NINAGAWA×SHAKESPEARE III [DVD]

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出演 : 小栗旬  高橋洋  内田滋  吉田鋼太郎  麻実れい 
制作 : ウィリアム・シェイクスピア  蜷川幸雄 
  • ホリプロ (2006年12月6日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988013211049

NINAGAWA×SHAKESPEARE III [DVD]の感想・レビュー・書評

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  • 収録作品は、「間違いの喜劇」「タイタス・アンドロニカス」「特典DVD」

    「間違いの喜劇」は舞台もシェイクスピアも初心者だという人にも良いのではないでしょうか。
    テンポが良く、筋も分かり易く、喜劇なので笑いに関してもガンガン攻めて来ます。
    エイドリアーナ役の内田さんは演技が少しオーバーかなとも思いましたが、妹のルシアーナ役の月川さんがとてもクールで、その二人の掛け合いが織り成す絶妙のバランスが面白い。
    でも一番はやはりドローミオ役の高橋さん!
    舞台を端から端まで使いながら韻を踏むようなとんちの利いた台詞まわし。道化役の神が降りた!ように見えました。
    その高橋さんとタッグを組むアンティフォラス役の小栗さんも負けず劣らず、

    かたや今街に到着したばかりなのに街の者が自分を知っていることに驚きと恐怖に慄くアンティフォラス
    かたや街に住み嫉妬深い妻と妹の夫であり、間違いからあらぬ罪をきせられ怒り狂うアンティフォラス

    ドローミオもそうだが一人二役を息もつかせずに見事に演じきってくれた!

    最後のダンスもロマンチックでしっとりと盛り上がった場を
    きれいにクールダウンしておさめてくれる。



    「タイタス・アンドロニカス」
    復讐劇とめいうつものを初めて観た。
    舞台の中央に置かれた、四つ足の獣の乳を仰ぎ見ながら飲もうとする二人の幼子、という白いモニュメントが置かれている。
    此れが象徴するものは何か。という期待と不安を序盤から感じさせるのであるが、まさしく血で血をあらう復讐劇。
    演出として流れる血を何本もの赤い糸か細いポールのようなもので表現し、舞台全体が白いのでそれがとても生々しく痛々しい。
    タモーラ役の麻実さんは妖艶で美しい復讐の妖婦となる様が見所。
    タイタス役吉田さんが次々に襲い来る不幸に狂気に駆られる様も凄まじい。
    エアロン役の小栗は様々な策略を巡らせ、物語をかき回すジョーカー役。がっつりとした悪役が色気たっぷりにハマッていた。

    少年ルーシアスがエアロンの赤ん坊を抱きながら叫ぶシーンは何か?
    タモーラとエアロンの間に生まれた罪深い赤ん坊への怒りか、
    慈悲か、祈りか、懺悔か、後悔か。

    その後ろにじっと佇み続けるあのモニュメント。
    あのモニュメントは復讐の獣で、憎悪の汁を飲ませ人間という子をそれへと導く、怖ろしいが純白の獣なのだ。

    しかしエアロンは自分の肌が黒いことから何にも染まらないと胸を張った。

    そのエアロンと同じ肌色をしたムーア人の赤ん坊。
    それを抱きながら只管に叫ぶ少年。
    これでよかったのか?
    という少年の声が聞こえてきそうな終幕。

    残酷なのはローマではない。
    ローマをつくった人間であり、そこに住むもまた人間なのだ。
    という感想を持つにいたった。

  • 結構高かったけど買った、蜷川幸雄の作品。
    最初は難しいかなと思ったけど
    結構分かりやすかった。
    さすが世界の蜷川。

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