暗殺の天使―シャルロット・コルデの生涯 (1983年) (三省堂選書〈97〉)

著者 :
  • 三省堂
4.00
  • (0)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 3
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • デビュー作かな?かな?
    まさか安達正勝が最初(著書の中で初期という意味で)の主人公に選んだのがナポレオンでもなくジョゼフィーヌでもなく、仏革命時代の政治家マラーを暗殺した女性だとは思わなかった。この初期の本からも筆者が非常に些細な(ある意味マニアックな)エピソードに心を寄せその人物の精神状態を浮き彫りにしていくことが得意なのがわかる。
    二人ともフランスの平和と安定を望んでいたという意味では同志であるにも関わらず起こった悲劇という形で、シャルロット・コルデという女性のひたむきな性格と、マラーという才能ある政治家の願いを交差させた手腕はすごい。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

フランス文学者。1944年岩手県盛岡市生まれ。東京大学文学部仏文科卒業、同大学院修士課程修了。フランス政府給費留学生として渡仏、パリ大学等に遊学。執筆活動の傍ら、大学で講師も務めた。著書に『物語 フランス革命』『マリー・アントワネット』など。

「2020年 『サンソン回想録』 で使われていた紹介文から引用しています。」

安達正勝の作品

最近本棚に登録した人

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×