ウィンター・ウォー ~厳寒の攻防戦~ [DVD]

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監督 : ペッカ・パリッカ 
出演 : タネリ・マケラ  ヴェサ・ヴィエリッコ 
制作 : ペッカ・パリッカ  アンチ・トゥーリ 
  • ポニーキャニオン (2006年12月6日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988013213548

ウィンター・ウォー ~厳寒の攻防戦~ [DVD]の感想・レビュー・書評

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  • 『ウィンター・ウォー 厳寒の攻防戦』[英訳題:The Winter War/原題TALVISOTA](1989)(DVD版125分/オリジナル版195分)

     それぞれの国には記録として残しておくべき戦いがあり、フィンランドの場合は
    1939年11月30日~1940年3月12日;第一次ソ芬戦争(冬戦争[フィンランド語でtalvisota])
    1941年6月25日~1944年9月4日;第二次ソ芬戦争(継続戦争[フィンランド語でjatkosota])の二つ。今回は、第一次ソ芬戦争を題材にした映画。

     1939年10月13日、農家の兄マルティと弟パーヴォのハカラ兄弟は、予備役兵として召集。支給されたのは、徽章と下着だけ。基礎的な軍事訓練もそこそこに、彼らは国境周辺に送られる。
     上官に頼んで、同じ小隊にしてもらったハカラ兄弟。平穏な日々は長くは続かず、突如としてソビエトが不可侵条約を破棄。ソビエト軍による猛烈な砲撃が始まり、地上軍が国境を越え始めた。
     マルティンらの部隊はコルペラ曹長の指揮のもと、タイパル川をはさんでソビエト軍と対峙。ソビエト軍の激しい砲撃と戦車の連携戦術に、フィンランド軍の防御線はしばしば突破されるも何とか戦線は維持していた。そんな中、パーヴォが負傷。
     パーヴォは治療のため後方に下がり休養のため実家に戻るが、前線に復帰して間もなく、兄の目の前で直撃弾を受け壮烈な戦死を遂げる。
     フィンランド兵のソビエト軍戦車に対する唯一の対戦車兵器モトロフ・カクテル(火炎瓶)で繰り返される対戦車肉迫攻撃のなか兵たちの人間性は失われていく。
     陣地を放棄したことで上官に叱責されたコルペラ曹長は、部下を連れて奪回に向かい、奪取に成功するも被害は甚大だった。
     第4中隊はエイパラ山を越えて、ソビエト軍の進軍を阻止する命令を受ける。陣地構築もままならない状況で戦闘が始まる。ソビエト軍の凄まじい砲撃で雪原は掘り返され、圧倒的なソビエト軍の兵力に押され一進一退の攻防を続けるも、残った少数の兵力で何とかソビエト軍の渡河を阻止する事に成功する。
     1940年3月13日、停戦協定が結ばれ、105日間の冬戦争が終わりを告げる。喜ぶ戦友を尻目に、マルティの思いは複雑だった。

     やっぱりフィンランド国民が一番意識している問題かつ体験者が存命ということもあって、物語・兵器類等かなり綿密に交渉されており、キッチリと丁寧に作られた作品。
     惜しむらくは、オリジナル版195分のところをDVD版として125分に編集してあり、切られた部分がどうなっていたのか、大いに気になるところです。

     フィンランドがバルト三国と同じ運命を辿らなかった理由としては、
    ①ソビエト・ロシアの、大国としての驕り。
    ②カール・グスタフ・マンネルヘイムの卓越した指揮能力。
    ③国内の戦闘のため、地の利があったこと。
    ④自分達にあった、モッティ戦術を編み出したこと。
    ⑤独立後、小銃の口径を変更しなかったため、ソ連の弾薬がそのまま使えたこと。
    それに⑥として、スオミM1931を装備していたことに尽きるかもしれない。

     スオミM1931;1930年、これまでにさまざまなフィンランド軍の兵器開発に携わっていた銃設計技師アイモ・ラハティは、KP/-26の弱点を改良したスオミKP/-31の試作型を発表し、翌年にフィンランド軍に制式採用され、スキー部隊(通称:シッシ部隊)に積極的に配備された。ソ連軍が鹵獲したM1931を持ち帰り、PPSh-41に応用したのは有名な話。
     ちなみにスオミ[Suomi]とは、フィンランド語でフィンランドを指す言葉で、国の名前を冠されたスオミM1931は、1990年代までフィンランド軍で愛用されていました。

     4ヶ月間の戦闘でソ連軍は12万7千人の死者を出し、フィンランドは約2万7千名を失い、さらに1940年3月13日結ばれた“モスクワ講和条約”により、フィンランドは国土面積のほぼ10%に相当するカレリアの割譲を余儀なくされた。これにより、フィンランド国民のロシア嫌いは決定的になったことは間違いない。

  • 1939年、にフィンランドとソ連との間で行われた第一次のソビエト・フィンランド戦争、「冬戦争」を扱った映画。

  • (欲しい!)

  • ある若者2人の兄弟を中心に冬戦争を描いた作品。冬戦争とは、1939年に3ヶ月間行われた、フィンランドとソ連との戦い(たぶん、この映画が1989年というのは、50周年で作られたと勝手に想像)。原題は、おそらく「Talvisota」でフィンランド後で冬戦争。

    基本的には、戦争映画といっても、どちらかというと、スターリングラード (1993年)の様に、戦っていくことの辛さを描いた作品で、ヒーローや英雄の類はいない。ひたすら、塹壕戦を繰り返して行く。また、映画の終わりも、非常に”らしい”終わり方である。

    フィンランドの歴史に興味の無い人人や、この手の話に興味の無い人には非常に退屈(つまらない)映画かもしれないが、多少なりとも興味のある人には、お勧めできる作品。

    ちなみに、登場する戦車T-26や、それの火炎砲バージョン(OT-130?)、戦闘機は独特の機影であるI-16、さらに服装にいたるまで非常に細かい。

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