定本ラヴクラフト全集〈1〉小説篇 (1984年)

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感想・レビュー・書評

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  • そういえばクトゥルフ神話の元になった小説をちゃんと読んだことが無かったな、どうせなら年代順にもれなく読みたい、と探したところこれが一番良いみたいです。15歳のときの作品(!)から載っています。絶版だそうで、図書館から借りました。

    【収録作品】
     ・洞窟に潜むもの
     ・錬金術師
     ・奥津城
     ・デイゴン
     ・北極星
     ・眠りの壁を超えて
     ・忘却
     ・ファン・ロメロの変容
     ・白い帆船
     ・サーナスの災厄
     ・ランドルフ・カーターの証言
     ・怪老人
     ・木魅
     ・ウルサーの猫
     ・海底の神殿
     ・アーサー・ジャーミン卿の秘密
     ・古い通りの物語
     ・光の都セレファイス
     ・向こう側
     ・ナイアーラソテップ
     ・一枚の絵
     ・忘却の彼方へ
     ・廃都
     ・流離の王子イラノン
     ・月沼
     ・アウトサイダー
     ・異形の神々の峰
     ・エーリッヒ・ツアンの音楽

     附録I 幼児期作品
     ・小さなガラスびん
     ・秘密のどうくつ
     ・墓のなぞ
     ・不思議な船

     附録II HPL研究論文
     ・ラヴクラフト=テクストにおける諸問題(S.T.ヨシ)
     ・ハワード・フィリップス・ラヴクラフト(サミュエル・ラヴマン)

     作品解題(矢野浩三郎)
     ラヴクラフト作品集一覧(宮壁定雄)

  • [p. 161 以降]
     読了。巻末の「ラヴクラフト=テクストにおける諸問題:予備調査」(S. T. ヨシ、片岡しのぶ訳)が面白かった。綴り方とかすごく楽しい。そして、手稿を確認する作業は本当に大変なのだろうなと思った。

    --

    [pp. 108-160]
    「ウルサーの猫」(片岡しのぶ訳)。中身のぎっしり詰まった怪異譚が次から次へと現れるので、簡単にお腹いっぱいになってしまうなか、猫の話で暫し息をついた。とはいえ、当然のごとく、これも怪異譚。猫は怪とよく似合う。

    --

    [pp. 53-107]

    「忘却」(紀田順一郎訳)。夢を写したような短編群が並ぶなか、紙 1 枚の表裏、長さ 2p の超短編が掲載されていました。表ページで荘重な語が並べられる風景が、裏ページでその種明かしが楽しめる 1 編でした。

    --

    [p. 52 まで]

    「奥津城」(山中清子訳)。愛しがっているのは、納骨堂か、亡くなった人間か、その場に積み重なってきた過去自体か。死であることは確かだとして。

    「デイゴン」(山中清子訳)。見つめる先が死であることは確かだとして。さらにスケールが広がった。場所的にも。時間軸的にも。

  • 最近流行の「クトゥルフ神話」の原典を読んでみませんか。学情の書庫に全集が揃っています。
    ラブクラフトはアメリカの小説家で、コズミック・ホラーというSFテイストのホラーを書きました(これに出てくる架空の神様についてまとめたものがクトゥルフ神話です)。
    ラヴクラフトの世界観は映画や小説、アニメや漫画、様々な作品に影響を与えています。
    アニメや漫画で「クトゥルフ神話」に興味を持ったら、ぜひ原作にも触れてみてください。

    (請求記号:北棟書庫B2階 596.04/1)

  • 中学生の頃、ラブクラフトを創元推理文庫版で初めて知り、集め始めたが、
    高校になっても全巻刊行されず、業を煮やしてたところ、
    就職して、今の奥さんと知り合い、初期のデート時、古本屋で ”国書刊行会”版全巻一式2万円を発見
    ・・・手持ちがなくて彼女(現奥様)に借りて購入しました。

    デートで古本屋
    金借りてでも本買う
    こんな男はどうですか?

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