トンマッコルへようこそ [DVD]

監督 : パク・クァンヒョン 
出演 : シン・ハギュン  チョン・ジェヨン  カン・ヘジョン 
  • 日活
3.86
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感想 : 88
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988103631375

感想・レビュー・書評

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  • 息子が子ども会の行事で出かけている間に、、、
     嫁さんと映画を観にいきました。

    嫁さんは違う映画を見に行きたかったようなのですが、説き伏せて
    『トンマッコルへようこそ』を観にいきました。

    韓国映画は観たことがなく、"韓流"にも全く興味がないので、監督も俳優も全然わからないのですが、
    トンマッコルとは、「子どものように純粋な村」という意味の架空の村名。
    人々はいつも笑顔で暮らし、自給自足、争うことのない平和な生活を送っています。
    舞台は1950年代。朝鮮戦争の最中、偶然に連合軍、韓国軍、人民軍の3組の兵士たちが、この世のユートピア"トンマッコル"に迷いこみます。
    敵意をむきだしで睨み合うこと続ける彼らに、憎み合うことのバカバカしさを教えたのは、トンマッコルの住民たちでした。
    兵士達は歌いながら一緒にじゃがいもを収穫し、気分転換に草ソリを楽しみ、お祭りで大いに騒いで、人間本来の心豊かな生活が送れるようになります。
    憎み合うことを忘れて大切な絆・心を取り戻していく癒しの村。それが、トンマッコルです。

    というコピーが私の琴線に触れて、頭から離れなくなり、どうしても観たくなったんですよねぇ。


    で、これが予想外に良い作品でした。

    反戦ファンタジー映画ってジャンルになるのかな。

    緊迫感のあるプロローグから、ほのぼのとした雰囲気の中でしっかり笑わせてもらえる中盤、そして涙なしでは観れない終盤と、なかなかテンポも良かったですね。

    6人の兵士達の人物設定がわかりやすかったのが良かったかな。
    特に人民軍兵士と韓国軍兵士を演じていた5人の配役が、それぞれ役柄に合っていて良かったと思う。

    兵士達が打ち解け、そして村を守るために"連合軍"として闘うという、凄惨な場面で終わるにもかかわらず、観終わったあとに、満足感や達成感を感じることのできる作品でしたね。

    反米色が強いのと、一部の残虐なシーン(戦争映画なので仕方がありませんが・・・ )が気になりましたが、、、
    戦争の無意味さを理解させるためにも、もう少し大きくなったら息子にも見せてやりたい映画です。

    良い映画を観たり、良い音楽を聴いたりすると、身体が浄化されて優しい気持ちになれますね。
    今日は良い気分で過ごせそうです。

    -----------------------------------------------------------
    監督: パク・クァンヒョン
    製作: チャン・ジン
    製作総指揮: キム・ウテク
           チョン・テソン
    原作: チャン・ジン
    脚本: チャン・ジン
        パク・クァンヒョン
        キム・ジュン
    撮影: チェ・サンホ
    音楽: 久石譲
     
    出演:
    シン・ハギュン ピョ・ヒョンチョル
    チョン・ジェヨン リ・スファ
    カン・ヘジョン ヨイル
    イム・ハリョン チャン・ヨンヒ
    ソ・ジェギョン ムン・サンサン
    スティーヴ・テシュラー スミス
    リュ・ドックァン ソ・テッキ
    チョン・ジェジン 村長
    チョ・ドッキョン キム先生
    クォン・オミン ドング

  • 韓国にしか描けない世界観だなぁと思った。ラストは若干グダグダ感があったけれど、とても良い映画です。
    どことなくジブリっぽいなぁと思ってたら音楽作ってるのが久石譲だった笑

  • 授賞式の後に、試写会が用意されてた。

    観たのは2005年韓国で最も愛された映画、「トンマッコルへようこそ」。

    800万人が観たらしい。
    韓国の総人口って4500万人ちょっとだから、国民の6人に1人が観たっていう数字はすごいよね。
    日本でそんな映画ってあったかな。。。「ジブリ」でも「踊る」でもそんないかないんじゃない?

    んで、どんな映画だろ、って期待してた。

    ストーリーはざっくり言うと南北戦争時代に、立場の違う兵士達がトンマッコルっていう争いを知らない村に迷い込み、純粋な村人達と暮らすうちに心を開いて笑顔を取り戻していく。でもその先には。。。って感じ。

    国内が二分されるような戦争を知らない俺らには、そうなったときの悲惨な状況とかってリアルにわかるわけじゃないけど、戦時中でも争いを知らない、こんな村があったら同じ時代に生まれても幸せだったんだろーな、て思った。
    そいつは世界レベルで見ると中東の争いを知らない俺らの国のことを言っているようにも見えた。ま、それじゃ日本が平和かって言われるとこっちもこっちで大変なんだけどさ。笑
    でも、大変のレベルが全然違う。
    命を取られる心配がないってだけ全然マシかな。

    理想郷、桃源郷、竜宮城、エルドラード、黄金郷、、、いつだって、俺らは自分達の生活にどっかで不満を持ってるから?
    こんな場所があったらいいなーってのを思い描くんだろね。

    どんなに溜まったストレスの吐き出し方がうまい人でも、結局ストレスの溜まらない人には敵わないってことを感じた。

    笑いあり、涙ありのいい映画でした。
    大切な何かを守るためなら、犠牲になるのは自分でいい。

    そんだけの想いを込めて、守りたいもんがある人ってかっこいいなって思いマス。

  • 戦争映画というよりは、人情ドラマもしくはおとぎ話という印象。村で出会った南北の軍人たちがなかなか打ち解けないところにイライラしてしまいました。舞台が現代ではなく、朝鮮戦争当時の時代の空気はこうだったんでしょう。

    で、彼らのつかの間の平和を壊すのが「世界の警察官」であるアメリカであったことは興味深いです。これはなかなか立派な反米映画です。

    難点をいうならば、アメリカ軍の空爆を阻止しようとするラストの展開にリアリティがないというか、無理があるのだ。

  • WELCOME TO DONGMAKGOL
    2005年 韓国
    監督:パク・クァンヒョン
    出演:シン・ハギュン/チョン・ジェヨン/カン・ヘジョン

    1950年代の朝鮮戦争の頃を舞台にしながらも、どちらかというと一種のファンタジー。歴史的背景を知っていれば、また違った見方もあるのでしょうが、あえてそのへんはスルーして、ファンタジーとして楽しんだほうが幸せな映画です。

    山奥の平和な村「トンマッコル」に、偶然墜落してしまった連合軍のアメリカ人兵士と、迷い込んだ韓国軍、人民軍のそれぞれの兵士が、最初はいがみあいつつも、呑気で無邪気な村びとたちと接するうちに諍いを忘れて仲良くなっていくくだりは、現世を忘れた極楽浄土での出来事のようでもあり、しかもエピソードにもきちんと説得力があって感動的でした。手榴弾で穀物庫が爆発しても、とうもろこしがポップコーンになって降ってくるというノーテンキさ。まるでおとぎ話のようで、ナウシカみたいだなあと漠然と思ってたら、音楽が久石譲だったというオチもありつつ。

    とまあ、そんな調子なので、前半はホントにニコニコと楽しく笑って見られるし、例えば所属する国や組織が違っているというだけで殺し合いをしていた人たちが、そういう属性をとっぱらって個人と個人として出逢った場合、親友や家族のようになり得るんだよというメッセージは、説得力を持ちつつも、押しつけがましくなく伝わってきます。ただ、だからこそ最後のオチというか、クライマックスが戦闘シーンになってしまったことが、ちょっと残念なような気がしました。彼ら6人の間でだけは、組織も思想も関係ない友情が芽生え一致団結することができたにせよ、結局は別の誰かと殺し合いをしたのでは意味がない。トンマッコルを守りたいという大義名分があったにせよ、その決着を、結局は戦争でつけなくてはならないというのに、一抹の矛盾を感じました。でも役者さん達もそれぞれ個性的で人間味にあふれ、全体としてはとても良い映画だったと思います。

    (2007.04.13)

  • シン・ハギョン

  • 楽しく生きなきゃ!(ゆ)
    自分本位で生きる事が大事だとあらためて気づいた(ぶ)

  • キャッチコピーは「笑顔が一番つよいのです」
    朝鮮戦争が舞台です、南北朝鮮軍兵士と国連軍のアメリカ人兵士が迷い込んだ(導かれる様に)
    山奥のトンマッコルと言う村で共に過ごす事となる。トンマッコルとは「子供の様に純粋な村」と言う意味だ

    そうです。お互い徐々に打ち解けあっていたが、戦争が舞台ですもんね。簡単ではないです。

    韓国ではとても人気だった様で、オススメ作品と書いてあったので見てみましたが、私にはのめり込める

    作品では無かったです。音楽が良いなと思ったら久石譲さんが手がけたそうで。流石ですね。

  • どれもひじょうにアクの強い韓国映画を見てきた身にとっては、正直、この映画はとってもぬるい展開で「うーん、どうなのよ?」とか思ってみていましたが、しかしエンディングに近づくにつれ「ああ、これは王道で勝負してるのか。それじゃ、こういうのでいいのかもしれない」と納得したのであります。
    村人と戦士という関係性は、まさに「七人の侍」を下敷きにしたものであるのだろうと思います。しかし、今回は村人のほうは戦士達に防衛を依頼するわけではなく、戦士が勝手に村を守る決意をしてしまうという、ひとひねりした設定がひじょうにうまいなぁと思いました。
    この映画では描かれていないのだけど、あのかわいい白痴の女の子はきっと衛生兵が救っていると思うよ。そうじゃないと、彼が衛生兵である設定は意味がないと思うもん。

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