ガープの世界〈上・下〉 (1983年)

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感想・レビュー・書評

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  • これほどうまく人生というものが描けている小説にあったことがない。小説において出来事が滑稽であればあるほど現実味がます。

  • 「これSFですか?」という私の問いに「そうだよ」と答えた古本屋の親父よ。
    一時期は許すまじと思っていましたが、今はあなたに感謝の気持ちでいっぱいです。
    おったまげたなぁ・・・

  • 今まで出会ったことがないタイプの小説。
    なので、ここにどういう風に感想を書けばいいのか?
    非常に悩みながら読んだ。
    おかげで読み終えるのにえらく日数がかかってしまった。

    お話の内容はどちらかというと悲惨で暴力的でエッチでメチャクチャだし、
    ガープの最期もかなりショッキング。
    しかし、決して悲劇に分類される作品ではない。
    ジメジメした湿っぽい暗さは一切なく、
    あちこちにクスっと笑わせるユーモアがちりばめてあるし、
    カラっとした明るさと笑いが作品全般のトーンになっている。

    頭の悪い自分にとっては、
    一度読んだだけではこの小説のよさを把握できない。
    もう2~3回読みこまないと、もっともらしい感想は書けそうにない。
    これが今回の結論。。。
    何年か後に読み直したら、また違った印象を持つかもしれない。

    ロビン・ウイリアムズ、グレン・クローズ、ジョン・リスゴーらが出演の映画は10年ほど前にビデオで見たことがある。
    こっちは近いうちにもう一度みてみたい。

  • 人生の50冊 小説部門 ベスト3


    ガープは存在する。まさに私はガープの人生を共に歩んだ。


    信念の女性によって、父親不在の不可思議な形でこの世に産まれたTS・ガープの一生。
    看護婦である母親の強い影響を受ける幼少期、小説家を志す青年時代、
    女性運動に取り組む後半生までが詳細に記述される。
    ガープ人生はその都度、アクの強いキャラクターに囲まれて強烈なハーモニーを奏でる。
    そのハーモニーの重層テーマは「命と死」であり、多くの家族や友人が失われていく。
    信念と生命を秤にかけるような登場人物たちの行動の数々に我々も戸惑い、泣き、悩む。
    それでも人生は続く。我々はその死から何かを学び続ける、人生が続く限り。

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