東西不思議物語 (1982年) (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社
3.74
  • (5)
  • (5)
  • (8)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 69
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ポルターガイスト、UFO、お化け……。世にも不思議な物語をこよなく愛する著者が、四十九のテーマをもとに、古今東西の書物のなかから、奇譚のかずかずを選びぬいた愉快なエッセイ集!(アマゾン紹介文)

    やたらと集めてだけはいる澁澤龍彦さんの本、(多分)初読了。
    本人も書かれている通り、新聞の連載ゆえか、比較的マイルドな話題が多いよう。
    とは言え、たかだか250頁の49話にして、でるわでるわ、今でも語られ記される幻想譚の数々。
    残る十何冊に十分期待させてくれる入門編のような一冊だった。

  •  澁澤龍彦なぜだか引き付けられる魅力がある。人間精神、文明の暗黒面に光をあてる作家とある。隠していたものをわざわざ引きずり出し、公の目にさらす趣向がたまらない。それを人は悪趣味とよぶ。

  • 挿絵も素敵。「天女の接吻のこと」がロマンティック。

  • 怪奇現象の一つをテーマに取り、それに沿った古今東西の出来事を作者の好みで語る。
    読みやすく、作者の目線も面白いが、少し物足りない気もする。
    ゴッサマー…┌┤´д`├┐

  • 380
    世にも不思議な物語――この常識を超え、人知の及びがたい超自然現象、神秘体験に、人間は常に新鮮な驚きを感じ好奇心をそそられてきた。やがてそれらはひとつのテーマに結晶し、時を超えて語りつがれ、新しい物語を生み出す母胎となってきた。本書は、この不思議物語を49篇のテーマにそって古今東西の書物の中から採集し、現代に甦らせた世界不思議物語の一大博物誌である。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

1928年、東京に生まれる。東京大学フランス文学科を卒業後、マルキ・ド・サドの著作を日本に紹介。また「石の夢」「A・キルヒャーと遊戯機械の発明」「姉の力」などのエッセイで、キルヒャーの不可思議な世界にいち早く注目。その数多くの著作は『澁澤龍彦集成』『澁澤龍彦コレクション』(河出文庫)を中心にまとめられている。1987年没。

「2023年 『キルヒャーの世界図鑑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

澁澤龍彦の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×