Good the Bad & The Queen

アーティスト : the Bad & the QueenThe Good 

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感想・レビュー・書評

[Timさんの感想 · 2006年12月3日]

ダーク・スーツにオルガン。あるいはちょっと変な形のアコギと多国籍風サウンド。それだけで充分ツボなのだが、これがあのデーモン・アルバーンのニュー・プロジェクトというから驚き。ブラーはどうしたんだ？ゴリラズは？とファンからは良からぬ憶測も飛び交っているが、当の本人は知らん顔で、そして思いっきり楽しそうにやっている。他のメンバーも注目でギターは元ヴァーヴのサイモン・トング、ドラムはフェラ・クティのトニー・アレン、ベースに至っては元クラッシュのポール・シノムン。ポールと他メンバーの年齢的格差はともかくとして、4人とも激渋路線でやってくれている。いい意味でのイギリスらしさみたいなものをやらせたら、やはりデーモンの右に出る人はいないのだろう。そして彼がこうしてフットワークの軽さを見せ付ける度、ランシドのティムとの類似点について考えさせられる。たとえばクラッシュへの敬愛だとか、一発でこれだと分かる声の質とか、あるいは引き出しの多さとか。