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- / ISBN・EAN: 4988142421029
感想・レビュー・書評
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先日、ロジャー・ムーア卿の訃報がありましたのであらためて観賞してみました。
世代的にいって「007」といえばロジャー・ムーアなんですよね。
歴代ボンドの中ではどちらかというと軽妙洒脱さが売りだったのですが、気品がありド派手なアクションも疎かにせず、どちらかといえば何でも器用にこなすオールマイティなジェームズ・ボンドのイメージだったのではないでしょうか。
本作はショーン・コネリーから代わって2作目のボンド役で、まだまだ後年のようなロジャー・ムーアのボンド像としては未完成だったと思いますが、コネリー・ボンドとは異なるボンド像を求めて彼なりに新路線を打ち出そうと試行していた時期だったのではないでしょうか。
1974年、ユナイテッド・アーティスツ。監督は007シリーズで常連だったガイ・ハミルトン。製作はアルバート・R・ブロッコリとハリー・サルツマンです。
シリーズ第9作目。
主演はロジャー・ムーア。
今回のボンドガールは前半はモード・アダムス、後半はブリット・エクランド。
モード・アダムスは『007 オクトパシー』で2度目のボンドガールになっています。ブリット・エクランドは自分的には007シリーズ屈指のビキニ姿を披露してくれていると思っていますが(笑)、シリーズ屈指のボケ役でもありました。(笑)
そして今回のヒールである「黄金銃を持つ男」スカラマンガ役は原作者イアン・フレミングの従兄弟のクリストファー・リーです。さすが悪役にはぴったりで、ジェームズ・ボンドのダークサイド・キャラとして気品と凄みがあったと思います。
そのほかにスカラマンガの従僕の小人ニック・ナック役のエルヴェ・ヴィルシェーズがとても印象的で良かったです。
メインテーマ曲はルル。
MI6に「007」と彫られた黄金の銃弾が送られてきた。007に対する「黄金銃を持つ男」スカラマンガの挑戦であることは明白だ。
事態を憂慮したMは、目下の007の任務を解き、休暇を取らせることにした。
所在不明のスカラマンガはどこに?黄金の銃弾を頼りにボンドはマカオへと向かう・・・。
何かとショーン・コネリーと比較された時期であり、興行的にも低迷したという印象が強い本作ですが、あらためて観賞してみると強敵や美女やスーパーアクションといった007の魅力を全て備えた作品であったといってよいでしょう。
ビキニ姿は素晴らしかったし、何で低迷するかなー。これだけで十分でしょ。(笑)ビキニお尻のボケもサイコーです。(笑)
それにクリストファー・リーのスカラマンガと小人ニック・ナックも最高でした。主従関係のようで、ニック・ナックは面白がってスカラマンガを殺そうともしている。ドラマとしては素晴らしい関係性ですよね。(笑)
当時のカンフー・ブーム、格闘技ブームに追随してか(笑)、カンフー道場やカンフーの達人、相撲の力士などが登場するのと、前作に引き続きペッパー保安官が登場するのもユーモアたっぷりで、茶目っ気も駆使しながらムーア・ボンドを面白くしようとする意欲がみてとれますね。
香港のクイーン・エリザベス号の残骸やタイの美しい島々の場面などは007シリーズならではの旅情が出ていてこれも良かったです。
惜しむらくは、敵のスカラマンガやアクションシーンを始め、もう少し強さを発揮できなかったところでしょうか。
特典映像のメーキングやスタントマンの活躍などの特集も面白かったです。
謹んでご冥福をお祈りいたします。 -
「007/黄金銃を持つ男」女が尻で兵器のボタンを押しちゃう奴。女はおばかでも顔とスタイルが良ければOKですか?という、いかにもボンドらしい作品。黄金銃は組み立ててる暇に普通の銃を使った方が・・とは思っちゃいけないのよ。ボンドだから。
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ボンドガールはピーター・セラーズの元奥さん
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シリーズ9作目。007=ショーンコネリーからロジャー・ムーアにイメージが変わって来た頃かと言いながらも今から約40年前。随所にレトロ感とアナログ感を感じさせます。
007シリーズを見ているレビューの中に真面目路線とコント路線に分かれるというのを見ました。言われてみると確かにそんな気がします。この映画はコント路線です。
今回のライバルとなる殺し屋。最初に乳首3つあると紹介されます。意味も伏線もありません。ただプロフィール的な紹介だけでした。何度もボンドを殺せるチャンスがありながら殺さない。親近感を持ってボンドに接する。逆にあっさりとボンドに殺されてしまう。やはり、最初の場面でスキルを磨く為に殺し屋と実践的バトルをする。その時の姿がジャージ。当時は最新ファッションだったかもしれないが、今見るとコミカルにみえたりする。
その側近に小人のアジア人男性が登場する。かなりのインパクトというのか存在感。さらにコント路線に磨きをかける。
ドジでオマヌケなボンドガールも登場する。随所にお色気シーンも散りばめられている。決して生乳、生尻を見せない。でも、逆にそこが余計にセクシーに見えてしまうのかも。
ヒーロは如何なる場面でもやられない。それを地で行く、その年代に楽しめた娯楽映画だったと思いました。
ロジャー・ムーア訃報記事で代表的悪役で「スカラマンガ」と書かれていた時には全然ぴんと来なかったのですが、
黄金銃を持つ男のクリス...
ロジャー・ムーア訃報記事で代表的悪役で「スカラマンガ」と書かれていた時には全然ぴんと来なかったのですが、
黄金銃を持つ男のクリストファー・リー、小人がうろちょろしてる、と言われればすぐ分かった!
ああ、スカラマンガって名前だったのか(笑)
残念ながらビキニは全く覚えてませんが(笑)、
クリストファー・リーが「乳首が三つある男」で、ロジャー・ムーアが付け乳首で彼に成りすます話でしたっけ??
小人は「ご主人が消えれば遺産はオレのもの~~♪やっつけちゃって~~」とか言ってるんですよね。
どうも007シリーズの悪役と言ったら「ドクター・ノオ」「スペクター」「ゴールドフィンガー」など、ショーン・コネリーの敵たちが印象深いのですが、
クリストファー・リーはすぐ浮かぶ~。
コメディの「裸の銃を持つ男」の邦題もここからもじったんですよね。
またうちには「007シリーズ主題歌集CD」があるのですが、
007シリーズは主題曲と一緒に思い出しますね。
「ヒー ハズ ザ パワフル ウエポン♪
マン ウィズ ザ ゴールデン ガン♪」とかそんな歌詞。(英語で書けない私の語学力/^^;;)
あと…ロジャー・ムーアの悪役で車椅子人でいくつかの映画に出てきてる人もいましたよね??
なんか全体的にいろいろごっちゃになってますが。
コメントいただきありがとうございます!(^o^)/
淳水堂さんも007シリーズの相当なファンですね!(^o...
コメントいただきありがとうございます!(^o^)/
淳水堂さんも007シリーズの相当なファンですね!(^o^)
まあクリストファー・リーの殺し屋スカラマンガと小人の組み合わせはインパクト大でしたからね~。
それにビキニもね!(笑)
せっかくのキャラ大集合だったのだから、もう少し味付けが濃ければヒットしたのになあ~とちょっと残念な作品だったかもしれません。
川を渡るのに車がきりもみ一回転するのは、一発芸的な見栄えはするものの、味付けとしてはちょっと弱過ぎましたかね・・・。(^_^;
車椅子人はたぶん『ユアー・アイズ・オンリー』の冒頭のシーンの人で、テリー・サバラス版スペクターの首領ブロフェルドですよね。♪(^o^)
『女王陛下の007』の後日譚的つながりですが、大人の理由で姓名不詳扱いとなっていて(笑)、しかも最後はやられちゃって、えー!?スペクターどうなっちゃうの?という感じでしたね。(笑)
「♪グッナ~イツ グッナ~イト スリープ ウエル マイデアー
ノー ニードゥ フェア~ ジェームズ・ボンッ イッ ヒー!」 (^o^)/^