毒薬の手帖 (1984年) (河出文庫)

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  • 河出書房新社
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  • 殺人というタブーにふれる行為において、殺人者を最も魅了し興奮させた手段は毒を用いること……毒薬には妖しい魅力が満ちている。それは殺す者と殺される者の間に、劇的シチュエーションをもたらす。数ある殺人のなかでも、「毒殺」こそが犯罪の芸術なのだ! 毒薬と毒殺事件をめぐる異色のエッセイ集。(表紙裏)

    時代がどんどん下ってくるのが面白い。必要とされる理由が変わらないのも、また。

  • 随分以前に読んだ本を再読。歴史書、薬学系の学術書、その他様々な資料から毒薬にまつわる話を集めたもの。さすが澁澤龍彦、怪しいことこの上ない。中世の毒殺事件をまるでみて来たかのように描き出す。それにつけても、人間の欲望というのは、恐ろしい。でも、その分、生命力に溢れていて、なぜか惹きつけられる。

  • 河出文庫 121F

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著者プロフィール

1928年、東京に生まれる。東京大学フランス文学科を卒業後、マルキ・ド・サドの著作を日本に紹介。また「石の夢」「A・キルヒャーと遊戯機械の発明」「姉の力」などのエッセイで、キルヒャーの不可思議な世界にいち早く注目。その数多くの著作は『澁澤龍彦集成』『澁澤龍彦コレクション』(河出文庫)を中心にまとめられている。1987年没。

「2023年 『キルヒャーの世界図鑑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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