生活史の社会学―ヨーロッパとアメリカにおけるポーランド農民 (1983年)

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  • 都市の労働者の家。狭くて汚い。トイレも水道もない。二軒が背中合わせになっている(back-to-back house)。▼農村では天候によって休んだり農作業したり。一方、都市の工場では時間を厳格に守ることを要求される。エンゲルス『イギリスにおける労働者階級の状態』1845

    河上肇『貧乏物語』1916 →「日本史」カテ

    領主制の下、農村で働いていたポーランド農民が、アメリカの大都市シカゴに移住。新しい環境に身を置き、新たな経験をすることで、ポーランド農民の価値観と態度は変化していった。新しい条件に触発されて、行為者が状況を主観的に定義することで価値観と態度は変容する。人はある状況を「○○である」と定義すると、それが現実になる。▼資料は日記や手紙。トマス&ズナニエツキ『ポーランド農民』1918

    都市住民の行為の例。生計維持・家庭・子供の教育・余暇・宗教・地域社会の活動。ビジネス・クラスとワーキング・クラスで行為の傾向が異なる。リンド夫婦『ミドルタウン』1929

    ショウ、ジャック・ローラー1930

    ホワイト『ストリート・コーナー・ソサエティ』1943

    米ニューイングランド州(東海岸)ヤンキーシティの工場。分業・機械化により、労働者に高い技能は必要なくなり、労働者は自分の仕事への誇りを喪失。▼昔はコミュニティのための工場であり、経営者も地域のために働く地元の名士だったが、今はNYに本社がある巨大組織の一部となり、経営者は昇進を願う「官僚」にすぎない。ウィリアム・ウォーナーWarner『近代工場の社会システム』1947

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