雪と氷の世界から (1985年) (岩波新書)

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著者 : 樋口敬二
  • 岩波書店 (1985年2月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)

雪と氷の世界から (1985年) (岩波新書)の感想・レビュー・書評

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  • 古本屋で見つけて読んでみた。40年近く前に書かれた文章が中心である。現在の研究がどうなっているのか、人工氷河はどこまで進んだのか、調べなければいけない課題が残った。雨粒の形について。涙のイラストのように少し下がふくらんだ形を想像する人が多いようだが、実際には球形で縦につぶれたまんじゅう型に近い。私自身、そんな話は知らなかったが、子どもにきいてみると、ちゃんと知っていた。テレビ番組でやっているのを見たとのこと。テレビも役立つことはある。氷に光をあてるなどしてうまく暖めると内部だけとけることがあるらしい。氷の中にできた水の六花。チンダル像。固体の氷が液体の水に変化するときには体積が1割ほど減る。けれど、閉ざされた氷の中。空気は入り込めない。そこで水が水蒸気に変化する。よって、氷の中に水蒸気のあわができるという。すごい。そんなことも考えたことはなかった。雪の結晶はもちろん、飛行機雲の話などはじめて知る話題が満載であった。昔に中谷宇吉郎先生の「雪」で読んだことがあるだけで、この手の話は読んでこなかったので、今回偶然にも本書を見つけて読むことができたのはラッキーだった。なお、雲物理学会というのがあるのも初耳でした。エッチ・ピットの章の最終節にある中谷先生のエピソードにはちょっとした感動をおぼえる。数年前、旅先で中谷宇吉郎記念館を訪ねようとしたら休館日だった。ぜひもう一度行ってみたい。

  • 高校の先輩に薦められて手に取った本。

    (夏目漱石→)寺田寅彦→中谷宇吉郎→樋口敬二(敬称略)と続く流れの中で受け継がれたものが、どことなく感じられる。

    永久凍土とか極地とか流星塵とか、「雪は天からの手紙である」という中谷宇吉郎博士の言葉とか、私の好きなものが詰まっている。

  • [ 内容 ]
    終戦直後、旧制三高の学生であった著者は、中谷宇吉郎の『雪』に導かれて科学の道を歩み出した。
    以来約四○年、雪と氷の魅力にとりつかれて北極圏の氷島やシベリアを訪れ、雪・氷の結晶成長の解明、永久凍土の調査、人工氷河の計画など、研究領域は拡大した。
    師中谷博士の思い出を交えながら綴る、雪と氷の世界からの報告。

    [ 目次 ]


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