ブロークンフラワーズ [DVD]

監督 : ジム・ジャームッシュ 
出演 : ビル・マーレイ  ジェフリー・ライト  シャロン・ストーン  フランセス・コンロイ  ジェシカ・ラング  ティルダ・スウィントン  ジュリー・デルピー 
  • レントラックジャパン
3.38
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感想 : 118
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4947864911263

感想・レビュー・書評

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  • 小学生の頃観た『ゴースト・バスターズ』で私のアイドルだったビル・マーレイ主演。2005年のカンヌグランプリをとったジム・ジャームッシュ監督作。

    中年から初老にさしかかった元・女たらしの男ドン・ジョンストン。
    ある日、同棲相手に愛想をつかされ、家を出ていかれてしまう。
    そんな矢先、玄関先に差出人不明のピンクの手紙が舞い込む。手紙には「あなたと別れたあとで妊娠に気づき、息子を産んだ。その息子が19歳になり、あなたを探す旅に出たかもしれない...」と書かれていた。
    実在するかも分からない‘息子’の手がかりを探して、おせっかいな隣人の手を借り、ピンクのバラの花束を持って、昔関係した女性を訪ねに旅にでる。

    ピンクのバラの花ことばは‘輝き’。
    男性にとって過去に自分を愛した女性の存在とはなんだろう。
    輝かしい過去の自分をまるごと肯定してくれるような、そういうものだろうか。
    人生行き詰まりだったドンには‘過去’の思い出と‘未来’に繋がる‘息子’の存在がかすかな光にみえたのかな。
    ‘‘現在’が見えないと‘過去’にすがり付き‘ぼんやりとした未来’を夢想する。

    ビル・マーレイは年を取ったけど小学生の時感じたイメージと変わらなかった。飄々としてて掴み所のない感じと、全身から漂う情けなさ。あと枯れた色気。
    最初に会いにいったシングルマザーのシャロン・ストーンと寝てしまうんですが、それも納得。
    二番目に会いにいったフランセス・コンロイもいい感じだし、と自信を深めてユリの花束を持って三番目にジェシカ・ラングに会いにいったのだがさりげなく追い返される。ユリの花の花言葉は‘虚栄心’。ここ笑った。
    四番目に会いにいったティルダ・スワントンは屈強でナイスガイなバイカーたちと一緒に暮らしていた。
    彼女に持っていったのは道端のピンク色の雑草。
    ここで「ハッピーエンドじゃない」別れ方をしてまだ傷が癒えてない彼女に乱暴に追いかえされ、バイカーたちに殴られてしまう。
    中性的なイメージのあったティルダ・スワントンだが、この役は女性っぽかった。

    最後に豪華なピンクの花束を持って、もう亡くなっていたとあらかじめ知っていた女性のお墓に行く。
    親切にしてくれた花屋の店員さんに一瞬「くどこうかな?」という表情をみせるのだが、結局やめるとこが可笑しい。

    結局、誰の手紙なの?息子は本当にいるの?という疑問が解決しないままドンは帰路につく。

    その後にまた‘出会い’があるのだが。

    ラストはムフフとなりました。
    皮肉っぽい。
    主役がビル・マーレイで良かった!

    ジム・ジャームッシュ監督は『ゴースト・ドッグ』と『ミステリー・トレイン』しか観てないのですが、今年何本か監督作が公開されるそうなので観てみたい。

    • GMNTさん
      5552さん、こんばんは。

      『ブロークンフラワーズ』は僕も好きな映画です。『ミステリートレイン』から飛んでこれを観たのであんまりジャー...
      5552さん、こんばんは。

      『ブロークンフラワーズ』は僕も好きな映画です。『ミステリートレイン』から飛んでこれを観たのであんまりジャームッシュっぽくないなーと思ったんですが、小品だけど面白かったです。最後は大爆笑したし。

      過去の恋愛の捉え方って男女で違うってよく言われますが、男だったら「わかる!」ってなる映画だと思うんですけどね、意外と評価低くて「なんでー?」ってなりました。
      あとこの映画の影響もあって、ビルマーレイが着てるみたいにフレッドペリーのジャージを色違いで何着も買いました笑。

      ここひと月ぐらい、『デッドマン』『ゴーストドッグ』以降を観たいなーと丁度思ってたとこなんで、近いうちに観てみますね^_^
      2017/12/28
    • 5552さん
      GMNT さんこんばんは。
      コメントありがとうございます。

      男女で過去の恋愛の捉え方が違う、ってほんとよく言いますよね。男性は「昔俺...
      GMNT さんこんばんは。
      コメントありがとうございます。

      男女で過去の恋愛の捉え方が違う、ってほんとよく言いますよね。男性は「昔俺を好きだった女は今でも俺が好き」という思いが強いとか聞きますし。そう思って元カノに近づいたら「あんたとはもう終わってんのよ」と言われるというパターンよく聞きますねー(^-^)

      あのジャージのブランド、フレッドペリーっていうんですか。印象強くて、ナイスドレッサー賞ものですよね。GMNT さん、ビル・マーレーとオソロなんですね(^-^)

      またここひと月くらいには、ジム・ジャームッシュ作品を観る予定だとか。気が向いたらレビュー書いてください(^-^)
      私は「コーヒー&シガレッツ」が本棚に待機中なのでそれ観ようかな、と思っています。

      それではまた。
      2017/12/28
  • ??

    結局、手紙を送ってきたもと恋人は?
    死んだ6人目に人かと思ったけど。最初手でポスト入れてたしなあ。
    最後、空港からおっつけてきていた青年が息子?
    それtも通り過ぎた車に乗ってた青年が息子?
    どうゆうこと?
    依頼した友人の仕掛けたこと?
    なにが言いたかったのか小生にはよくわかりません。

  • 「映画天国」にて。うーむ、いまひとつ良さがわからない。この静謐な雰囲気も肌に合わないなぁ。別れた女に会いにゆくビル・マーレイの覇気のなさはなんなんだよと…。

    結局ラストで車に乗ってたのが息子? 意味わかんないなぁ。

  • 脚本とそうそうたる女優群が快挙。
    隣人役が好演。

    主人公Murry のおなじみ「Lost系」わざとらしいなさけなさ、があくどいのが残念。

    粗筋、脚本もしっかりしているし、白黒はっきりしない終わり方もよろし。

    こういう映画がある間は米国映画にまだ希望を持っておこう。

  • 第58回カンヌ国際映画祭において審査員特別グランプリ受賞作品、だそうです。

    <映画のあらすじ>
    かつては多くの女性と恋愛を楽しんだ元プレイボーイのドン・ジョンストンは、中年となった現在も勝手気ままな独身生活を送る日々。そんなドンに恋人のシェリーも愛想を尽かして出ていった。そこへ、差出人不明のピンクの手紙が届く。便せんには“あなたと別れて20年、あなたの息子はもうすぐ19歳になります”と書かれていた。それを聞いた親友のウィンストンは、お節介にもドンが当時付き合っていた女性たちを訪ねて回る旅を段取りしてしまう。そして、気乗りのしないドンを強引に息子探しの旅へと送り出すのだった。

    ぶっちゃけ、全然おもしろくなかったです。
    なんでこんな作品が評価されてるんだろ。。。ってくらい。

    過去の恋愛遍歴から、可能性をしらみつぶしに当たるようなこともあんまり褒められたことではないと思うし、個人的にはこんな作品なら作らない方が良かったんじゃって思いました。

    まぁ、なかなかいい作品ばっかには当たらないっすよね。
    でもまぁどんな映画も見ないことには始まらないわけで、この映画を見たことは失敗だったけどこの映画が失敗だってわかったことは収穫☆ってことで前向きにどんどん見て、吸収できるとこはどんどん吸収していきたいと思います。

  • 見て損はない

  • テレビ視聴。

    自分では選ばない映画だけど
    意外と楽しめた

    歳をとってから孤独になった男が
    届いた手紙をキッカケに元カノたちを訪ね歩く

    目的は手紙を出したと思われる
    息子を産んだ元カノ探し

    最後まで息子もその母も分からないままだけれど
    旅で男が何を感じたか、息子を想い何を感じたか
    ラストが分からないからこそ私の想像で何度も楽しめる映画かな

    今まではハッピーエンドの映画を好んで観ていたけど、自分にはなかった選択肢を与えてくれた映画でしたʕ•ᴥ•ʔ

  • TVで視聴。
    実はあなたの息子を産んでいた、という手紙が届き、隣人が手紙の主を調べようと探偵ごっこを始める。
    昔の恋人を訪ね歩くも、成果はない。
    ピンクが好きでタイプライターで手紙を打った、という手がかりだけじゃ難しい…!
    最後は息子かと思わしき人物と食事をするも、違ったようで逃げられる。
    …というところで終わるので、結局息子は本当にいるのか?手紙の主は誰だったのか?が謎のまま…スッキリしない話だった。

  • ジャージ姿のドン・ジョンストンはかつてドンファンだった。若い恋人は結婚を希望していたけど、煮え切らない態度に愛想つかされ、そんなときにピンクの手紙をもらう。元交際相手からの手紙でそこには息子がいることが書かれていた。差出人もわからない、かつてのドンファンは元恋人たちに会いに行く。みんなそれぞれ家族を持っているのにドン・ジョンストンだけは誰もいない。息子がいれば何歳くらいなのか、とか考えなかったのかなぁ。ジャージ姿の若者に、過剰に反応するドン・ジョンストンが哀れだった。

  • 三年前くらいに勧められてから気になっていた。
    監督とタイトルで、きっとこの映画は好きだろうなと思っていた。観る前に胸が高なる映画は久しぶりかもしれない。ストーリーやアクションが面白い、ではなく、その監督の描く世界が魅力的、という映画は多くないように思う。

    期待に反せず、とてもよかった。音楽、シーンのカット、驚き、笑い、でも、一番よかったのは主人公の「孤独」かもしれない。滑稽で、でも自分もそうかな、と思わせる。

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