの最後の地を一人さ迷うことに。

    公には自殺とされるものの、事の真相をテッサの従兄弟に託して殺された、いや、、テッサに会いに行ったジャスティン。

    二人の深い愛を感じ、胸が締め付けられる思いをしました。

    やっぱりハリウッドと違って単純なハッピーエンドじゃないねぇ
    いい映画だ。最近、★5つがなかったので、おまけで5♪

  • 原題: The Constant Gardener
    持つもの持たざるもの、与えるもの与えられるもの…ガーデニングとはうまく重ね合わせたなぁと思う。援助をする時にいつも考えることも盛り込まれてた。
    あくまでサスペンスなのは、直接的な暴力シーンがほとんどなかったから。そして終盤、絡まった糸が次々にほどかれていく。

  • レンタル>ラブストーリーかと思ったら社会派に展開。先進国企業が利益の為にアフリカの”安い命”を食い物にしている現状。先進国の命が高く、途上国(飢饉や貧困にあえぐ)の命が安いなんて事はない。が暗にこういった現実はあるんだろう。。
    大手製薬会社が官僚や周囲を買収しながら、アフリカで治験を行うという陰謀。
    以前見た”ブラッド・ダイアモント”や”キャプテン・フィリップス”を見てもそう思ったが、アフリカが抱える闇や暗部の問題は他国の介入が(思惑や利権が絡んでいるせいか)余計に複雑にさせており根深い。盗賊まがいの行為(強奪や人攫い)が普通に行われてたり殺人もいとわない。。
    主人公外交官;ジャスティンの末路は苦い物に終わってしまったけれど、妻の愛を再確認、彼女の行動に間違いはなかったのだと解った分だけ、救われたんだと思いたい。
    (元々、彼女テッサが自分の活動を動きやすくしたいが為に彼と結婚したのは彼女の智略だったのではないかとすら思う。。外交官という地位をうまく利用したい思惑が見えるような、見えないような。。どうも裏読みしてしまう…。)
    レイフ・ファインズとレイチェル・ワイズの演技も見事でした。
    「シティ・オブ・ゴッド」で強烈な印象を受けたメイレレス監督ですが、これはとてもいい作品でした^^。

  • アフリカの子どもたちがかわいかった。
    製薬会社の営利主義なやり方が醜かった。
    貧困が、お金をもらえれば動く、人の判断を金本位にさせてしまうのが悲しかった。
    私も役に立ちたいなぁと思った。
    レイチェル・ワイズが美しかった。

  • シティオブゴッドが面白かったので同じ監督の作品を拝見。医薬品会社によるアフリカにおける新薬の人体実験は仕組まれたものなのか??そんな中でこの疑惑を追っていた主人公の女性たちが死体となって見つかる。それを知った夫は亡き妻の追っていた疑惑を自らおう。。。

  • ヴォルデモート卿主演(笑

    製薬会社、国の陰謀によって殺された妻の真実を追う外交官をレイフ・ファインズが熱演。
    よくありがちなサスペンスドラマだが、なかなか面白い。
    構図が「ボーンアイデンティティ」みたいな展開だけれども、主役がスーパーマンみたいに強いわけでもない、頭がずば抜けてるわけでもない、そこに逆に惹かれた。
    そういう人物こそ、本当のヒーローなのかもしれない。

  • アフリカでの薬物実験によって莫大な利益を貪る製薬会社、政府との癒着、その闇に立ち向かう女性活動家を襲う悲劇、かなり重いテーマの作品です。生まれた国が違うだけで命の価値も決まってしまう、これが現実かと思うと、恐怖、絶望、怒り、悲しみを感じずにはいられない、そんな思いで鑑賞しました。ラストもただただ切なく、これで良かったのか?と歯痒さも残ります。目を覆いたくなるようなシーンも多少ありますが、そのリアリティさは視聴者に問題提起を訴えるのに十分な内容だと思います。社会問題を背景に主人公夫婦の切な過ぎる愛の結末。涙なしでは見れません。色んな意味で良い作品だと思います。

  • ストーリー展開は見応えある。
    でも個人的には、こういう話はドキュメンタリーで見たい。
    あとね、テッサには感情移入できない。正義感はすごくわかるんだけど、ちょっと激しすぎて。
    最終的にジャスティンが自分の命と引き替えにテッサの志を貫くんだけど、なんだかなあ、妻が生きている間もいろんな不安を抱え続け、そのうえ妻も子供もなくして、不憫すぎる。

  • はじめはテッサは正義の前には何をしても良いと考えている女性なのかな、と思いましたがそうじゃないとわかってきたあたりからのめり込みました。ラストも切ない。
    利権・保身…。
    自分だったらどうするか、どう変えればマシな世界になるのか等々を考えざるを得ない。刺さる映画でした。

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