はてしない物語 (1982年)

  • 1982年6月27日発売
4.31
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感想 : 11
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感想・レビュー・書評

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  • 名作だ。
    ファンタジーにここまで人生を反映させられるものなのか。

  • この本を勧めてくれた人が「かならずハードカバーで読め!」と言っていた意味が分かった。物語にどんどん引き込まれて現実と物語がクロスした所でため息がでた。そしてそれだけで物語は終わらない。望みがなんでも叶う世界では、現実と同じように何かを得れば何かを失うように出来ている。多分私も主人公と同じような行動を起こすだろうと思ったから戒めたくなった。これは児童文学というくくりにするにはあまりに素晴らしすぎる物語。

  • 本の中の住人と同じような体験ができる、まさに夢のような装丁。最近は文庫本でないと本を読まないという方もいらっしゃるようですが、これはぜひあかがね色のハードカバーで読んでほしい一冊です。
    物語自体もおもしろいですが、読んだ後に本の中から伝わってくるテーマやメッセージに思考を巡らせても楽しい本。

  • 本の世界に入るという、読書家なら一度は見る夢が叶う話。BBBの気持ちがよくわかる。

  • さすがに世界的な名作はすごい!!

    新しく装丁されているものもあるけれど、やっぱり物語と同じ装丁のこの本で読まなきゃ!!

    挿絵も良い!!

  • 物語の中にでてくる「はてしない物語」と同じ装丁のでかくて重い本。
    単行本で読むとときめき二倍。
    主人公が表紙を確認して「この本だ!」と驚くシーンで一緒に表紙を確認してしまう。

    昔みた映画はうろ覚えだけど前半だけで終わっていたような気がする。
    エンターテイメントなら前半だけでいい。手に汗握ってドキドキワクワクできる。
    でも、この物語が名作なのは後半まであるからだ。

    アトレーユは物語の主人公。悩んでも苦しんでもきれいで好感が持てる。
    イライラするような汚い弱り方じゃない。
    バスチアンは人間の子。弱くて小さくて臆病で格好悪い。
    目の前の小さなおそれに囚われて、大事な局面の判断を誤る。
    片方だけじゃだめだ。ただの「おはなし」で終わりではなく、希望のないただの「現実」でもない。

    「夢(希望)」に親しめば「虚偽(いつわり)」にそそのかされずに現実を生きていける。
    そういうテーマは「子どもの本は世界の架け橋」http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4772190376など図書館系の本を思い出した。


    子供のころに読んだらきっとバスチアンにイラついただろう。
    今は自分に重ねてしまう。愚かさに心当たりがある。
    フィクションと現実の境界があいまいだったころよりも、今の方が「自分だったら」という読み方をしているのは不思議だ。


    これを読んだら「鏡の中の鏡」http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4006020317がちょっとわかった気がした。
    自分の望みを見極めなくちゃいけない。他人の望みと混同して、他人の望みをホイホイ拾っちゃいけない。
    というのは、網を持って回る男の話と同じテーマか。

  • 時々、自分の心がある種の栄養を欲しがるときがあって、お酒飲みたいとかそういう欲求よりもとっても大事なわけで、それを満たしてくれる本の存在というのが非常に求められてる(自分の中で)。
    そしてそういうのは、映画見たい!音楽聴きたい!って気持ちになるときよりも確率がすこぶる低い&欲求が強い。したがってそういうときのためにこういう本を確保しておく必要があるというわけです!(意味不明)。

  • 中学生の頃、図書館にあったものを読みました。

    内容については、主人公である少年が物語を読み、自ら生み出していく事の中で成長していく、というものです。
    ただ、ここで言う『成長』とは、物語を生み出していくその過程で成長していくというものではありません。
    物語を生み出すのは切欠に過ぎず、それによって変化していく少年とその周囲、そしてそれを受けて成長する少年、という意味です。

    結構長い物語ですので、その分読むのに時間は掛かりますが、波長が合えばとても楽しめるのではないかと。

  • 是非あかがね色の装丁のハードカバーで読んで欲しい。これ以上の小説にまだ出会ってないです。

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