はてしない物語 (1982年)

  • 1982年6月27日発売
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感想・レビュー・書評

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  • 名作だ。
    ファンタジーにここまで人生を反映させられるものなのか。

  • 本の中の住人と同じような体験ができる、まさに夢のような装丁。最近は文庫本でないと本を読まないという方もいらっしゃるようですが、これはぜひあかがね色のハードカバーで読んでほしい一冊です。
    物語自体もおもしろいですが、読んだ後に本の中から伝わってくるテーマやメッセージに思考を巡らせても楽しい本。

  • さすがに世界的な名作はすごい!!

    新しく装丁されているものもあるけれど、やっぱり物語と同じ装丁のこの本で読まなきゃ!!

    挿絵も良い!!

  • 物語の中にでてくる「はてしない物語」と同じ装丁のでかくて重い本。
    単行本で読むとときめき二倍。
    主人公が表紙を確認して「この本だ!」と驚くシーンで一緒に表紙を確認してしまう。

    昔みた映画はうろ覚えだけど前半だけで終わっていたような気がする。
    エンターテイメントなら前半だけでいい。手に汗握ってドキドキワクワクできる。
    でも、この物語が名作なのは後半まであるからだ。

    アトレーユは物語の主人公。悩んでも苦しんでもきれいで好感が持てる。
    イライラするような汚い弱り方じゃない。
    バスチアンは人間の子。弱くて小さくて臆病で格好悪い。
    目の前の小さなおそれに囚われて、大事な局面の判断を誤る。
    片方だけじゃだめだ。ただの「おはなし」で終わりではなく、希望のないただの「現実」でもない。

    「夢(希望)」に親しめば「虚偽(いつわり)」にそそのかされずに現実を生きていける。
    そういうテーマは「子どもの本は世界の架け橋」http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4772190376など図書館系の本を思い出した。


    子供のころに読んだらきっとバスチアンにイラついただろう。
    今は自分に重ねてしまう。愚かさに心当たりがある。
    フィクションと現実の境界があいまいだったころよりも、今の方が「自分だったら」という読み方をしているのは不思議だ。


    これを読んだら「鏡の中の鏡」http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4006020317がちょっとわかった気がした。
    自分の望みを見極めなくちゃいけない。他人の望みと混同して、他人の望みをホイホイ拾っちゃいけない。
    というのは、網を持って回る男の話と同じテーマか。

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