表紙
ボツワナ北部、オカバンゴ・デルタの湿地を駆ける雌ライオン。広さ200平方キロほどの島にはライオンたちと、1000頭を超すアフリカスイギュウが生息し、命がけの闘いを繰り広げている。
写真=ビバリー・ジュベール
中国の“工場”旧満州の焦燥
P44
毛沢東の時代に大工業地帯として繁栄した中国東北部(旧満州)だが、現在は上海などの急成長とは対照的に、衰退が進むばかり。この地域を再生させようと、政府や労働者たちの懸命な取り組みが続いている。
文=ブルック・ラーマー 写真=フリッツ・ホフマン
命がけの闘い
P72
ボツワナ北部、オカバンゴ・デルタの島で生死をかけた闘いを繰り広げるライオンとスイギュウの群れ。両者の緊迫した関係を、アフリカの野生動物を長年撮影してきた映像作家が2年間にわたって追いかけた。
文=デレック・ジュベール 写真=ビバリー・ジュベール
靴をめぐる九つの物語
P86
オーダーメイドの高級紳士靴や優美なハイヒール、1万年以上前のサンダル、宇宙飛行士がはくスペースブーツ、先住民スー族のモカシン、屋根に隠されていた革靴――。どんな靴にも、それぞれの物語がある。
文=キャシー・ニューマン 写真=ミッチェル・ファインバーグ
パプアニューギニアの地下河川
P106
ニューブリテン島の地下250メートル、巨大な洞窟を流れる前人未踏の地下河川。探検家たちは暗闇のなか、危険に満ちた激流に挑む。
文=ニール・シェイ 写真=スティーブン・L・アルバレス
ソノラ砂漠が育む豊かな生態系
P122
米国とメキシコの国境に広がるソノラ砂漠は一見、不毛の大地を思わせる。しかしその奥には、多様な生物が暮らす生態系が広がっている。
文=ダグラス・H・チャドウィック 写真=ジョージ・スタインメッツ
特別付録 『新解説 ユダの福音書』
『ナショナル ジオグラフィック日本版』は、『ユダの福音書』の翻訳者の一人である米チャップマン大学のマービン・マイヤー教授を招聘し、二回にわたって講演会を開催しました。9月号には特別付録として、講演会の内容を収録した小冊子をつけました。この冊子には、日本におけるグノーシス派研究の第一人者である東京大学の荒井献名誉教授、哲学者の中沢新一氏にも関連する小論を寄稿していただきました。
コラム
地球カレンダー
P11
■繁殖期を迎えたキンシコウ
大地の素顔
P14
■ザンビア・カサンカ国立公園
家路につくコウモリ
■中国吉林省
鶏肉を加工する労働者たち
■タンザニア・ゴンベ国立公園
好物をむさぼるチンパンジー
環境
P22
■CO2を封じ込めるプランクトン
文化
P24
■向上する世界の識字率
調査・探検
P26
■ヒマラヤの激流下り
ところ変われば
P30
■世界の学校給食
ニュースの地理学
P32
■異変を見張る監視網
野生生物
P33
■“みなしご”ゾウを救え
日本の百年
P38
■昭和恐慌下の歌舞伎
鳥の目・蟻の目
P43
■この谷のある惑星はどこ?
郵便番号を旅する
P148
■685-0021
島根県隠岐郡隠岐の島町
相撲に燃える島
広場
P154
編集だより
P156
ミュージアム情報
P162