祇園の姉妹 [DVD]

監督 : 溝口健二 
出演 : 山田五十鈴  梅村蓉子  進藤英太郎 
  • 松竹ホームビデオ
3.78
  • (12)
  • (15)
  • (16)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 90
感想 : 22
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988105050686

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 梅吉とおもちゃ、性格が正反対だけど、芸妓さんの悲哀とか遣る瀬無さはヒシヒシと伝わってきました。
    男に尽くして尽くしてな姉の梅吉も、「誰が男に負けるもんか」と男を転がす妹のおもちゃも最後は似たような境遇になるのが悲しい。
    「なんで芸妓なんて商売この世にあんねやろ」、ほんとね……

    おもちゃの山田五十鈴さんがとにかく魅力的でした。勝ち気で華やかで、ぽんぽん発する京都弁もいいです。
    「そんな不景気なもん目ぇから出して」って、泣いてしまった時に自分にかけたい言葉No.1として心に刻みます。自分が可哀相とか思いたくないので。

  • 山田五十鈴が初々しい。京言葉が気持ちいい。、

  • シルエット。
    ちょっとしたしぐさ。
    日本語じゃない京都弁。

  • (1936年作品)

  • 妹が策士で、やなやつと思っていたけどラストになって、時代に溺れまいとするあり方にぐっときた。

  • 1936年 溝口健二作品

    「浪華悲歌」よりは 何を言おうとしているのか?
    が鮮明にでている

    姉 芸妓梅吉(梅村蓉子)の義理を果たす という古典的な発想と
    妹 芸妓おもちゃ(山田五十鈴) のドライで 
    カネ次第と いうのがぶつかりながら
    物語はすすんでいく。

    山田五十鈴の下着姿から 服を着ていくのびやかなラインは
    (シミーズ といっていた頃の 下着は 妙に懐かしい。
    その当時 かなり影響を与えたかもしれない。
    若々しく、健康的である。19歳の若さがはちきれている。
    芸妓おもちゃの発想は まさしく 向銭主義 
    いまの中国のカラオケ小姐のようである。

    芸妓 である というところが いささかもなく
    いかに、男に取り入って カネを取るのかというタクミさだけが
    ひかる・・・。
    芸妓のしきたりなどがないのが 祇園姉妹 といっているのであるが
    反映していない・・

    京らしさは 何とか でているが・・・
    番頭のオンナに 呉服屋の主人が 手を出すというのが・・・
    バカらしいほど マンガである。
    世界が狭く、安易である。

    山田五十鈴の セリフが テンポよく・・・
    こうやって、オトコを 手玉に取るのだ・・・と思わせる。
    骨董品屋の主人を まず最初に くどき
    転がり込んだ 古沢を 納得させる。
    話は 全部しないで・・・きちんと理解させる。

    呉服屋の番頭の木村の逆襲を受けるのも 身から出たさびであるが・・
    そんなことにはくじけない・・・といいつつも
    病院のベッドの上で
    何故芸妓になったのだろう?と自問する。

  • 小津の宗方姉妹の発想に似ている。古い姉と新しい妹。
    溝口は父母を亡くし、芸者の姉の下で世話になったという経歴がある。
    よほど、芸者という世界に怨念を持ったのでしょう。
    「喜劇」のように仕上げられていますが、妹の最後の言葉はなんとも突き刺さるようでつらいものを感じさせています。

  • 何かで名作邦画の一つとして紹介されていたので試しに観てみた。1936年の映画。魅力的な京ことば、美しいキモノ、テンポのいい展開と会話、男女の駆け引き、カメラの構図、妹役の山田五十鈴の美しい所作とリアルな人物描写など、今観ても楽しめる。

  • 0146

  • 2012年1月16日(月)、鑑賞。

全22件中 1 - 10件を表示
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×