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- Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
感想・レビュー・書評
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なぜ学問があるのだろう。
それは問題が解決されないから。
そんな答えが浮かんできました。
酔っ払い三人の話です。
豪傑くんのようなタイプは草食系男子が
流行っている現代には少ないかもしれませんが、
紳士くんと南海先生はいまも身の回りに存在するでしょう。
誰がどの政治学者、思想家の立場をとっている
か考えながら読むのも楽しいです。
現代の国際政治の場面に
当てはめて考えることもできます。
ビジネスシーンに置き換えても面白いでしょう。
この本のオリジナルが書かれた1887年は
明治に入り、激動の時代へ突き進む
少しまえに書かれたものです。
古い本ですが、人々が悩んでいる
問題に三人の登場人物が酔っ払いながら
議論に取り組んだ読み物です。
当時の議論はいまもなお解決されていません。
政治学が存在し、研究され続けているのは
人間の問題解決能力が脆弱なのではなく、
生きることの難しさの証なのではないでしょうか。
大学生はもちろん、
政治に興味をもった中高校生から、
忙しい時間にも何か新しいインプットが
欲しいビジネスマンにとっても
気軽に(2-3時間)で読めるないようです。
原文にくわえ、現代語訳があるので簡単に読めます。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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