ざ・ちぇんじ!〈後編〉―新釈とりかえばや物語 (1983年) (集英社文庫―コバルトシリーズ)

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感想・レビュー・書評

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  • 平安ものが読みたくて、軽い入門書的なものを探していたら行き当たった。「ストライキ」など現代語を交えて読みやすく、それでいて原典の面白さを生かしたストーリーになっている。男女を取り替えるという設定の面白さから、からっとした性格の若君、気付いたら女役にされていた姫君のキャラクターもよく、宮中の様子もはらはらドキドキしながら読んだ。設定以外は換骨奪胎みたいだが、いいとこ取りみたいで面白かったなぁ。上下巻一気読みだった。他の平安ものシリーズも読んでみたい。

  •  読んでみて、構成が凝っていることに気付く。
     この作品は短い物語が連なっている作品なのだけれど。

     時系列で言えば「A→B→C→D」であるところを、「B→A→C→D」で書いてある。
     章と章の間は、短い時は数週間、長い時は数年経っているのに、すとんと読ませてしまうのが凄い。そして状況を納得した頃に次の事件が起きて、気になるところで章が切れて……とまぁ、実に読ませる構成だった。

     3人称の場合に、主要2人の視点が入り混じっているんだけど、それでも面白く読ませるところが凄い。

  • 急展開。

  • (メモ:高等部2年のときに読了。)

  • 面白かった。

  • 後編。
    かなり荒唐無稽だけどハッピーエンドv

  • 主上の能天気っぷりが好きでした。

  • 原作のとりかえばやのファンなので、氷室さんが書いてくれてうれしかった。

  • 頭中将が大好きです。綺羅に奇しの恋ってのが(笑)

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著者プロフィール

氷室冴子(ひむろ・さえこ)
1957年、北海道岩見沢市生まれ。 1977年、「さようならアルルカン」で第10回小説ジュニア青春小説新人賞佳作を受賞し、デビュー。集英社コバルト文庫で人気を博した『クララ白書』『ざ・ちぇんじ!』『なんて素敵にジャパネスク』『銀の海 金の大地』シリーズや、『レディ・アンをさがして』『いもうと物語』、1993年にスタジオジブリによってアニメ化された『海がきこえる』など多数の小説作品がある。ほか、エッセイに『冴子の東京物語』『冴子の母娘草』『ホンの幸せ』など。 2008年、逝去。

「2021年 『新版 いっぱしの女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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